トラブルシューティング
困ったときのちょっとしたヒント集

 しばらく射撃練習をまめにやっていくと、きっと「あれ?」と思う瞬間があるものです。それが「あれ?なんか良く当たるぞ」だったらそれ以上何も考えてはいけません。ここが難しい所なのですが、射撃とはいかにして頭の中に飛び交う雑念を無視できるか(何も考えないってのは凡人にはできない芸当なので、無理して無念無想を目指さない方がいいです)、というスポーツなのですから。調子がいいときには、生まれる前から自分はそんな調子だったのだと思いこんでどんどん撃ち続けましょう。しかし、「あれ?なんで当たらないんだ?」だったら一時練習を中止して、なんで当たらないのかについて考えてみる必要があります。以下に、初心者から中級クラスまでの陥りやすいポイントを列挙し、その解決方法を解説していきます。

 その前にひとつ注意事項を。当たらないからといって、それを銃のせいにして練習の度にサイト合わせをしている人がときどきいますが、これは間違いです。皆さんが持っている銃は(なかなか実感できないでしょうが)銃業界でも指折りの高級メーカーの製品なのです。そのサイトは精密なもので、そうそうすぐにずれてしまうような代物ではありません。いらついてダイアルをぐるぐる回すと精度にも影響が出てきます。また、「この銃はサイトがずれているのではないだろうか」というのはせめて3カ月みっちり練習してからやっと分かる感覚です。ビギナーの段階では、そこいらの判断は先輩に任せて下さい。

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