ホームページ タイトル

Back

シンガポール日本人学校訪問記

シンガポール学校訪問記 その1

 

 暖冬とはいえ、冷え込んできた2010年師走に、常夏のシンガポールを訪れました。

シンガポールに暮らしていた当時は、いつも同じ場所に咲いているブーゲンビリアの花を見ては、日本の四季が恋しくなりました。しかし、久しぶりの訪問だからでしょうか・・・チャンギ空港からシティーに通じる道路の両脇のまぶしいほどの緑をみて、にわかに気持が活気付くのを覚えました。

一生のうちの2年間でもこの国で暮らせる子どもたちは幸せです。日本とは違った、動物・植物の生命力を感じることが出来ます。そして、それは人間も同じと、命の尊さを知るきっかけにもなることでしょう。

 

さて、今回は、シンガポール日本人学校小学部 クレメンティ校・チャンギ校、シンガポール補習授業校・日本人学校中学部・シンガポール早稲田渋谷高等学校と日本人子女教育の中心となる5校全てを訪問することが出来ました。お忙しい中、私の訪問を快くお迎えくださった校長先生方、副校長先生関係教職員様方々に心より感謝申しあげます。                   

学校紹介                

1.シンガポール日本人学校 小学部 

1966年に小学部と同じくシンガポール日本人会によって設立された私立学校で日本の文部科学省が認定した在外教育施設。運営母体は、前期の日本人中学と同じ日本人会学校運営理事会。

当初は、クレメンティ校(ウェスト)1校だったが、1996年 子女数の増加でチャンギ校(イースト)との2校体制となる。

編入にウェイティングはないが、居住区によって学校区が決められているので転居時に注意が必要とのこと。ホームページに学校区(スクールバス路線)が掲載されている。ほぼ全員がスクールバス通学している。

2校の学校運営、目指す教育は同じだが、僅かだが教育内容の取り組みに違いがある。

 

                           

 

(1)クレメンティ校(The Japanese Primary School, Clementi Campus

 

住所: 95 Clementi Road, Singapore 129782

TEL : 65-67797355   FAX : 65-67789710

URL : www.sjs.edu.sg

 

【生徒数】 605名  23学級  1クラス2535名        

【教員数】 51名 (派遣教員 小中学部合計68名)

 

早稲田渋谷シンガポール校から車で3分程、シンガポール大学と緑多い公園に囲まれて建てられている。校舎は古いがリノベーションされて校内は明るく開放的。栗田典年校長先生に学生生活を含め、努力されているイマージョン教育などの授業内容を詳しく伺った。

 

特色

・イマージョン授業− 水泳・音楽

・英会話授業− 英語力に合わせて1学年を12クラスの小グループ

        週3時間 高学年には、英文法を含める

・IT授業− 全学年 週1時間のコンピューター室授業

・特別支援教育クラスは、チャンギ校のみ。

・現地理解教育− 現地校との交流

 

                                           

                             英会話授業の成果 小学3〜4年生

 

(2)チャンギ校(The Japanese Primary School, Changi Campus

 

住所: 11 Upper Channgi Road North, Singapore 507657

TEL : 65-65429600   FAX : 65-65428801

URL : www.sjs.edu.sg

 

【生徒数】 636名  23学級  1クラス2535名        

【教員数】 60名 (派遣教員 小中学部合計68名)

 

チャンギ空港近くのイーストコースに近代的で南国的な校舎が広い敷地の中に建てられている。和田政男校長先生に校内を案内して頂き、取り組みを拝見させて頂いた。

和田校長先生は、ワシントン補習校校長時代のご経験を生かし、在任中に「目に見える素早い改革」を目指していることを強調されていた。特に、児童達に「シンガポールの思い作り」を教育の中に取り入れたいと努力されている。

 

特色

・母親ボランティアの奨励− 花壇・図書館 他   現在360

・校庭にバタフライガーデン・バードガーデン・フルーツガーデン 

 (シンガポールでしか見られない動植物)

・英会話授業− 英語力に合わせて1学年を12クラスの小グループ

        週3時間 高学年には、英文法を含める

・IT授業− 全学年 週1時間のコンピューター室授業

・特別支援学級 チャレンジルーム

・国際理解教育− 現地校との交流

小学部を卒業後の進路(2校)

 卒業生の  65%シンガポール日本人中学校、30%帰国して進学、残りが国際校

 

日本人学校の特別支援教育学級

・小学部チャンギ校のみで受け入れている。

【チャンギ校 チャレンジ学級】

体験的支援クラス― 1クラス         教科的支援クラス― 2クラス(個別)

3人教員 + 7人専門員  

【受け入れ】

 9月と5月に募集  委員会が面接考査をして、定員超えた場合は、抽選。

 出願する前に直接学校に相談が必要。

                                                                                  

    チャンギ校エントランス