ファンクラブイベント『TALKING BED'S』の東京の2日目、一人トーク&質問コーナーのレポートです。

スクリーンが上がって先ほどと同じセット。スターウォーズのテーマの流れるなか、再登場 したビューティは上から下まで白ずくめのカウボーイ姿。テンガロンハットの後ろのしっぽがらぶりぃ!
両手には札のようなものと先ほど集めた質問の用紙が握られています。さて、どんな展開になるやら。

開口一番「ワタクシ、スターウォーズを見て参りました!」(うれしそう)
「ラスベガスツアーのときにロサンジェルスで見ようと思って、実はそれが主目的で行ったんですけど、 劇場の回りを三重ぐらいに列が取り囲んでいて4回目ぐらいには見れるだろうという話で。 そんなには待てないから泣く泣く見ないで帰ってきたんです。それがついに昨日見ることができましたぁ!!(客、拍手) 内容なんかない!(客、笑い) とにかく宇宙人がすごい。なんたって60種類もでますからねぇ。 宇宙人が60種類! みなさんもぜひ見ていただきたいと思います。」

(ここでエレベータがチン。水のコップが置かれている)
(水をとってきて)今度はひとりトークということでですね、テーマに沿ってワタクシが日々なにを しゃべっているのか、あ、何を考えているのか(客、爆笑)。考える前にしゃべってしまうというのが ワタクシの特徴というわけでございまして(苦笑)。
日々何を考えているのかをお話ししたいと、こういうわけでございますね。

ここからテーマを書いた札を示しながらのトーク。

『アメリカ人と日本人』
もうこれは『日本人がんばらにゃあかん!』と思いましたね。もう俺アメリカ人だいっきらいですよ。
こないだラスベガスに行ったときに、スロットマシンのところで日本人のカップルが、新婚旅行かなんかだと思いますけど、 ふたりでやってたんですよ。そこへアメリカ人のじいさんがやってきて「マイマシンだから」って。 向こうでは自分が当たったスロットマシンのことをマイマシンって言うらしいんですけど、 『マイマシンだからどけ!』って言うんですよ。
そこで怒りゃぁいいのに男のほうなんかニヤニヤしちゃってどくんですよ。それ見てて俺あたまにきちゃってじーさんに 文句言ってやろうと思ったんですよ。行きませんでしたけどね、結局。男の代わりに殴られるのもヤだったし。
結局英語しゃべれなくて自信なさそうにしてるから相手がだんだんこう(そっくり返って腕を組み見下げる目線)なっちゃうんだと 思うんでよ。文句があるんだったら日本語で言えばいいんです。おどおどしてるからつけ込まれるんですよ。
俺なんか今回日本語で通しましたからね。

俺まえにフランス行ったときケーキが食いたくなって店に行ったんですよ。
そんでウィンドウのところで選んでたらフランス人のばーちゃんがこうやって(よちよち歩き)入ってきたんですね。 そうすると店員がこう(手でしっしっっておっぱらうしぐさ)するんですよ。俺わけわかんなくてどいたんですよ。
そしたら店員がばーちゃんにケーキ全種類ケースから出して並べて見せるんですよ。そんなかからばーちゃんが2つくらい選ぶと それをきれーに包んで渡すんです。んで俺にもそうしてくれんのかと思ったらまたこう(しっしっの手)するんですよ。 俺おもわず『たわけもの』って言っちゃいましたよ(客、爆笑)。『たわけものぉ!』ってそのまんま出てきたんですけどね。
後ろで店員がなんか言ってたけどしるもんか!ですよ。

人種差別といえば俺、『ACRI』って映画を撮ったときね、19世紀の博物学者グスタフ・オージュポン っていうのが中国人の助手に振り向いてしゃべるってシーンを撮りたいっていったら(客、うなづく)、 スタッフが『1800年当時、イギリス人が中国人相手にふりかえってしゃべることはしない』っていうん ですよ。で『俺が指示しなけりゃスタッフは動かない』とかいいやがって。『だから現実はそうかも知れ ないけど俺はココで一発アップが欲しいからそうしてくれ』って言ったら『おまえはうそを撮るつもりなのか』って。 そんなこと言ったら全部うそだってーの。(客、笑い)
それで2時間しゃべりましたよ。『とにかくずーっとヒキできてるからココでアップが欲しいんだ』 『だいたい俺が何人かわかってるのか。日本人だ。それにこの映画は誰の映画なんだ、監督は俺だろう!』 って相手の胸ぐらつか・・・みませんでしたけどね。言葉の力で説き伏せたという。とにかく堂々とする態度が大事ですね。 日本語で『何言ってんだばかやろう!』でいいんだから。

で次は『○○ドン』
これはねーホントに怖かった。こういうことを発言するのはいけないのかもしんないけど、 今日はファンクラブのイベントなんで言っちゃいますけど。 でも飛んできたときは大騒ぎするけど、終わっちゃうとなにも言わないじゃないですか。いやなことは忘れてしまおうというのはよくないと思いますね。いやなことはずーっと覚えているというのが大事ですね。 じゃなきゃ戦争になっちゃいますよ。

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『サッチーとミッチー』
戦争といえば『サッチーとミッチー』ね(客、笑い)。いやーあれすごいですね。 (ごそごそ札を探すが見つからない様子)・・・でてこねーよ! まいっか。 あれも最初はミッチーが『こんな礼儀知らずだとは思わなかった』とかって怒ったとこから始まってる でしょ?
ウチのおふくろが隣のおばちゃんとけんかしてるようなもんじゃないですか?  それがあのワタナベさんが出てきたとたんに別の問題になっちゃった。サッチー派とミッチー派に わかれちゃって、やれ○○テレビはミッチー派で○○はサッチー派だとかなんとか(○○は中身忘却)。 なんかワタナベさんが日本社会の代表みたくなっちゃってね。
あればっかしずーっとやってて他に報道しなきゃいけないことがあると思うんですけど。またね、 総理大臣がコメントしちゃったりしてね、小渕さんがね。『あんなことのコメントしてていいんですか?』 って感じですね。

それから『2000年問題』
怖いのは2000年問題ね。コンピュータのチップが2000年までしか持たないから、コンピュータを使っているものが機能しなくなるっていうね。
だいたいあれはユダヤ教に則ってるってことですね。2000年には世界が消滅するからそれ以降の暦は 必要ないんだという。アメリカなんかユダヤ人が牛耳ってますからね、ユダヤ教の影響がある。 また最初に開発した人はこんなことにならないと思っていたって言いますね。こんなに一家に一台なんて ぐらい普及するもんだとは思っていなかったという。
正直言ってここだけの話ですけど、銀行系はこわいと思いますよ。やつら自分たちが生き残るので 汲々としてますから2000年問題まで手が回らないですからね、みなさんも気をつけてもらいたいもんだと思いますけど。それからやばいのは交通の問題ね。乗り物関係。7月22日がやばいそうですよ。 みんなもカーナビとか使ってると思うんですけども、あのナビしてる衛星のカレンダーが今年の7月22日にゼロに戻るんですよ。そんでもってあっちこっちで事故が起こる危険性があるという。これは確かな筋から 聞きましたからね。 確かな・・・テレビから(客、爆笑)。(←この番組、筆者も見てました。爆笑しました)

『プロデュースもの』
携帯(電話)を作ってしまいました。これ(とりだして見せる)なんですけど、K−TIといいまして、 外側全部が僕のデザインです。最近ケータイに絵とか描いてくれるっていうところがあって7万円とか するっていう話で、それなら形から全部変えちゃえというんで。これは人気者じゃない人が持つといいと思いますね。 『あれ、ヨウコそのケータイなに? 見せて』ってところから人気者になれるという。 ぜひ人気者じゃない方に買ってもらいたいです。

それから鈴鹿の8耐ね。あれ感動しますよ。なんか二輪の耐久レースなんて男臭くて マニアっぽい感じがすると思うでしょうけど違うんですよ。俺ビデオ見たり本とか読んで、 こんなにおもしろいもんだとは思ってもみませんでしたよ。二輪のレースは四輪のレースよりも 大事故になりにくいらしいんですけど、こう途中でころんだりするじゃないですか、 そうすんととにかくゴールまで行かないことには失格とみなされちゃうから(動かない)バイクを ずーっと押して行くんですよ。もうドライバーがぼろぼろになって泣きながらバイクを何キロも 押していったりするんですよ。あれはぜひ見ていただきたいと思いますね。 『あたし8時間も見てられないわ』っていう人には終わりの2時間だけでもみて欲しいですね、 ホント感動しますから。

そんでこの8耐のテーマソングとして『朝日に続く道』っていうのを作ったんですけど、 最初はツンツンタッンカ、ツクツンタッンカ(うわぁ文字では伝わらない)って 早いビートの曲ばっかり考えていたんですけど、ビデオ見たりして『人間的だな』って思ったんですよ 『人間ドラマだな』って。それで人間ってことでゴスペルでやってみたんですけども。 それから朝日に続く道というのは実は鈴鹿のコースのスタートラインから向こうを見ると真っ正面から 朝日が昇るんですよ。それでそういう名前をつけたんですけど。

それと今回バイクのデザインもしてるんです。見てくれた方もいらっしゃると思うんですけど・・・ あ、さっき見たんだよね。こう甲冑みたいなね。こないだファンの人に言われてショックだったんですけど『石井さん、あのバイクすてきですね。エビみたい』って(客、爆笑)。俺も内心似てるなぁと思ってたからよけいね。ああいう甲殻類が好きだから。さっき出てくれたジェームス小野田の衣装なんかもそういうのが ありましたけどね。とてもHONDAさんの前では言えないという・・・

『最近気に入っていること』
最近気に入っているのは半身浴ですね。体に結構いいかな? 1ヶ月で無理なく5キロはやせられますね。こんなちっちゃな(指で20センチ角ぐらいの大きさを示す)タオルあるじゃないですか?  あれで顔にかいた汗を、そのまんまだと目に入っちゃうんで、3回ぐらい拭くと、時間にして20分から 25分ぐらいかな? あれいいですよ。


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続いて開演前に会場で書いてもらった質問に答えるというコーナーへ。

Q:鈴鹿の8耐でバイクのデザインをされていますが、苦労した点は?
A:あのバイクで一番苦労したのは重量ですね。マリーザが乗るじゃないですか。女の子が乗るからなるべく軽くしようってんでいろいろ考えました。それとバランスね、 あのデザインは重量が前にかかるんですよ。バイクって前が重たいと運転しづらいんで どうしようかなと思って・・・そのままにしてしまいました。

Q:石井さんはいつもパワフルですが、そのパワフルの源は?
A:俺って昔っからパワフルだったんです。俺のパワフルっていうのは どうも生まれつきらしいんですよ。俺、生まれたとき半分死んでた・・・死にかけてた (言葉を考えているらしい。それは『仮死状態』というのだよ、石井くん)らしいんですよ。 そんで医者が『この子はもうだめだから母親のほうを』って言われるのをうちの親父が 『ウチの長男のほうもなんとかしてください』って言って助かったってことですけど。 って親父が未だに言いますけど。そんとき『俺は生きたいんだぁ!』ってなっちゃったんじゃないですかね。

Q:石井さんは今、ZEPP東京にいますよね。そこで質問です。 今このとき大地震や大火災が起こったとしたら石井さんは何を持って避難しますか?
A:そんな避難なんて。ここで火災が起こったとしたらまず火元に一番近い人を抱き抱えて安全な場所へ放り投げて、また火のなかを戻って抱き抱えてって。みなさんの安全が一番! 俺のことなんかどうでもいい。まずみなさんのことが第一ですから・・・ コイツはそういう人間性ではないという目をしていますね。

Q:シザーズリーグの裏話を教えてください
A:俺シザーズリーグやってから彼らのことをアーティストだと思うように なりました。それまではそういうふうに思ってなかったんですけど。彫刻家だって思いました。 そしたら彼らがすごく近くに感じましたね。話も通じやすくなったしね。 あとこれは本当の裏話になっちゃうかもしれないんだけど、負けた人が裏に入ったときの表情はみせて あげたい。エンディングでちょっと流れますけど、本当にあのまんまなんですよ。 というのは彼らにとってあそこで負けるということは死活問題なんですよ。 お寿司やさんがお寿司の大会で負けるようなもんなんです。あ、同じこといっちゃったな。 とにかくはさみ1本で生活している人たちですからね。あそこで負けるということはセンスが負けた ってことなんですよ。技術なんてほとんど同レベルだから負けることはセンスが負けたってことで。
こないだ初めて女の人が出たんですけど、彼女が負けたとき終わった瞬間にトイレに駆け込みましたから。 そんなトイレ我慢してたとかそんなんじゃないんですよ。ほんとうに涙ぽろぽろこぼしながらトイレに 一直線に駆け込んで。『俺こんな司会やってていいのかしら』って思いましたね。

Q:石井さんは最近どこのフェチですか?
A:最近は・・・小鼻フェチですね。若い女の子の小鼻なんか 見てると何かつっこみたくなります、んん〜(指を突き出す)とかって。 テレビとかで若い女の子の小鼻、それもうっすらと汗をかいて光ってるのがピクピクっとかなると、 もう切り取って置いときたいっていう気になりますね。でもそれやると猟奇殺人になっちゃいますから。( 客、笑い)
でも本来フェチ、フェティシズムっていうのは女の子の体の一部じゃなくて、女の子の持っているものに 性的衝動を感じるというのが本来の意味なんですね。だから女の子の足首の後ろのすじ、じゃなくて靴とか、『おれあの髪留めがいいな、あの髪留めが欲しい』とかいうのがフェチなんですね。

Q:石井さんはノストラダムスの予言を信じますか?
A:だからさっきの7月22日ですね。(この一言のみ)

Q:「TALKING BED'S」という名前はどこから考えたのですか?
A:俺の好きなバンドでTALKING HEADSというのがあるんですね。開演前に流れていたのもTALKING HEADSの曲なんですけども。それにひっかけてTALKING BED'Sって。 ベッドでトークっていうのもおもしろいかなと思って。

Q:石井さん、いろいろお忙しいでしょうがこれからもがんばってください。
A:これだけかよ、おい。質問だっつってんだろ。

Q:夏のイベントにどんな衣装でくればいいか教えてください。
A:(速攻)これはムームーで来て欲しいですね。 頭にレイとかつけてね。あのムームーっていうののどこがいいかっていうと、首のところにしわがよってるのがいいんですね、すべてがそこに集まっているという感じが。ムームーなんて恥ずかしいとか思う かもしれませんけど、みんなでくれば恥ずかしくないです(断言)。100人でくれば『ここはハワイ?』って思うじゃないですか。
今回は舞台の上もハデですからね、派手な衣装できてくれると、あと体の毛だけできてくれるとかですね。

Q:石井さんはファンレターは読んでいるのですか?
A:これは全部読みますね。いっぱい来ちゃったときはなかなか読めないんですけど、週に60通ぐらいだと完全に読んでます。なかにはえらそうなこと書いてくるヤツもいてね。 『人生とは』とか延々何枚も書いてきて最後に『ではこれからもがんばってください。コンサートに行くかどうかはわかりませんが、それはおもしろいかどうか判断してからにしたいと思います』とかって、 おまえなんなんだよー俺のファンじゃねぇのか!っていいたくなりますね。

Q:石井さんは女性のヘアスタイルはどんなのが好きですか?
A:これはねーやっぱりロングが好きですね。ただシザーズリーグやってからショートもいいなと思うようになりました。あと肩胛骨ぐらいの長さ(と肩の下あたりを示す) のセミロングっていうの・・・(客、『ん?』という顔)・・・あー!(立ち上がって)鎖骨だ!  俺すぐ肩胛骨っていっちゃうんだよなー。(座ってコーヒーを飲む。『落ちつけ』の心の声が聞こえるみたい)
そうセミロングっていうのもいいなと思います。前はセミロングっていうと若いとか幼いとかそういう イメージがあったんですけど、最近のセミロングは大人っぽい感じがしますね。 ショートも個性的でね、あんな短くちゃセックスする気にもなんないって感じでしたけど今はね。 似合えばどれでもいいんじゃないですか。
でもやっぱり「自分をわかる」ことが大切ですね。自分をわかってないと似合うヘアースタイルも 見つからないですからね。それともう一つ、「自分にはこれしか似合わない」って思っている人は、 一度あれ(シザーズリーグ)にでてるような美容師さんにカットしてもらうといいと思いますよ。 それも「こういうふうに」とか全然いわずにデザインしてもらうといいですね。
女性にはどんどん綺麗になってもらいたいですね。女性が綺麗でない国は民度が低いっていわれますからね。たしかに外国へ行って女の人が綺麗だと「この国は文化も高い」っておもっちゃいますからね。 そういう意味で女性にはどんどん綺麗になってもらいたいと思いますね。そうすれば日本という国が どんどんよくなっていくということになりますからね。

Q:石井さんは女の人にグーで殴られたことはありますか?
A:えー、4度ほどありますね。

このあとは「自分はミュージシャンだったんだ」と認識させるべくカラオケのテレビ相手に 「他人の歌」を、「真ん中でしゃべってばっかりではいけない」ということで上手側で 【シルエットロマンス】を歌ってくれました。
そいから「落ちつかなくちゃ」と唱えつつ下手側へ(もちろんテレビをひっぱって移動)。 下手側では【水色の雨】を歌ってくれました。曲の後半には客席中央にぶらさがっているミラーボールに 水色のライトが(1時間半もかかって初めて使いました)。
ビューティの腰の動きに客席からは「ヒューヒュー」の歓声も上がりカラオケとは思えぬ盛り上がりとなりました。
蛇足ですが「あのテレビ、電源とってないよなー」と密かに思っていた筆者、退場の際に見てしまいました、画面に紙が貼ってあるのを(爆)。


つ−ことで、長々お付き合いいただきました、”Talking BED'S"レポート、お楽しみいただけましたか(本特集 了)


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