暗転したステージに淡い明かりが、男のシルエットだけを浮かび上がらせる。ウェスタンハットを持ったそのシルエットに真横からオレンジの明かりがあたり夕日の荒野に立っているよう。そこで歌われたのは『ひかり』。♪知らないうちにゆがめられてる、せめてひとときぃ、ここにいたいよ〜、と胸をかきむしるような石井の高音に総毛立ってしまう。
ステージ全体に照明がついて次の曲はファンにはおなじみ『海より深く』・・・だが途中から2番の歌詞になってる・・・あやや・・・でも止まらずに歌い続けたからよし!
(この曲は国際フォーラムでは『安心しろよ』って曲に変更されてた。本人いわく、「スプライトのCMに使われるんですよ。オレも出演して」だそう。「イメージが合わないと思われるかもしれないけど、絵を描いているシーンとか撮って、オレが絵の具だらけのスプライトを飲むってふうになってます」とのこと。これはぜひともチェックせねば!)
マイクがマイクスタンドにのせられ「?」と思うまもなく石井にブルーのギターが手渡される。(ギター漫談か?)「こういう姿ってあんまり見たことないでしょ? ソロになったんで『おれもギターが弾けるんだぞ』(とウェスタン調にひとくさり)というところを見せようと思いまして。ところでみなさん、みなさんの中で『毎日する』という方がいらっしゃったら手を挙げてください。(ちらほら手が上がる)このあとの展開がわからないのでどうしていいのか迷ってますね。それではオレとギタリスト2人でアルフィーというわけで、こっちが坂崎さんでこっちが高見沢さん、そして南こうせつの3人でお送りします。オ○○○!(0721)
(みなまでは言いますまい。かのSMEからの1曲でした)
最近ストーカーとか流行ってますね。このあいだは殺人事件まで起きちゃいまして。でもあのストーカーっていうのも、やられるほうはたまんないんですけど、見る方はほんとに楽しいんですよ。かくいう私もやってるんですが。
あと夜道で女性の後ろ10mくらいを男性が歩いていると、女性の方は本当にこわいんだそうですね。別にただ歩いてるだけなんだけど、(裏声で)『ついてくるわ。次の角のところで横合いからおそってくるかもしれないわ、こわいぃ』って想像だけがふくらんできたりしてね。こっちはただ歩いているだけなんですよ。すれちがいざまにオシリの一つもぽーんってさわろうとおもってるだけなんですけど(笑)。
というわけでございまして、全国10万人のストーカーのみなさんにお送りします。『めだまギョロギョロ』!
コータロー&マリーサもウェスタン調の衣装&テンガロンハットで登場。イントロ部分で「あんたに、あげぇたぁ〜」とか世良さんもどきのギャグ(オリジナルのわからない世代も多数発見)かましながらテンポの速いお経チック(音階のあまりない)な曲が展開。
終わった瞬間雨の音(ざぁ〜)。ダンサーすかさず黒い蝙蝠傘をさして去る。「雨かよ。まいったなぁ。」(またまたいきなりの力技、ゴーインなまでの急展開)
そうそう、そのオルゴールボックスなんですけど、だれがもってったかと考えたら、あのときコータローの懐がちょっと膨らんでたんですよね。挙動不審だったし、仲間を疑うのはよくないと思って言わなかったんですけど。(コータロー、箱もって登場)
あれ? おまえの持ってるその箱、それおれんちのじゃねぇか? 見せろよ。おい、返せよ! それもともとおれんちのじゃねぇか!!(ちがーう!) ちがうじゃねぇだろ、その細工もそっくりだし、返せ、返せよ!!(もぎ取る)
(「泥棒猫!どろぼうねこ」と叫びつつ去る)自分がどろぼうざるだろ!
もどってきたよ。(ここで石井ピーンチ)オレは両手にマイクと帽子と箱をもってどうしようっていうんだ(in カナケン)。(帽子を置いて)おれこの箱、開けたことなかったんだよな。開けてみよう。
オルゴールの音とともに石井の頭上から淡い縞模様のライトが、くるくるまわる。オルゴールが終わると、ステージ奥の幕(というかぼろぎれがぶらさがってるみたいなの)が降りてドラゴン登場!(でかい)台座からスモークをふきだしゆっくりと回っている。"Dragon Heart Flying Sky High"−DRAGON登場のテーマ−と歌い上げる石井。
(重箱の隅つつきで申し訳ないが、筆者はゲネプロ&カナケンと国際フォーラムでのドラゴンの違いを発見した。まず大きさ。もしかしたら台座が高くなっているだけかもしれないが、明らかに大きい。次にドラゴンの表面の塗装がちがう。基本的には白なのだが、手垢ですり切れたような塗装が(特に脚に)ほどこされていた。極めつけはドラゴンの首に鎖のついたゴツイ首輪(しかも棘つき!)がつけられていた。この首輪は「ドラゴンを(無理矢理)よびだす箱」との呼応として秀逸な演出だと思った)
さぁ龍神さまも出てきたことだし、村祭りのはじまりだぁ!! であとはドトーのダンシング。
まずはメンバーを紹介しよう!ってんで『LET'S GO DRAGON SLAYERS』(everybody everybody LaLaLaLaLaLaLaって歌ってるだけなんだけどね)。マリーサ&コータロー赤と黒の衣装にお着替え。曲の途中で石井退場。メンバー紹介はマリーサの役。それぞれ紹介の後ソロが続く。かっこいい!! 曲の終盤に石井が戻ってくる。ダンサーと3人そろいの赤黒衣装を着ている。
Featuring Jonney Kitagawa, Introducing Tatsuya Ishii 'new single, Rythm'(みたいなこと言ったと思う)というマリーサのイントロデュースから新曲『リズム』へ。
BODY RHYTHM(アップテンポの曲でした)〜HAPPY SONG〜壮絶夜舞酒家〜
じゃあなぁ、ばいばーい!!ってんでさっさと退場。
時を移さず「てっぺいちゃん」コールが客席からわき起こる。(うみゅ、ビューティコールじゃないの?)(後日談:さらにここでは「エンジェルショウ」コールが正解と判明)
しばらくすると舞台暗転のままメンバーが懐中電灯を照らしつつ登場。どうも真っ暗闇を手探りで進んでいるよう。そのまま所定の位置につく。でもビューティはまだいない・・・と思ったら下手から背中にマル天と書いた羽&天使の輪っかをつけて後ろ向きかに歩き状態で登場(客席大うけ)。
前を向くと新曲『帰ろう』を披露。輪っかと羽をつけているのにおばかな雰囲気をひきずらないのはさすが。いい曲だ。
(筆者は「帰ろう」というフレーズに「こういうやさしい曲ができるんだからこの人にとって結婚ってよいことだったんだな。」なんて思ってしまった。)
(余談その?)仙台に行った人は2回、福岡に行った人は3回聴けたらしい。理由は・・・みなまでは言いますまい。
曲が終わるとまたかに歩きで退場する石井。懐中電灯をかざしながら退場するメンバー・・・なんなんだ? 1曲だけか?? もう終わりなんか??
と思ったら再びアナウンス。英語だから半分くらいしか理解してないけど "Tatuya Ishii's Premium Show Time"っていってメンバー紹介を一通りしたとおもう。
インド映画のようにを歌う。♪こーなったら今夜はもうイッちゃうしかないじゃなぁい、って歌詞、観客の心境そのまんま。Show Meでもう客も本人もぜいぜい状態。
(余談その4、だっけ?)国際フォーラム一日目にはニューアルバム「H(エッチ)」の話をしてました。DRAG-ONの曲目も半分くらいあるそう。「I(アイ)とIがつながってHになるという、ダブルミーニングもあります。なかなかいいでしょ、オレらしくって」言い切るところがえらい!
それから、「なにが大変って、羽根つけて歌うのが一番。もうはずかしくって。(前列の羽つけた客に)そういうカッコしてはずかしくないですか?」(こんなかっこしてたんだよー)
例によって『全員整列』してのメンバー紹介。
(in 国際フォーラム)ここで終わろうかと思ったけど、もう1曲どうしても歌いたいバラードがあるんです。今の世の中、不景気であんまりいい状況とは言えないですけど、こんな時だからこそ前向きに。ということで聞いてください。『想い』
t-stageでも聞いたけど、ちょっと背筋が「ぴっ」とするいい曲。でもさぁ、こういう言い方すると失礼だけど、やっぱし歌詞に年輪がでてるよなぁ。20代では考えつかない歌詞だぞ、やっぱ。
(ちなみに、この曲、ミュージカル『サクラ大戦』のテーマ曲だそうな。もらったチラシにかいてあった)
(余談その?)大阪ではこのあと「壮絶夜舞酒家」も再度演奏されたらしい。北九州でもやったらしい。国際フォーラム2日目にもやったらしい・・・ぐぞー!
そいから笑かしてくれた一言。「おまえらも年とったかもしれないけど、オレだって年とったんだよ!」(うはは、自らバラしてどーする! でも実感こもってたもんなー わかるけどさー)
というわけで、前後編二百数十行にわたりましたライブレポ、これにて終わらせて・・・まだでした。
ぢつはコメホカスタッフは密かに「てくてくエンジェル」(注:万歩計つきたまごっちみたいなの)をつけてライブに参加。1人は5700歩、もう1人は5900歩とまずまずの(どこがや!)成績を修めましたことをご報告いたします。みんなもつけておどってみ? おもしろいから。
ではでは、今度こそ本当に終わらせていただきます。長い間おつきあいいただきありがとうございました(平伏)。
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