KOJI ORITA

織田浩司 ミニコンサート レポート



2002/11/17(日) YAMAHA銀座店



織田さんのミニコンサートに行ってきました。
ヤマハの新しいSAXの発表会をかねてのコンサートだそうです。

ステージは、1F入り口脇のオープンスペース。
ショーウインドウのピアノをバックにしたステージ、 パーカッションの後ろには、大きなクリスマスツリー。
すっかりクリスマスになっている店内には、 ソロアルバムの曲が、バックに流れていて、

もうすでにたくさんの人が集まっています。
表からも見えるし、入り口脇なので、 買い物に来たお客さんもかなりいるよう。
ステージ左手には、ソロアルバム「PIECES OF THE MOON」が並べられています。

織田さんが登場して、いよいよ始まります。今日の髪は全体がちょっとピンク。
今日は、ギターとパーカッションの3人の編成。
まず1曲めは「LIEBE」
英語でいう"Dear"、親愛なるという意味のドイツ語。
男性が女性に言うのと、女性が男性に言うのでは、単語が違うそうです。

もちろん、これは、男性から女性へむけての"親愛なる"。
やさしい感じのバラード。サックスの音色があたたかい。

昨日工場から届いたばかりのできたてのほやほやのアルバムについて、MC。
「今回アルバムを作る時、いろんな曲を入れようと思っていたが、 自分で曲を作っている時に、気がついてみたら、
自分の中にあるのは、バラードだったり、アコースティックだったり。 ということで今回11曲、全曲バラードです。」
電気ものはなく、アコースティックギターと、アコースティックピアノと、 サックスとかを何本も重ねて。
「全体的にあたたかい感じのアルバムになっているかなーと思います。
仕事から帰った後、夜の部屋とか車の中で聞いていただくのは非常にいいのですが、
朝とか、仕事中に聞くと、勤労意欲がなくなります(笑い)。
くれぐれも使用上の注意をまちがえないように、聞いてください。」
ハイ、そうします。

2曲目は「Lead to Love」
この曲は、最初はアルバムに入れる予定ではなかったそうですが、 友人が重い病気にかかってしまって、
なにか励ますことはないだろうか、 これを聞いて元気になってもらおうと、その友人のために書いたそうです。
副題の〜見えないものと闘うあなたへ〜は、 曲を聴いているそれぞれの人へむけて、
元気になればいいなとの思いをこめてだそうです。
フルートの曲。頑張れって励ますんじゃなくて、やさしく。
次は、ギターの安部さんの曲、「HOT CHOCO」
サックスの音色が染み入る。

ここからしばらくは、サックスの話。
サックスは、ベルギーのサックスさんが作ったから 「サキソフォーン」という名前になったそうです。(知りませんでした・・・)
サックスは、クラリネットやオーボエなどの木管楽器の音の出し方で、管体は金属。
クラシックのアンサンブルなどで木管と金管をつなげる楽器として発明されたが、 有名になったのは、ジャズで。
今回、ヤマハがジャズやポップスを目標にして新しい楽器を作ったということで、
織田さんは、ヤマハのイメージプレイヤーとして、今回、新しい楽器を演奏しています。
ということで、吹比べ。
せっかくなので、ということで、マイクを通さず、生音で。
まずはノーラッカーのもの。メッキ仕上げをしていないので、見た目ちょっとキタナイですが、音はちょっとあたたかい感じ。
次はラッカー仕上げのもの。ノーラッカーに比べ、明るく、はっきりした感じ。
楽器に詳しくない自分にも、はっきりと違うのがわかりました。
ジャズやボサノバにはやわらかい感じのもの、 ロックやファンクなどは明るい感じのものが合うということでした。
ということで、織田さんのサックス講座でした。勉強になりました。

最後の曲は、「TEARS OF THE MOON」
「アルバムタイトルは、月のかけらということで、 月にかけるいろんな思いを11曲にしてみました。
その中で、月の曲「TEARS OF THE MOON」聞いてください」
なんか聞いたことがある・・・、
1999年のクリスマスのディナーパーティ "FUZZ JAZZ STYLE"のお土産のCDの中にあった織田さんの曲。
しっとりとしたバラード、月を見ながら聴きたい。

4曲で終了。ヤマハの人から、花束の贈呈。
そして、司会の方から「もう1曲お願いしたいのですが」とリクエスト。
今回のアルバムにも入っているスタンダード曲「My One And Only Love」を、
ノーラッカーのサックスで、そして生音でやってくれました。
生音はやっぱりすごく、いい。

この後は、サイン会。
さっそく、昨日工場から届いたばかりの出来立てのほやほやのCDを買ってサイン会に。
サインをしてもらって、ツーショット写真も撮ってもらいました。

30分ほどのコンサートでしたが、サックスの音色をたっぷり堪能しました。
おまけに織田さんの1stソロアルバムの先行発売&サイン会付き!、
というオイシイイベントなのでした。

CDは、夜、家で聴くのがおすすめです。
織田さんの言葉どおり、くれぐれも仕事中には聞かないように!




セットリスト
1.LIEBE
2.Lead to Love 〜見えないものと闘うあなたへ〜
3.HOT CHOCO
4.TEARS OF THE MOON
5.My One And Only Love

サキソフォーン:織田浩司、ギター:安部一城、パーカッション:玉木正昭



2002/11/23(土) 山野楽器 銀座本店



さて、ヤマハでのミニコンサートから、一週間、山野楽器さんにて、ミニコンサートです。
今日は、ギターの安部さんと二人構成。
昨日、沖縄帰りだったそうな織田さん、Hiテンションだったのか、二人の掛け合いは漫才のような一幕もありました。

まづ、一曲目は「LIEBE」。男性が女性へ贈る、親愛なる気持ち。
しっとりと会場がなったところで、織田さんの沖縄土産話に話がさきます。沖縄の空気と空はよくて、デカイお月さんが
浮かんでて、素晴らしい光景だったそう。月をいろんな思いで見ている人もいるんだなーと、思ったそう。ということで、
二曲目「TEARS OF THE MOON」へ。

次の曲は「Lead to Love 〜見えないものと闘うあなたへ〜」
ミュージシャンが曲を書く時、色恋で失恋したりといった気持ちを書くんだけど、特にインストルメンタルは聴く人に
歌詞を思い描いて聞いてもらうことが多いとおもいます。この曲には副題があって、病気の友人・家族に何か
してあげたい、元気づけてあげたいと思って書いた曲だそう。私的なことでなくても、会社で働いてて、元気だしてといった
日常の一こまにも贈っている曲だそうです。

さて、ここからが本題。SAXの話です。「来ている方でSAXを吹かれる方は、どれくらいの方がいらっしゃいますか?」の
問いかけに、半分以上の方が挙手。これには、織田さんのビックリ。サックスさんが作ったから 「サキソフォーン」という
名前であったり、クラリネットやオーボエなどの木管楽器の音の出し方で、管体は金属で、イイとこ取りといったウンチク
を紹介。

その当時、たくさん作られた楽器の中で、なぜ、SAXが残ったかというと、同じセッテイングでも、
その人の声が音になる、 他の楽器より、その人のコンデイションがでてしまう楽器で、人間の声に近いんですよ。
そこが良かったんでしょうね。

今回、ヤマハがジャズやポップスを目標にして新しい楽器を作ったということで、織田さんによる演奏の吹き比べ。
しかも、生音で!! まず、ラッカー仕上げのもの。続いて、ノーラッカーのものと、いろいろ吹き比べていただけます。
今回のCustumZ だけでなく、ヤマハ875など、こんなにも違うんだと楽器の楽しさの一端に触れることができました。
ここでテナーサックスで一曲、吹いて見ましょうということで、秋といえばこの曲「枯葉」。

今、織田さんはSAXを9本持っているそう。昔は買いたいけど買えなかったSAXを、所属しているビッグバンドの
先輩に 吹かしてもらったりすると、やっぱりイイ。今回、この82Zを吹いた時、同じようなイイ手ごたえを感じる
SAXだそう。SAX コーナーも一渡りし、曲再開「HOT CHOCO」へ。

今回、アルバムを作るにあたって、ファンキーな曲や歌ものも考えていたんですが、全部、バラード、アコーステック
もの にしてみました。車の中、寝る前に、とてもイイと思いますよ。SAXを吹くときに大事なのは、まっすぐな音を
まっすぐに 吹ける事。そして大きい音を出せること。どんなイイ音が出せても、大きい音じゃないと相手に聞こえない
と、意味が ないです。そして、どういう思いで吹くのか、心がけて吹くことが大事だと思います。織田さんのいろんな
思いがきけた ところで、いよいよ最後の曲「My One And Only Love」

これでコンサートは終了。CD即売、サイン会、試奏会などがありました。
この日のために買った音楽雑誌の裏表紙が、ちょうど、この楽器の広告。CDと雑誌の両方にサインいただき、
織田さん、ありがとうございました。

このアルバムを聴きながらレポート書いて見ました。心にスッと入ってくる。気がつくと二巡、三巡。
それが心地よく、癒されていく、そんなアルバムです。ナイトキャップの一枚に、休日にお気に入りの本を読みながら、
おすすめします。



セットリスト
1.LIEBE
2.TEARS OF THE MOON
3.Lead to Love 〜見えないものと闘うあなたへ〜
4.枯葉
4.HOT CHOCO
5.My One And Only Love

サキソフォーン:織田浩司、ギター:安部一城




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