2005/8/21(日) Zepp東京
"Tender Chanpagne Night" 近場の目撃談


 
  8月21日、ZEPP TOKYOでの Tender Champagne Night、運良く1列目に座ることのできたファンの「近場の目撃談」をお贈りいたしましょう。ちなみに、かなぁり主観入ってますので、そこんとこ割り引いて読んでくださいませね。

バンドの大仰なイントロダクションに促されて出てきたその人は、石井竜也さんではなくて、大輪の百合のブーケを持ったその名も『白百合タケオ』さん。「石井竜也、本名:白百合タケオ、本日は白百合タケオショーへようこそ」、おもいっきし芸人はいってます。
 最初の衣装は黒の燕尾服様の上着(前に金ボタンが左右1つずつ)に白のひらひら襟(縁取りは黒)のシャツ、明るい茶のツーポイントサングラスを着用、指輪はたしか3つ(左人差し指と薬指、右中指、ゴールドとシルバーがあったかな?)。髪は一気に短くなっていて、前髪のエクステもなく後ろに流す感じ。ビバ!短髪。
 しょっぱなの『TIME STOP』、カールスモーキー石井でした。歌い方もパフォーマンスも、そして最後の攻撃的な"Kiss me!"も。おぉ〜不覚にも胸きゅん(死語)しちゃったぜ。そして『星空』が始まった……。
 いや〜忙しいのなんの(笑)。ステージ中央奥に置かれたサイドテーブルとステージ前方を行ったり来たり。ご覧になった方はおわかりでしょうが、♪その白い腕には紫のブレスレットが似合う〜、で紫のブレスレットを差し出し、♪その細い脚には金色のアンクレットが似合う〜、で金鎖のアンクレットを掲げるという具合で。
 以下、「こんなんでした」ってことで一挙に羅列。
紫のブレスレット=すこし青みがかった紫の石(長方形)をつなぎ合わせた感じのブレスレット、数珠タイプにあらず。
金色のアンクレット=細い金鎖にちっちゃなチャーム(これも金色)がついているもの。こんなん後ろじゃ絶対見えないって(笑)。
2番に入って、エメラルドのネックレス=金鎖にエメラルド?のチャームのついたもの。1列目でも石は確認できず。
背中の開いたドレス
=椅子の後ろから取り出したのは、肉色のハンガーにかかった黒のスリップドレス、ハンガーは特製か?と思われるきちんと肩の厚みをもったもので、これを抱いて踊るとスカート部のドレープがゆれてなんだか艶かしくって。
 じつはワタクシ、紫のブレスレットを取り出した瞬間、不覚にも「ぷっ」と吹き出してしまったとですよ。したら、歌いながらこっち見てにやり、とされたような……。

 このあとの数曲、歌いだしからめっちゃ視線がやってくる感じでした。「こっち側見てる」ということはしょっちゅう、「あ、こっち(私)見た」ということが数回ありましたっけ。きゃっ♪とは思いつつ、お客の反応をすんごい見てるなぁという印象を受けました。

 と・こ・ろ・が! このあと(たぶん『愛の力』ぐらいから)目線がだんだんあがっていきます。1列目まったく見てくれなくなりました。それにつれてどんどんオーバーアクションになり、ぐんぐんオカシイ人になっていくのです。
 途中ひっこんで出てきた衣装は、「カーテン地か?」と思われるくらい全体にシルバーの刺繍の入ったライトブルーのサテン地の上下、むやみやたらとシルバーのボタンが並んでいる(5センチ間隔で上から下まで)。おまけに上着の縁をぐるりとひらひらがとりかこみ、インナーは金糸織りのベストにやはりひらひら襟+袖口のシャツ、1着目と違うのは縁取りが金糸であったこと。これに白のパラソル(むろん縁取りはひらひらレース)を持った姿に、筆者はひそかに「フェルゼン」と命名(笑)。
 シルバーのセルフレームに濃いブルーグレーのレンズ(目がわからないぐらい)の入ったサングラスで武装し、歌うのは『ONE MORE KISS』。えと、こんな曲でしたっけ? いわく言いがたいアクション(踊り?)で、えと、言葉にできないんですけど。

 このあともずっとオーバーアクションでして、『WAVE』ではほんとにウエーブをやってくれるし、『BEAUTIFUL』はラストシンポジウムを彷彿とさせる出来だし、まさに「やり過ぎの美学」全開といった調子でした。
 そして本編ラストの『STAY』、バックはラストを盛り上げるべく大げさなイントロを流し、本人は生き生きと嬉々として踊ってますが、筆者は心中微妙。なぜなら大好きな曲だから。おねがい、私の夢を壊さないでぇ、と思わず胸の前で合掌しながら聴いてしまいました。
 
気を取り直してのアンコール、さらにものすごいものが登場。まず目に飛び込んできたのは純白でつばのえらく広い帽子(肩幅ぐらい?)に大きな白の羽根飾りがついているもの。それを右前を下げ気味に斜めにかぶってます。また、左の目の下、泣きぼくろの位置にラインストーンがキラリ。これだけでも相当なインパクトですが、その上をいくのが衣装。真っ白のプリーツ地(アコーディオンプリーツと言ったらわかるでしょうか)を、袖にも身頃にもパンツ部にもふんだんに使った羽織袴のような上下、インナーはすこしベージュに転んだピンク(この色の選択が秀逸!)で、着物を意識してか左右の襟が打ち合わせスタイルになっています。
 この姿で、前方からの風を受けてふわ〜、ひらひら〜と実に涼しげ? で、立ち居振る舞いやしなのつくり方が女性的、ってかオカマっぽい?! この姿どこぞで見たことがある、と思っていましたら、はたと思い当たりました。美輪さまだわ〜。美輪さまが憑依していらっしゃるんだわ〜(笑)。
 もうこのお姿ですからこわいものなし。完っ全にイッちゃったキャラになってらっしゃいます。退場時にはバンドメンバーひとりひとりの頬にふれて「まぁ♪」なんて。おーいマジでテレないでよ〜>コンちゃぁん(笑)。

 米米時代を大きく凌駕する「やり過ぎの美学」ここに極まれり、でした。いやぁ毒気にヤラレちゃったわぁ(はぁと)



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