やっぱり最終日は最終日だった… 米米時代からツアーの最終日といえば「石井氏はめられる」シリーズとして語り継がれる数々のエピソードを生んできた。 今回のSKETCH最終日神戸公演も例外ではなかった…。 |
その1 メンバー紹介の際、それぞれひとくさり演奏をするが、キーボードにそれが回ってきたときのことだった。 ♪ティラリリン、ティラリラ〜ラ〜♪ 紡ぎだされ たフレーズは『冬のソナタ』のテーマ、そのメロディに乗せてギターの近田くんがしずしずと石井氏に近づく。 はにかみながら(女性役らしい-笑)近づくコンちゃん、手には白いものを持っている。 すかさず受けの芝居に入る石井氏、人差し指をすっと差し出す(参照:一人芝居)。見つめ合いそっと近づく二人……。 と、そのときコンちゃんが手にした白いものをくるくるっと石井氏の首に。そう、それは白のロングマフラーであった。 「きゃーヨン様〜」と客席が言ったか言わぬか、斜め上方を見ながら静かに微笑む (というよりにやにやしているように見える)石井氏、内心はどうだったの だろうか。 筆者には、吹き出しそうになるのをこらえているようにも、内心の動揺を押し隠しているようにも見えた。 |
その2 それはスケッチ写真館のコーナーでのことであった。 1階席C列の半券を引いた石井氏、例によって必死の時間つなぎに入る。 しかし長い、今までで一番長い。 なぜにこんなに長いのか、石井氏の動揺が大きくなるのを見計らったように長身の女性が姿を現した。 かなりムリのある黒のロングヘア、ターコイズブルーのセーターにブルーの上着、 そしてスカート、見るからにアヤシげな姿である。 彼女は(勧められもしな いのに勝手に)椅子に座って髪をなでつけている。 石井氏、こわいものを見るように腰が引けている。「なんだか怪しい人が出てきましたが…」遠巻きに顔をうかがう。 「でも誰だかわからないんですよ…… あ、靴でわかりました! あなたは有名スターのマネージャーの人じゃありませんか」 そう、それは女装した小峰マネの姿だった。(筆者心の声:女装するなら靴も用意しておけよ) このあと本物のお客さんと写真を撮る段取りだったが、『プロのカメラマン』氏の扮装もレベルアップし、ベレー帽のみならず真っ赤な蝶ネクタイ、そして鼻の下にはどじょうひげつきという成長を遂げていた (この人は本当はコンサート事 務局のスタッフさんです)。 1ショット目はふつうに、2ショット目にはマフラーをぐるぐる巻きにしてヨン様を気取る石井氏だった (しかも全くあさっての方向を向いている)。 あの人 にはどちらのショットが渡されたのだろう? |
その3 最終日とあって、アンコールの後のダブルアンコールが終わっても帰らぬ客たち。 いったん消えたステージの照明がつき客電の光量が下がる。 ふたたび登場した石井氏「ここでぱーっと踊る曲をやるのも(と腰をさする)…やりたいんだけど ! …『心の言葉』をもう1回歌いますから、聴いたらとっとと帰ってくださいね」と。 踊りたいらしい客たちの気持ちを察してか、「こういう振り(手を左右にゆっくり振る)があります。 まだやらない!サビに入ってからだから。危険だから この振りは。2階席から飛び降りるぐらい危険なんだから」と制しつつ歌いだします。 1番のサビは石井氏の先導でみごとに会場が左右に揺れました。
2番に入ると、前半伴奏のない近田くん踊ります。 両手はばたき×4、次いで両手のVサインを前後に振る×4、客が見逃すはずもなく場内全員がその振りに… 気づいた石井氏、歌いながら吹き出し「やめろよ〜」と。 (ちなみにこの振り、仙台公演でもやってました) |
このほか、はめられたわけでもないのにしょっぱな『せつない気持ち』のサビ、それも後半リズム隊がブレイクして伴奏がキーボードのみになる ”一番の聴かせどころ”を4小節みごとにすっとばした石井氏でありました。 千秋楽のステージには魔物が棲んでいる、ってか?! |