石井竜也 フジスタッフ創立20周年記念
スペシャルコンサート Report

2005/11/4 東京厚生年金会館

SETLIST & Back member

1.未来 〜 2.心の言葉 〜 3.浪漫飛行 〜 4. 夢の迷い道で 〜 5.RIVER 〜
6.君だけが出来る事 〜 7.君がいるだけで 〜 8.未完成の自画像 〜 9.愛の力

宮川剛(Drums)/紺野光広(Bass)/五十嵐慎一(Keyboard)/近田潔人(Guiter)

 
会場に入るとステージ両側に置かれた、オブジェ『TONE』が目に入ってきました。今日は「白」が基調となって、天蓋のように白いカーテンがバックに貼られたシンプルなもの。中央には、TWO-TONE Shampaign で使われた、白百合が飾られていた台が(この日は台のみ)置かれています。
ステージ上からは、大きなスクリーンが吊るされていたので、フジスタッフ社長のメッセージでも流れるのかなと思っているうちに、イベントはスタート。まずは、フジスタッフグループの歩みなんかが上映されました。そして、社長さんが登場してご挨拶。石井さんとのコラボの経緯なんかを交えつつお話がありました。そして、スクリーンが上がるとコンサートモードへ。インスト【古都】が流れ始めます。BGMはいつしか【未来】のinstrumental Piano Version に変わっています。メロディに聞き入っていると、風切り音が混ざって流れ始めます。そして、石井竜也登場。

ISHYIST の時の衣装で、白の生成りぽい衣装。帽子。マフラー。杖(マイクスタンド)とトランクを持って、ステージ下手から風に立ち向かうかのように歩いてきます。ステージ中央で立ち止まって、壁があって手で探っているパントマイム。トントンと壁を叩いています。そうこうしているうちに、ドアをペインティングした作品『夜と朝の間』がキャスター付きで、下手からステージ中央に押されでてくる。石井竜也がカギ束を取り出す。いろんなカギを取っ替えひっかえて、開けようと試みるが開かない扉。なぜ、開かないんだと悩んでいるうちに、ドアの反対側からに入ってくるバックのメンバ。どうして開くんだと、愕然とする石井。天井から、頭の大きさ位の丸いランプがぶら下がってくる。そっと石井が触れるとかすかにともる。また、天井へと戻っていく。流れ出す、一曲目のイントロ。杖にマイクをセット。一曲目は"まだ見ぬ未来に向かって進んでいこう"ということで【未来】。この曲の間奏で『夜と朝の間』には、ステージ袖へ下げられました。続いて【心の言葉】で"迷う事も悩むことも試練、乗り越えられる気がする"と問いかけます。間奏も力強い感じにリアレンジされて、強く印象に残りました。そして、空に鳴り響くプロペラ音で、"トランクひとつで旅立とう"と【浪漫飛行】へ。途中ステージの上から、化石となった、半分羽となった、大きなハートのオブジェが吊られて降りてきました。フジスタッフのロゴのリアル遺跡版です。【浪漫飛行】で後ろ半分の客を中心にスタンディングとなりました。ここでMC。

20周年おめでとうございます。テーマ曲を作らせてもらいました【君だけが出来る事】という曲ですが、誰でも自暴自棄になる時があると思うんですが、誰かが見ているから、頑張っていってほしい。人それぞれ、ぶち当たる壁も違うし高さも違うし、でも、山だけ見て、上りもしないのに、登ることをあきらめるのはやめて欲しい。一応、登ってみるのが大事じゃないかと思います。そんな気持ちを込めて作った曲です。このあと、聞いてもらいますからね」ということで、メンバ紹介です。
さっきの【浪漫飛行】なんかね、立っちゃおうかどうしようか、前の方のお客さんなんか、オロオロしちゃってて(笑)いいんですよ、立っても。で、後ろの方に迷惑をかけていただくと(笑)多少はいいと思います。いろいろと迷いもありますよ。そういう迷い道の中で、出会う人とかこととか大事だと思います。というわけで、聞いてください

MCの前フリで【君だけが出来る事】にいくかと思いきや、【夢の迷い道で】です。続いて【RIVER】で"流れに逆らっても泳ぎ続けよう"と、流れに逆らって泳ぐアクション付。風に吹かれたり、泳いだり、今日は当て振りが多いです。そして、"雨の日ばかり続かないし、誰かが必ず見ていてくれるから、歩いていこう"と【君だけが出来る事】へ。曲後半にステージ中央に、電話の置かれた机と椅子が出てくる。傍らには扇風機。机に腰掛けながら歌いました。
曲が終わると、波のさざめく音がする中、石井は帽子を脱いで、机を前に椅子に座る(机上の四隅にはキャスターがある)。電話を取って何か話す。本を次から次に手に取って、一生懸命ページをめくり、なにかを調べている仕草。パントマイム。少し考え込んで、おもむろに立ち上がると、机をひっくり返し始める。机の足ふたつに柱を立てて、帆を張る。扇風機をセットすると、風に帆が膨らんで、海原を進むように台車に乗って、ご機嫌で石井がはけていく(スタッフが押しています)、そんな劇がありました。
そして、帽子を取った石井が再登場し【君がいるだけで】。"君がいたから、強い心でいられたんだ"と、大メジャー曲です。ここで、また会場後半を中心に、スタンディング。前の方のお客さんは、後列の方に迷惑がかかることは控えられたようです(笑) そして、再びMCへ。

次の曲は【未完成の自画像】というんですが、額縁なんか、用意しまして。自画像っていうのはおもしろいもので、10代、20代、30代と…僕も30代後半になりまして…
観客からは「エーッ!」の声、お約束です(笑)
まぁ、いいじゃないですか(笑)年齢を重ねていくと、自画像も描き方や描く内容が変わるんですね。10代はともかく鏡に写ったままを描こうとするんですが、20代になると良く描こうとする、30代は内面のもう少し、深いところを描こうとする。40代になると、周りを取り囲んでいる人達のことも、そこに込めようとするんです。これから自分も、50代、60代と書いていくと思うんですが、未完成であることの素晴らしさを、聞いていただきたいと思います。聞いてください

"自画像はまだまだ終わらないから、あきらめないで"と【未完成の自画像】です。一番は額縁の中で歌い、間奏で額縁は後方へ。 歌い終わると、額縁はさげられ、ドア『夜と朝の間』が再登場。【Wing of Dreams】が流れ始める。再び、ドアを開けようとカギ束を取り出すが、すぐに投げ捨てる。ふと、ポケットに、もうひとつカギが残っているのがみつかる。ドアを180度ひっくり返して、ドアにまわりこみ、カギをあける。あんなに開かなかった筈なのに、今度はスッと開くドア。ステージ上から、ボールライトが再び降りてくる。手を振れると灯る。灯ったまま、上がっていく。全員、横並びで一同礼。石井を先頭にドアをひとりづつ、ゆっくりくぐって、ステージ脇にはけていく。最後の近田くんが、そっと静かにドアをしめて、本編終了です。

アンコール、サングラス外した石井竜也が、どうも、ありがとう!!と登場。
人はみんな、それぞれ心に違うドアがあって、それを開けられるカギは一つしかないんですよ。そのカギを探し出す努力を、みんな人生の中でやっているんだけれども、なかなか自分の扉にガッチリ合う鍵は見つからないんです。大変だけど、でも見つかった時は嬉しいもんですよ。みなさんも心の扉を開けるカギを探して出して下さい!あと、GROUND ANGEL in HIROSHIMA というのがありまして、スライドマシンで、 昔子供だったおじいちゃん達の子供の時と、今の子供達の写真を写したり、原爆ドームの前でキスするカップルのスライドなんか、織りまぜながら映写しようとしていますんで、良かったら足を運んでください」ほかにも、義足を寄付するand more キャンペーンの話や、COCOROCK の宣伝などがありました。
そして「最後に、この曲を聞いて頂きたいと思います

"愛はすべてを優しく包んでくれる"、本日最後の曲【愛の力】を歌い終わると、女性が花束を持って登場し、石井に渡し、コンサートは終了。
【未来】のinstrumental が流れるなか退場すると、会場出口では、フジスタッフ社長がお見送りをされ、and more キャンペーンに募金される方も沢山いらっしゃいました。


おまけ:コンサートとは別に、フジスタッフのスタッフがもらえたストラップです。



Close