ふたりのビックショー
収録レポート






やってまいりました、NHKホール。「ふたりのビッグショー」収録。
石井竜也ライブでは来慣れたホールも、ホールの片隅で「グーチョコランタン」グッズやNHK提灯売ってたり、 お客様も、いつもよりお年を召した方が多く、なんだか違う雰囲気。
そう、きょうは石井竜也と和田アキ子さん なんですね、ビッグなふたりは(笑)。

席に着くと、ステージはグレーの緞帳が降りており、その前でまずは、担当ディレクターから前説がありますが、開口一番「なんと、今回が最終回になります!」「エエー!!」どよめく客席。
「最終回にふさわしいお二人です。まづは、和田アキ子さん」「(拍手)パチパチパチ!」
「石井竜也さん」「(拍手)パチパチパチ!パチパチパチ!!」拍手の大きさから察するに、石井ファン率7割と見た!!
さて、収録が始まる前に、会場全体で拍手の練習。これがただ練習するのではなく、カメラで撮られて、
実際の番組上は、本編に編集で入れ込まれるということで「皆さん、最高の笑顔で拍手お願いします」とのこと。
なるほど、こーやって作られるのね。エー、やりましたよ、オッチャン・オバチャンにまじりながら(笑)

そんな感心をしているうちに、こんどはまたまた別の前説の方が。NHKの方は前々説だったんですね。
こんどの方は、この番組の放送作家だそう。また、番組冒頭の「ふたりの!ビィッッグショーーーー!!」と タイトルコールもやってるんですね。ちなみにこの番組、今回が最終回だが、4月からは模様替えをして、 二人と言わず、複数ゲストが共演する番組になるそうです。「二人と言わず・・・・米米23人!とかあるかも知れません」のつかみトークに客席は大拍手。やっぱ、石井竜也ファン・・・・そのなかでも米米ファン、多しとみましたゾ。
そんな前説が終わり、いよいよオープニングの拍手のきっかけも指示されると、客席は暗転へ。
舞台袖に、放送作家の方が立ち、「ふたりの!ビィッッグショーーーー!!」とコール。
我々も一生懸命拍手する中、 緞帳があがり、いよいよステージ開始です。




グレーの緞帳があがると、そこは、いかにもNHKな(紅白的ともいう)ステージセット。
中央に、石井竜也と アッコさんがいきなりいるゾ。アッコさん、ビューより、少し背が高い感じなんですね。
オープニングのドラムロールから、演奏にそのままなだれ込み、まずはアッコさん「あの鐘をならすのはあなた」ソロでございますが、サビのところは ビューがはもってます、イイ感じだよー。ここは、メドレーコーナーの趣向。
続いては、ビュー「君がいるだけで」。
「CLAP YOUR HAND!!」のいつものあおりに、老若男女で大手拍子。この曲、やっぱり、大メジャーなんだなと、 あらためて実感。こんどはアッコさんがサビを一緒に歌ってます。

アッコ「どうも、みなさん、こんばんわ!和田・・・・」の「和」から、被るように石井竜也デ、ゴ・ザ・イ・マ・ス!!」 割りこむビュー、こわいもの知らず(笑)
ビュー「私、エンターテナーとして、ステージに命をかける所存でございます」もの凄いテンションで、上手下手にまくしたててる。
で、ふと横をみる仕種で「アッ、アッコさん!!」だって(爆笑)
アッコ「オイ、今、一緒に歌ってたじゃないかよ。こんなんで、うまくいくかなー、ふたりのビッグショー」
ビュー「マカセテクダサイ!」こんどは、太鼓もちだ!
ビュー「ふたりの共通点といえば、ソウル好き」
アッコ「そうだったけ?」
ビュー「ツ、冷たいなー、アッコちゃん!!もう、その突っ走り方は、だれも止められずです。
ビュー「僕たちは、ブラザーですからね!」
アッコ「あたしは、シスター(笑怒)」
この後、ソウルフルな名前ということで、カールスモーキー石井に対し、和田アキ子の幻の名前”マーガレット和田”の話題とか、NHK的ベタさとビューのひとりテンションに交じり合い、そうとうに変なおかしさがでてます。
ビュー「では、参りましょうか!」
ビューアッコカールスモーキー石井マーガレット和田ソウルメドレー!!」

まづは和田アキ子の持ち歌「古い日記」、和田&石井で「バン バン バン」、石井「ハチのムサシはしんだのさ」と
続きます。キャロルの「ファンキー・モンキー・ベイビー」が終わり、そのままの間奏で、
ビュー「なんか歌が古いですよね、僕が素晴らしい新しい歌を仕込んでおいたんですよ」ということで、
「♪大きなのっぽの古時計〜」会場は爆笑。「ノッポの・・・・」のところで、アッコさんを振り返るビューに、大爆笑。
アッコ「コラ(怒)!」に、すかさず笑って許してとアッコさんの持ち歌で、ビュー応酬。
ビュー「アッコさん、怒ってるよ・・・・お、おかあさん!!」と、逃れるように舞台袖に引っ込むビュー、やり逃げですね。
アッコさんソロで「飾りじゃないのよ涙は」を熱唱。
そして、舞台中央から、飛び出てきたのは、ビュー。テンガロンハットに、上着はグレーの毛皮にチェンジ。歌うはHIROMI GO「ゴールド・フィンガー」。
毛皮のすそをブンブン振り回し、ノリノリのビュー、紙ふぶきも発射され大盛り上がり。
そのままなだれ込むは「愛 know マジック」。
アッコ&ビューで「I'm soul man♪」(リフレイン)と締めくくったところで、こんどは、テープが盛大に発射され、 大大盛り上がりのうちに、メドレーコーナー終了。ふたりは、袖にはけました。




ここで、一息。再び放送作家の方が登場し、バックメンバを紹介。そして、インストゥルメンタルを一曲披露し、 ステージ上には、セットが組まれました。
セットが組まれる間には、放送作家の方から、こんな出演回数についてのトークで、時間を繋ぎます。10年間続いたこの番組。
石井竜也は郷ひろみとの共演で、今回が2回め和田アキ子は、10回で今回が11回目だそう。いろんな方との共演があったが、一番印象に残っているのは、仲がよいとかそうでないとか、当時話題になったM田S子さんとの共演。
アッコさんも、ケガをした後の復帰第一作で大緊張。M田S子さんもいろいろ週刊誌で言われてたので、大先輩にいろいろ気をつかい現場の緊張感もかなりの ものだったそうで。
さて、セットには、石井竜也の数々のオブジェ、壁には絵がかけられ、イイ感じ。上手側に 応接セット、下手側にはアコースティック編成のバンドがスタンバイ。バンドのJUZZYな演奏のなか、ふたりが再び登場です。

アッコ「ふたりで、メドレー頑張ったね
ビュー「私、なにか失礼しましたでしょうか?と神妙な発言に、
「覚えてないの?」と突っ込まれる場面から、トークコーナー開始です。
ビュー「今日は、アッコさんのために、石井竜也プロデュース、こんな空間を用意しました。ギャラリーTATUYA!」
アッコさんも、お気に入りで、ACRIのオブジェなど一渡り、ほめています。ここで、自分たちの応接セットの後ろに赤のカーテンがかけられているのに気づきます、段取りどおりに。
アッコ「ここは、なんで赤い布がかかってるんですか?」
ビュー「ハッ!! 気が付いてしまいましたか!これは、人生の中で、もっとも影響を受けた絵なんですよ。見ますか」と、思わせぶりな言い回し。
ビュー「除幕式オープン!」
すると、そこには、ヘタヘタな(ヘタウマじゃないよ) アッコさんの顔の絵が、しかも本人が書いたものらしい。一瞬絶句としながら、笑いすぎて声にならないアッコさん。
メチャメチャ嬉しそうなビュー「これは、何でしょう?(笑)」
アッコ「(腹のそこから絞るように)NHKでも、こんな事やるんだぁ。リハーサルでは、ここはムンクの"叫び"だったじゃない!! 4回もリハーサルしたのに
ビュー「芸大出てたら、こんな絵はかけませんから」本当、嬉しそうだな。「まだ、あるんですよ」壁の前の絵に移動。
壁にかかった石井竜也の絵をめくると、そこには和田アキ子の若かりし日の姿が。
もう一枚の絵の方もめくると、石井竜也の恥ずかしい写真が。芸大の時に、自分が作品になったときのメイク姿です。
「こんなの見せられたら、歌手モードにもどれないわ」とつぶやくアッコさんに対し、強引に進行するビュー。

「ここで、私の米米CLUB時代の歌で、すごく大事にしている曲を聞いてほしいと思います」と「浪漫飛行」へ。
ビュー「アッ子さんはデビューから今年35年。一番の思い出は何ですか?」
アッコ「デビューする時に、大阪から 新幹線で東京へ来たんですけど、大阪駅で乗り遅れちゃって、荷物だけ行っちゃってね、友達が50人位、大阪駅へ 見送りに来てくれてて、あれはカッコ悪かったね」
東京へ向かう車中、ずっと泣きっぱなしだった、そんな想いと デビュー曲ということで、和田アキ子からのアンサーソングは「星空の孤独」。17才でこんなの歌ってたなんて シブイですねー。

ビュー「今歌ってぴったりっていう、イイ歌ですねー」
アッコ「大事な曲といえば、石井くんに作ってもらった"夢"。いい歌だよねー、石井くんからは想像もつかない(笑)。この曲は、10年たっても20年たっても、歌えるイイ歌」
ビュー「アッコさんがテレビとかで歌ってるのを、聞くと涙がでそうになるんですよ。これはアッコさんが歌ってるからこそ、言霊がこもってます
ビュー「歌ってて、詞がズンズンくるんだよね」
ビュー「これは、米米CLUBを解散した直後に作った曲で、これから自分はどこに行くだろうという気持ちを素直に曲にしてみたんです。アッコさんの夢ってなんですか?」
アッコ「これはもう、シワシワになっても、葉巻加えながら、歌い続けることだよね」
静かに流れ出すピアノのメロディ。和田アキ子と石井竜也デュエットの「」。ふたりのスケールの大きいうたいっぷりに 感動し、米米解散直後の気持ちをこめたことを知って聞くと愛着が沸く。
そして、途中でバックのカーテンが開くと、 ステージいっぱいのゴスペル隊が登場。素晴らしい、本当に素晴らしい一曲となりました。




ここで、ふたりは退場。ステージには、担当ディレクターが登場。最終回にふさわしく、最後の曲はみなさんに参加していただきたいということで、歌の練習です。曲はビートルズの「HEY JYUDE」。立ち上がっくださいという事で起立。
歌詞は「ダー♪ダー♪」のところと、「HEY JYUDE♪」のところ。歌唱指導の女性のかたにあわせて、 みんな練習、練習。再び、ふたりが登場です。

アッコ「私の夢を話したけど、石井チャンにも夢が一杯詰まってるんじゃないの」
ビュー「大きなステージじゃなくて、 小さな会場で、大きい、お客さんが入れないくらい、大きなセットを組んで歌ってみたいんですよ」
ここで、 客席のほうから、子供の泣き声が二度三度、段々大きくなっていくぞ。ビュー「"夢の迷い道で"って曲を聴いて いただくんですけど、お子様がうるさいですね」と吹き出してます。
アッコ「石井クンの今一番聞いてほしい曲ね。 私はね"EVERYBADY SHAKE"。聞けばみんな知ってる曲ですよ」
なんだっけ、知ってる曲? ということで、まづは、 ビューの「夢の迷い道で」ショートバージョンでした。
今度はアッコさん。イントロ始まって、Aメロ、Bメロと 進むけど??? で、サビ。会場がざわめき始め、やがて爆笑。
アー!!!! 悩みが無用になる曲か! ノリのいい、 盛り上がる曲なんだけど、サビになると別の歌詞が頭をよぎった人が、会場の大半でしたでしょう。

アッコ「ネ!みんな知ってたでしょう。詳しくはいえないんだけどさー!!」そ、そうですねー(爆笑)
ビュー「気がつけば、最後の曲なんですよ」エー!と会場。
アッコ「言っときますけどね、数々の失礼、忘れませんよ(笑)」
といいながら、肩を組んで、そのまま首に腕を巻きつけるアッコさんに、会場から「エー!」の声。
アッコ「私ね、また是非、ふたりでショーをやりたい。今日は、本当楽しかった」会場から大拍手。
ビュー「僕も米米CLUB出身ですから、横にジェームス小野田のような、でかい人がいるとやりやすいんですよ、是非! では、最後の曲やりましょうよ、"HEY JYUDE"!」
アッコ「この番組、今回が最終回ということでね、是非、会場のみなさん も一緒にやりましょうよ」
この辺りで、会場の通路にゴスペル隊のみなさんが入ってきます。
アッコ「じゃー、立ち上がっていただいて、みんなでやりましょう。あたしもやっとリラックスしてきたよ」
ビュー「アッコさん、結構、緊張されるんですよね。今日も、幕が上がる直前、手がふるえてるんですよ」
ということで、会場全体も和やかな中、一回サビを練習。「イイ、みんなイイ!!」と、ビューに乗せられ、会場全体が その気になったところで、「世界が平和でありますように」と祈りをこめて、最後の曲「HEY JYUDE」へ。

NHKホールの下手にくくりつけられている、パイプオルガンが、荘厳なイントロを奏でます。 初めて使われてるのみました。
一番は会場も暗くなってて、ふと気が付けば会場のそこかしこに、ピーストルが光って左右に揺れている。流石、石井ファン。
ビューもこれに気づいたと見えて、片手を挙げて、左右に振っています。
そして、二番は会場も明るくなった中、みんなで大合唱。感動のフィナーレとなりました。

アッコ「私、もうこの番組10回以上も出させていただいてるんですけど、今までで一番、楽しかった!!
会場はやんやの大拍手。
アッコ「ハッキリ言うけど、M田S子の比じゃないね(笑)こんな楽しいショーは、初めて!! ありがとうございました」
ビュー「なんかねー、お客さんに歌されちゃう時ってあるんですよ!」
アッコ「もう、ほんとに終わりです」エー!!とアンコールの大合唱。
ビュー「これで終わるのもなんですから、こんな 時はあの曲でしょう!」
アッコ「?」
ビュー「あるでしょう!」
アッコ「???」
本当にわからないアッコさんを おいて、イントロが流れるは「蛍の光」。ゴスペル隊のみなさんも入って、その歌声と絵図は、まさに、大晦日のプチ紅白歌合戦。まさに、NHKホールらしい光景で収録は終わりました。

さて、あんなにしゃべってたけど、 番組ではどこまで使われるんだろうと、番組放送が楽しみとおもいつつ、NHKホールを後にしました。

(このレポは、番組放送前に書きました。みなさんも、レポと比較して差分を楽しんでネ)




セットリスト

(2003.2.24収録、NHK「ふたりのビッグショー 和田アキ子&石井竜也」、NHKホール)

「あの鐘をならすのはあなた」〜「君がいるだけで」

「古い日記」〜「バン バン バン」〜「ハチのムサシはしんだのさ」〜
「ファンキー・モンキー・ベイビー」〜「大きな古時計」〜「笑って許して」〜
「飾りじゃないのよ涙は」〜「ゴールド・フィンガー」〜「愛 know マジック」。

「浪漫飛行」

「星空の孤独」

「夢」

「夢の迷い道で」

「EVERYBADY SHAKE」

「HEY JYUDE」

「蛍の光」



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