WELL COME VOICE 2003 EVENT
Skinship Tour II

 今は昔、スキンシップツアーIIという企画があってのぉ。その最終日に船内で『フェアウェルパーティ』なるものが催されたそうな。今日はそのことを語るべぇと出張ってきたんじゃが……寄る年波か、過ぎ去った年月のせいか、記憶のほうがとんと蘇ってこんのじゃ。とりあえず絞り出してはみるが……。そういうわけじゃから、細かいことは問いつめぬようにくれぐれもお願いしとくわな。



 席に着き、まずスクリーンに映像が映し出されます。これが前夜のOCEANGEL CONCERTの模様に、本人の舞台裏のカットをインサートしたもの! 昨日の今日ですよ(びっくり)。
 曲目は(記憶によれば)【KISS】【予感】【ひきしお】だったんじゃないかな。それに乗船風景やウェルカムレセプションの模様、昨夜のコンサートのホールまでの移動風景がインサートされていて見応え十分です。正味10分ぐらいはあったんじゃないでしょうか。スタッフさん、寝ないで編集したんでしょうね。ほんとよく働くわ、みなさん。
 映像が終了し佐々木フランチェスコさんが登場、『あの方』を紹介して、御大も登場されます。登場して最初のトークが「みなさんすごいですね。だってねぇ、みんなふつうにOLだったり学生だったり主婦だったりするわけでしょ? 俺みたいな商売じゃないはずなのに、なんなんですか?あのパワーは。昨日スタッフと話してたんですが『俺はいつかこいつらに殺される』って(客:笑い)。『いいよなぁ4,5曲踊って帰ればいいんだから』とか思ってたけど、踊ってる人は最初から最後まで踊ってるんだもんね。すごいパワーだよね」
 と言ったかと思えば「昨日俺発見したんだけど、『焼酎の牛乳割り』、うまいんですよ(客:え〜?)。コップに焼酎こんぐらい(指で示す=3センチぐらい?)にあと牛乳を一杯になるまで入れてね。牛乳きらいな人はダメかもしれないけど、これがね、お酒って感じがしないんですよ。ほんとに牛乳飲んでる感じで。ふっと気づいたらなくなってんですよ。そんでもう一杯飲もうと思って立ち上がったら…脚に来るんですよ(ふらつくマネ)」とこの発言に佐々木さん、すかさず「そうですよねぇ、もといたところに戻れなくて窓に座ってましたもんね」と切り返す。「そうそう、窓に座って『うみ〜〜!うみ、こっち来い!』とか叫んでましたよ、窓も開いてないのに」って(笑)。よっぽど楽しかったと見えるわ。
 ということで(笑)まずは衣装&グッズの抽選会、「衣装は捨てるのがもったいなくて。また使えるとかそういうんじゃなくて、コンサートで着たものだから自分の体温が移っている気がするんで。ファンの方にプレゼントすれば大事にしてくれるだろうからそれが一番いいのかもしれないですね」ということで抽選開始です。
 なんせ衣装だけで8着、グッズも合わせると16,7点の抽選ですのでご本人も佐々木さんもたいへん(笑)。さらに、抽選箱(1点ごとに別の箱に入っているのです)が右側と左側から交互に登場するもんだから目が回りそう(笑)。
 ドラムロールにのり♪ジャン、と取り出した紙を、佐々木さんが順番に持って(石井さんが「ごっちゃにならない?」と聞いたら「いや、こうやって(指と指の間に挟めて)重ねるんで大丈夫です」と答えた佐々木さん、段取り十分)3人分ぐらいずつにグループ分けして抽選していきます。
 そうそう、ドラムロール。最初は♪ジャンいっぱつだったのが次第に♪ジャジャン、とか♪ぴょ〜、とか♪ぱふ、とかへんな音になっていって、ツボりまくったらしい本人、まじで床に転がってました(ウチアゲの酔いがまだ抜けていない模様-笑)。
 グッズの方は、SUNの台本(1号〜3号各一冊)、柏木の折り鶴(プラケース入り2羽)、白木の仏像(桜3号で使用)、ひも(桜3号の『友情の証』-本人、巻きが解けかかっていたのを再びまき直しながら「こうやってるだけで涙出そうになっちゃうよね」とコメント)、ライター&灰皿(NYLON CLUBで笠木健一さんが使用したもの)、『桜三号』の看板(本人「俺が欲しい」とコメント)、でございました(記憶のみ)。
 抽選が終わり、佐々木さんが「昨日の夜中、廊下を歩いていたらすごいものがあって。生首みたいな。あれ、なんなんですか?」と話を振る。これに対して「ファンの人からだるまをもらったんですよ。そんで見てたら『目を入れなきゃ』と思って目を入れたんですよ。でもあれって願掛けしながら入れるもんじゃないですか。それなのに俺なにも考えずに入れちゃったんですよ。だめじゃん!……そしたら呼んでるんですよ、そいつが。『顔描いてくれ』って」ということで「リアルな親父の顔」のついただるまができたそう。
(このだるまはスタッフさんの手によっていつのまにかステージの台の上に…それを取り上げてみんなに見せる石井さん、とてもうれしそうでした。だるまを差し上げた方もファン冥利に尽きたのでは?)
 そして佐々木さんに促されての結びの言葉です。ここは超まじめモードで話す石井さん、下船したその日に書き起こしたものがあるので、そちらを掲載しますね。


 僕は『夢』っていう言葉が好きで、歌詞の中にもよく夢って入れるんですけど。考えてみたら、俺にどうしてもかなえたい大きな夢ってないんですよ。そのときそのとき夢中になってやってるだけで。
 歌詞の中には「大きな夢」という意味で「夢」という言葉をを使っているけれど、夢ってほんとはそんなもんじゃないのかもしれないと思うんです。もっとちっちゃな、やってみたいことだったり、知らないうちに夢中になってやってしまっていることだったり。
 みなさん「私、なんとかのインストラクターになりたいの」っていう人ばっかりじゃないじゃないですか。そう思っている人はそれでいいけれど。「私って半端なのよね」と思っている人の方が多いんじゃないかと思うんです。
 知らないうちに夢中になってしまっていることって、俺だけじゃなくて誰の中にもあると思うんです。そういうものを自分の中に見つけて、それをやっていくことが、結局はいちばん大事なことなんじゃないかな、と思います。
 ほんとにちっちゃな、やってみたいことや、思わず夢中になること、それを大切にするのを忘れてしまったのが現代だったりするんじゃないかと思うんです。そんななかで戦争やテロなんかが起きている。
 自分の中のちっちゃな種(と言ったかどうか不明、筆者印象)を大切にする人は、他人のなかのそういうものがわかるし、他人のそういうものを大事にせざるを得ないと思うんです。だから、自分の中にあるちっちゃなやってみたいことや夢中になること、それを大切にしてもらいたいなと思います。

 それと、今回僕は、この企画の中でみなさんから大きなものをもらった気がしています。ちょうどSUNが終わって、あれは演劇関係者も見るし、姿月さんのファンの方も見るし、もちろん僕のファンも見るしということで、あっちこっちからいろんなことを言われて、正直自暴自棄になっていた時期でもありました。
 それが、みなさんのハジケっぷりを見ていて、本当に俺のことを好きでいてくれる、見ていてくれるというのはありがたいなぁ、と今、思っています。本当にありがとうございました。

(上記、筆者このときメモを取らなかったため記憶のみで書いております。発言の趣旨を取り違えているとは思いませんが、言葉遣いに若干の記憶違いがあるとは思います。その点ご容赦願います)


 このあと、さらにWCV(公開ワイドショーご招待)からと佐々木さん(AIR JAMのステッカー、石井さんサイン入り)からとIQIトラベルさん(旅行券!)からのプレゼントの抽選があり、フェアウェルパーティは無事終了、私たちの船の旅も幕を迎えたのでした。



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