「ハッピ姉妹あらわる!!  もとい、謝る!!」

"Making of HAPPI sisters"


みなさん、ご存知ですか?

「EXPO ISHII 1999 -TATUYA ISHII SPACE HAWAIIAN SHOW-」の3日目、15日に 起きた『Dolphin's World 歌詞忘れ事件』。歌詞を忘れた石井さんは、演奏を止めて(!)、 「ハッピが気になって忘れちゃったじゃないか〜!! みなさんに謝んなさい!」と、『最前列花道よこ』の客に突っ込んだのでした。

 コメホカに、この罪深き「ハッピ野郎」から、レポートが届きました。そこには、 意外な事実(なんと「ハッピ野郎」は姉妹だった(ニセですけど)!)が続々と(笑)

 えー、おほん(咳払い)。
なんかねー「ハッピ野郎」、『コメ○カの、ぷ○っぷる』に似てますけど、今回の事件は 『コ○ホカ』とは、一切関係ありませんから、エー、断じてありませんって、んじゃっ(ドロン!!)。


[ハッピ姉妹レポート]

 それは、単なる思いつきから始まったことでした。
偶然、譲ってもらえたチケットの席が『最前列花道よこ(!)』と、あまりに素晴らしい席だったため 『やっぱ、ふつうの服じゃつまんないよね、もしかしたらステージから見えるかも知れないし』と欲が 出てしまった事に、端を発します。
 都合で行けなくなってしまった方に、最高の感謝をしつつ、心は超燃え!!

ハッピ「あたしさぁ、ハッピとか着てみようと思ってるんだけど」と 友人”米T○RO”に切り出すと

友 人「いいじゃんいいじゃん。でもさぁ、”ハッピ”だけだとつまんないから、 ウチの”米米浴衣”(その昔シャリシャリズムのガレージセールでゲットした、メンバーの 名前の刷り込まれた逸品)貸すからそれも着れば?」

ハッピ「え?じゃあ一緒にいく、あたいの妹分にそれ着せてぇ、 あたしはハッピかなー?」

友 人「でもただハッピや浴衣を着るだけじゃねぇ、やっぱ コンセプトっつうもんがないと。今回のライブはスペースハワイアンなんだから。 『常磐ハワイアンセンター』とかのたすき作ればいいじゃん(笑)。常磐=茨城ってことで石井さんとの つながりもできるし。」

ハッピ「それいいよね(笑)。じゃあたしは常磐ハワイアンセンターの 夏祭り要員で、妹分はそこのお客ってコンセプトでやりますか。ハワイアンと聞いて『常磐ハワイアンセ ンター』ぐらいしか思い浮かべられない大カンチガイ野郎ということで(笑)」
と、バカ話はどんどん盛り上がっていったのでした。

 おだてられると、木にも山にも天にも登ろうという私のこと、思いついたら即実行!と いうことで足りないグッズを買いそろえ準備は着々と進んでいきます。ポイントはカンチガイ野郎だけど モノは本物ということ。そこらのパーティグッズにあるようなものじゃつまんないもんね。
というわけで、わざわざ祭装束を売っている呉服屋まで行って揃えた一式を手に、勇んで品川へと 向かったのでした。

「前夜の”ハッピ姉妹”リハーサル風景」

「まさか、この24時間後に、あんな事になろうとは……本番は、ねじり鉢巻もしてました」

「さすが”ハッピ”の妹分、ノリノリだっ!」


 パミールの中はすでにパレオありの、ムームーありの、花柄ワンピありので色とりどりの 素敵なおねえさん達が三々五々集まっています。あ、浴衣姿の人もめっけ! でもなぁ、さすがに ハッピはいないよね。かなり浮くかも・・・ちょびっと不安。

 開場待ちの間、連れは「時間がかかるから」と早めに支度をしに化粧室へときえてしまいました。 ひとりぼっちになると『完っ全に浮いちゃったらどうしよう?ハズシすぎって思われちゃったら どうしよう?』ってどきどきしてきてなんか着替えるのが急にこわくなってきちゃった。

 開場されるとすぐに化粧室へ。トイレの個室の中で着替えます。半股引(はんたこ)と呼ばれる 祭用の膝上ももひきとハッピを身に着け帯を締め、白足袋にはきかえるころには『こっから、出たくないよぉ!』 って気持ちでいっぱい。個室を出て半ばヤケクソでねじり鉢巻きを締めていると、化粧室のおねえさんたちが チラチラ見ているのが目に入っちゃって。『どぉしよぉ、やっぱ完全にハズシちゃったみたい』

 会場にはいると周りの視線が痛い。『そんな珍しいもん見るみたいにくび回してまで見るなよぉ』 もう泣きそう。『やっぱやるんじゃなかった』と後悔しきり。席に着くとステージがあまりに近い 『うわーこりゃ等身大だわ・・・ということはあたしもステージから等身大で見えるってこと?!あちゃー』

 後ろのほうからなにあれ?ばかじゃんみたいな視線が感じられる気がして『もうどうでもいいから、早く客電 おとしてよぉ』祈るのはその一事のみ。客電がおち2001年宇宙の旅のテーマがなりひびく頃には『どーせ後ろ からは見えないしぃ』って開き直るあたし。それがあんなことになってしまうとは・・・


 コータロー&マリーザ登場で期待が高まる。いよいよ御大の登場だ。『あ、見てくれた!!』心の中で、 叫びつつ手拍子をする。それからも、石井御大は、ちらちら見てくれた気がする、目論見成功、満足満足。

 マリーザのファイアダンスのあと、コトは起こった。『Dolphin's World』のイントロが始 まり中央のブースから颯爽と登場したビューティだけどなんだか挙動がヘン。『歌詞忘れだ!』と直感した 私はビューティがこっちを向いたすきに『う・み・の・そ・こ・ふ・か・く』と口パクをしてみせるが、 もちろん見えるはずもなく、ビューティの合図であえなく演奏中断。場内は大歓声。

 とビューティが私を指して「ハッピなんか着てくるから気になって忘れちゃったじゃないか!」 ・・・え?そーなの?あたしのせい?・・・「みなさんにあやまんなさい」・・・立ち上がって横から 後ろにかけてごめんなさいおじぎを繰り返し・・・席に座って前を向くと声にならない笑いに身をよじる ビューティが。『もしかして、ウケた?』。実はこの曲まで、客席は薄暗い照明で、この曲で、客席もやや明るく なる。中央ブースの扉をあけてでてきた、石井さんの目に、なんか気になっていた、不審のハッピ野郎の全貌が 飛び込んだのでしょう。

「今のは忘れて。なかったことにして。ファンレターにも書かないでよ落ち込むから。じゃ出てくるところから、 やるから」といいつつブースへ。ブースへ入る直前にふりむくと「(私を見ながら)盛り上がってくれよぉ! (ニヤリ)」
『妙にノリのいい客だな』と思われたかそれとも『味方だ』と思ってもらえたのか(後者だったらいいんだけどな)。 この瞬間、抑制という糸の最後の1本がハジケ跳んだことは言うまでもございません。手つき足つき、 ステップジャンプも軽やかにぃ〜ってんで、もはやビューティに見られてもはにかみひとつ感じやしない。 アドレナリン&脳内麻薬全開!!でブンブン踊っておりました。

 我に返ったのはすべてが終わったあとの退場待ちのとき。妹分の「髪の毛が(私の)顔に当たったの (私ポニーテールにしておりました)」の一言でした。彼女にはさぞかし迷惑だったことでしょう。 そして、目を転じればハッピにねじり鉢巻きの汗だくオバハンがひとり・・・ステージからは、さぞかし浮いて 見えたことでしょう。もしかしてアブナイおばさんだと思われたかなー。あーなんということをしてしまったの だぁ!

石井さん、会場の皆様方、本当に申し訳ありませんでした!!(平謝)


・・・あぁ穴があったら入りたい。



ハイ、入れてさしあげましょう (by ぷるっ○る 除くコメホカスタッフ)




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