−− 今回、CCCの皆さんへ封書で、米米CLUBの解散についてお知らせをしまして、その直後の会報と
なるんですが…。この決定について、大久保さんからご説明をいただき、そしてこれからの事についても伺いたいのですが。
大久保 本当は、自分の中で米来CLUBって、気特ち的なところでは、すっと続いていくもの…続いていって欲しかった…。
例えば宝塚みたいに、劇団員が変わっても宝塚は続いていく、みたいなテイスト感は永遠に続く…理想論からは、そうなって欲しかっ
た。
−− そういう意味では、良治さんが抜け、得能さんが抜けても、米米CLUBだ……という事だった訳です
よね。
大久保 それが米米CLUBだって言い続けようと思ったんだけど、でも、それが出来なかった…自分の中での、理想と現実と
の…うまく言えないんだけど、その狭間みたいなところで、もがいていた。そのもがいている姿というのが、いい方向に勤いている時
は、面白く見えるんだろうけども、どうしても立ち止まったっていうか、どうしてもうまくいかないっていうか…あまりにも、不健全
な状態になったというのが、一番の理由になるのかな。だんだん、米米CLUBっていうのが、テイスト感は分かっているのに、実態
のない集団になっちゃうっていうのかな…、もっとテーマのもとに、例えば、「今回のツアーは2人でいいじゃん」ってなれば、それ
でも米米CLUBだって、メンバーもバッと散れたりとか。また、「今度は30人でやりたいんだ」ってなれば、「じゃやろうぜ!」
ってなって集まれたり…本当は、それくらいのフレキシブルさが欲しかったのが、その辺のフットワークの部分が重くなっちゃったと
ころがあって…。
−− 一時期、メンバーとサポートみたいな区切り方も出来てたりとか、ちょっと考えると米米CLUB的で
はない考え方だったのかもしれませんよね。
大久保 そうだね。
−− そういう考えのもとに、今回の判断があって、一度すべてをゼロにしてという事なんだと思いますが、
そこでこの先、大久保さんとしてはどのようにお考えなんですか?
大久保 こういうショービジネスから足を洗おうか、みたいな事も考えたんだけど。せっかく米米CLUBっていう一つのテイ
スト感が根ざしているのだから、現状での米米CLUBではなくても、きっと米米CLUBに関わった人達は、どっかしらそういった
テイスト感を持ってやっていくだろうからね。こういったショービジネスの世界でやらなくても、そのテイス卜感は生かされると思う
し、もちろん、音楽の仕事をやっていくかもしれないし、それはまだ未知数ですね。今は、とりあえず最後のライブに全力投球しよう
っていう意識しかないから…自分の中ではね。
−− 個人的には、どうですか?例えば《カッパドウ工チ》を増やしていこうとかはないですか?
大久保 (笑)飲食業は難しいですよ。どっちかっていうと、そっちは経営の方になっちゃうから…やっぱり、本当に好きなの
は、ステージの構成考えたり…
−− ゴルフかと思ってしまいました(笑)。
大久保 それも、すごく大事たけど……なんていうの、それはやっばり趣味だからゴルフはね。変な話、本編があるから、趣味
があるという…ね。
−− 自分の中では、やはり音楽というものが…
大久保 そう。魅力あるから、出来たらいいなって…思う事は大事ですからね。思ってますよ。
−− まだ具体的な形ではないけども、テイスト感を生かした何かで、また新しくお会いできるように…、と
いう事ですね。
大久保 米米テイストを守っていきますよ。これだけ、カムカムクラブのみんなが支持してくれたんだからね。本当は、誰も支
持してくれないという基にやったのが米米だからね。面自がってくれる人がいる限りは、このテイスト感だけは続けていきたいです。
−− CCCの皆さんは、今回ショックを感じているところだと思うので…
大久保 ここまで来るには、うまく言葉に言い現わせない葛藤があって…ホント、 一人一人に会ってお話をしたいと思う気持
ちはあります。楽しみにしてもらっている皆さんには、本当にすいません、っていうしかないんだけど…だけど、また次が…必ずある
から…別にバンドがケンカ別れしちゃった訳じゃないからね。
だから、なんかまたいい形で…いつか、また遊ぼうぜ!っていうところです。
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