SOPHISTICATED HIPPIES
去る3月19日(3連休の中日)、ところは六本木PIT INNで下ちゃんこと下神竜哉さん率いるバンド『SOPHISTICATED HIPPIES』のライブに行って来ました。
出演者は下神竜哉(trp)、竹野昌邦(sax)、安部潤(key)、宮下智(bass)、ペッカー(perc)、ゲストとして三好功郎(gt)、鶴谷智生(drs)、MICKY(vo)という方々。実はこのバンド、すでに2年近く活動してまして、今回が十数回目(すいません正確には覚えてません)のライブなのでした。というわけで筆者が見た限りの過去ライブの様子も含めてレポしてみましょう。
まず1曲目は【Empty Dumpty】。この曲はヒッピーズ結成当初から演奏されていたような気がします。トランペット&サックスのテーマの部分がなんとも聞きにくいというかわかりにくいというか、とにかく特徴的なのでこれを聴くと『ヒッピーズに来たぁ』って感じになります(爆)。
この日はソロが下神さんとギターの三好さん。このギターが…なんというか…かき鳴らす感じっていうか、すっげぇかっこよかったっす(すまん、ギターテクとか全くわからんのよ)。いつもは福原さんていうギタリストの方がでているんですが、その人とは全く違ったタイプなんだなぁと実感しました。
次はキーボードの安部潤さんの曲【Syndicate】。途中からちょっとリズムが三連系になったりしてかっこいい曲でした。サックス(竹野)→ピアノ(阿部)→コンガ(ペッカー)→ドラム(鶴谷)と移り変わるのもよかったなぁ。
アップテンポの曲の次はバラード系ってことでしょうか。【Silent Bird】はピアノとシンバルから始まり、次いでパーカッションとベースが入ってくるという静かな曲。特にピアノが演奏するテーマはボーカルがつきそうなぐらいメロディがきれい。もううっとりしちゃいます。
そう思っているうちにサックスの竹野さんのソロが始まります。すかさずシンセでハモる阿部さん、ふぅすてき。あれ?テンポは変わらないけどいつのまにかリズムが変化しています。ドラムは8ビートなのにパーカッションは16ビート? なんかすげぇかっこいいぞ。
続く【セテンブロ】もテンポはゆっくりめ。ギターによるテーマから始まり下ちゃんのフリューゲルホーン&ギターの掛け合い(っつうのか?)あり、ベース→サックス→フリューゲルホーンとソロが続きテーマに戻る。この戻ってきたときのギターがいい! 伴奏なしのまるっきりギターのみのテーマ、鳥肌たっちゃいました。
「1部最後の曲はバラードでしめたいと思います」…だったはずなのにぃ。演奏したのは【Black Hole】(BHBファンなら知っている、疾風怒濤、なだれこみの超速曲。アルバムBHB2収録)だもん(笑)。
ここでも目立っていたのは三好さんのワウワウいったりチュィチュィいうギター(ごめん、表現力ないのよ)と鶴谷さんのキレのいいドラム。めちゃかっこぇー。
あっというまに1部は終わり。さてビールでも買ってこよ。
20分ほどの休憩をはさんで2部が始まります。それぞれ楽譜を手にステージへ。と、前を歩いていた下ちゃんが「あ楽器わすれた」と取りに戻ります。あはは、マジ忘れてるぅ。
2部1曲目はテンポ速め、竹野さんのサックスソロのバックにはペッカーさんのカバサ(でっかい瓢箪に数珠玉のついた網がかぶってるの)。チャッチャカチャッチャカリズミカルでわくわくしてきます。続いては阿部さんのエレピソロ。これもキレがよくて楽しい。曲名を【COOL & THE GANG】って言ってた気が…まちがってたらごめん。
ここで下ちゃんによるMCがありました。いわく「オレと三好さんのつながりは『なぜ?』と思われるかもしれませんが、それは内緒です」って教えてくれよぉ。
「その昔、神楽坂にコーナーポケットというところがありまして(今もあるよ)、そこに入り浸っているうちにマスターんちに居候するようになりまして、そのころ同じような生活をしている人がもう一人いまして、それが三好さんだったという。二人して近所の竹の湯(と聞こえた)の500円のサウナに入りに行ったこともあります。…今日はマスターはじめ皆さんいらしていただきまして…」
とここで「緊張してない?」とペッカーさんから鋭いツッコミが。「ふだんの下神と違うじゃん」って、それに対して「オレのペースじゃないんだよ」って(笑)。豪華なゲストにコーナーポケット関係者の挟み撃ちでめっちゃ緊張してるんですねぇ。
続いてもう一人のゲスト鶴谷さんの紹介。「彼は鉄人ですね。JBのセッションBHBで参加したときにドラムをやっていたというつながりで知り合いまして。この人は一昨年の12月、58度の高熱で(おいおい)、点滴をうちつつドラムを叩いたという強者です」
「腕に針さしたまま?(by ペッカー)」の反応にナント鶴谷さん自身が左手を挙げたまま右手だけで叩くというパフォーマンス。でもそれに気づかない人たち…気づいてやれよぉ。タイミングを逸して場内はしろ〜い空気。
「なんだかすずしい風がここピットインに吹いてきましたが(ぷっ)、皆さんそういうつながりでここにいるということです。でこっち(阿部潤さん)はHIROMIK LADDERでシングルがでました。なんかデビュー3回目なんだって?」
「VIEW、FIELD OF VIEW、HIROMIK LADDERの3つ(BY 阿部さん)」
「なんだかビュービューいってますが(笑)、3度目のデビュー、パイオニアLDCからデビューいたしました。みなさん、ヤらしくお願い申し上げます(口調がバスガイド)」
「サムイ風がびゅーっとふいてきましたね。…あ、だめだ(とミュートをとる)」
っつうことで2曲目【Butter Fly】へ。ボサノバのリズムを奏でるのはペッカーさんのギロ、ジーチャチャ、ジーチャチャいってます。ソロは下ちゃんのミュートトランペットと三好さんのギター、間を縫って(2小節だけ)竹野さんも参加。
この曲も確か以前からやってたような気が…去年の12月に来たときにも確かやったと思います(不確か)。
「ここでペッカーさんから重大なお知らせがあるそうです」とむりやりペッカーさんにふる下ちゃん。それを受けて「次の曲は名曲です。この曲が流れていた頃、世界中に偏見が渦巻いていました」…なんなのー?
「でその次は竹野さん」→「よくわからない(by竹野)」→「にっちもさっちもいかない(by下神)」→「うまい!このたびさんちゃんのアレンジで蘇りました(byペッカー)」→「このアレンジは良いっていうか…」→「そもそもこれっていつ頃の曲なの?」→「昭和の初めなんじゃないんですかね?」ってふつうの会話…スタンダードナンバーだってことはわかるけど、なんなの?
で曲が始まって【Saint Luis Blues】であることが判明。だから「にっちもサッチモ…」とか言ってたんだぁ。個人的には阿部さんのキーボードソロがお気に入りでしたね。パーカッションみたいにリズミカルでかっこいいんだもん。
終わってからも「青空セントルイスでした」ってボケまくる下ちゃん…だからそこまでせんでも…。
【PINEAPPLE ISLAND】っていうのがその次の曲らしく、三好さんのアルバムに同名のものがあってそれのタイトル曲だということでした。やっぱしギタリストの曲だけあってギターがかっこいい。印象に残っているのは下ちゃんと三好さんの掛け合いっつうか数小節ずつソロを交代するところ。まさに勝負ってかんじ?(ウソ)
ここで3人目のゲスト、ボーカルのミッキーさんが呼び込まれます。まずは彼女の持ち歌でアコースティックに【エリー】(バックはアコG&パーカッション)、ちょっとカントリーっぽい感じの【My Kitchen】、「今のよりちょっとブルージーな感じで」ということで【Blues】、そして最後に【がんばらないぞ】。この曲はライブのリハーサルに入るときに書いていた曲だということでした。
この曲を最後にみんなステージを降りていきます。えー、これで終わりぃ?なんかもの足りないよぉ。でもライト落ちちゃったしなぁ。これにて終了…なのかな?と思っていたら、いったんハケていたメンバーが再びステージに戻ってくるではありま
せんか? ヤリぃ。
「ひとり吐き出し足りない男がいるのでもう1曲やってしめたいと思います」ってことでもう1曲【Volcano】をやってくれました。これがもうチョッパーベースばしばしのめちゃかっこいい曲で涙モノ。ここでも三好さんのギターソロが光っていました。もちろんベースの宮下智さん(=吐き出し足りない男)もチョーかっこいいゾ。イェー!!
最後にこういう燃エルのを聴かないとね、よし聴いたぞ!ってなんないよね。うんうん。満足まんぞく。
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