BIG HORNS BEE
「BIG HORNS BEE Live」 -Live Report
2005/10/06「代官山UNIT」
代官山UNITも3回目、となればすでに常連気分、ぐるぐる階段を下りてフロアへ。 ところがびっくり、中は大音響のクラブ空間になっているではないですか?! フロア右前方の特設DJブースにSADOI3200さんが。 ホーンの曲中心にチョイスしてあって、いとうせいこうさんのラップやらBHB曲やら、ジェームスブラウン&JB'Sやら。 始まるまで1時間、ずーっとやっててくれた。おかげでマターリせずに(=眠くならなくて)すんだわ。サンキュ♪ 5分押しぐらいで、さりげなくBHB BANDの4人が出てきて、すぐにリズムを刻み始める。これがなんとゆったりした4ビート! はぁ?!なんの曲やるんだろ? BHBの5人が登場して曲が始まる。 これがなんと【Things Ain'T What They Used to Be(邦題:昔はよかったなぁ)】、ジャズの、というかブルースのスタンダードナンバーじゃないのぉ! そんなのやるんだぁ! そしてアドリブパートへ。まず金子さん、ファンキーな曲のときとは違った控えめなソロ。 次はオリタさんのバリトンサックス、バックにテーマが鳴ってる感じ、おとなだぁ。そしてわかばさんのトロンボーンへ。ジャズしてますよぉ。 史郎さんはお得意のハイノートを存分に。フッシーはミュートで軽く都会的に。 「きゃー!(裏声)」というより、「イェイ(親指を立てる)」という感じがふさわしいアダルトな曲にやっぱしYEAH! 続いては【Come Together】、テンポが一気に倍速化、そして客の心拍数も上がるあがる。 イントロのベース、パターンが一部変わってましたっけ。澤田さん、ナイス小技です。 しかしここでのスターはなんといってもドラムのタカさんでしょう。テーマに戻ってくる前のスネアソロ、なんなんでしょうあのハネっぷりは。 きゃあきゃあ言うしかないじゃないですか! なんかずるい!(どこが?)。 ミドルテンポのリズムが始まり曲に行くのかと思いきや、フロント5人はもう楽器を降ろして待機。 金子さんのMCの始まりはじまりぃ。 「今夜も皆様に愛されるファンキーミュージックをお届けしたいと思います(きゃー)。まずは、皆様の腰を、腰を動かす(きゃはっ)、皆様の体を揺らす(あはは)、そして皆様のハートを揺さぶるリズムセクションを紹介しましょう(イェー)」ってことで、澤田さん(茶のペイズリー柄シャツ姿)、タカさん(白Tシャツ)、ブッチャーさん(オフホワイトTシャツ)、森さん(えんじ色Tシャツ)を紹介。 続いて「皆様の腰を動かす…」と全く同じな紹介フレーズに「またかいっ-笑」。フッシー、史郎さん、ときて…、ありゃ次がいない。 きょろきょろする金ちゃんの横からマイクに横はいりするわかばさん、みずから「か・わい・わっかばぁ〜」とコール、すかさず「オリタノボッタ!」とオリタさん。そして金ちゃん「フラッシュ金子でございます」だって。 バックで続いていたリズムにのっかってまずは金子さんのソロでテーマへ。 【Don't give up the Funk】、ミドルテンポでちょっと重たいリズム(ツッツクドンッ!ツクツクドンッ!)に後ろから押される感じで 、いつのまにかトランス状態に。おっと、わかばさんのラウドソロ、と思ったらオリタさんとの掛け合いだ。続いては史郎さんのミュートソロ、マイクにミュートをくっつけるようにして吹いてます。最後は金子さんのハイトーンソロの続くなか、ぴしゃりと終わって、すっきりしたぁ。 立て続けにドラムが♪ッカッカ、カッ、カッ、カ、フロント5人は楽器を置いて手拍子、あぁこれは【Funky Juice】ね(常連の優越感)。あれ?7拍目も8拍目も裏で叩いてる(この曲は8拍目がブレイクするんで7拍目表で叩くのね、ってか前回はそうだった)。 どうやら金ちゃんが段取りを忘れたみたいで、わかばさんが金ちゃんに向かって「こうじゃないのぉ?」と叩いてみせたんだけどまるっきり無視されてました(笑)。 タカさんの「ワン、ツー、(ワンツースリー)」コールから曲へ。お歌のところで突然わかばさんがニヤリ、どうやら歌詞を間違えたようだぞぉ。なんて言ってるそばからフッシーのロングソロ、ブッチャーさんのギターをはさんで金子さんのソロへ。みんなは金ちゃんを見てるのに、わかばさんだけブッチャーさんと金ちゃんを交互に見ながらリズムをとってたわ。ホーンのキメのあとブッチャーさんと森さんが手をぱちんと合わせてたのもよかったなぁ、「やったぜ」って感じで。 ヒューヒューが治まったところで、森さんのエレピが♪チャ〜ン、とくればアレでしょう【Rum & Peace】。 わかばさん、今回も小ネタを仕込んでました。手にしたのは缶ビール(ア○ヒ黒生)、これをマイクの前に持ってきて…タメる…タメる… 「プシュッ」、おお〜!っと大歓声。さらに一口飲んで「アァ〜(ため息)」。キャーッハッハッハ! 楽器を手にして♪プァ〜、の1音で曲が始まってしまいます。 始まりはそんなでしたけど、曲自体はとってもすてき。わかばさんのソロが終わったときブッチャーさんと手をあわせてましたっけ。エンディングではわかばさんと金子さんの掛け合いがありました。その一方で、早くも座って汗を拭いているお方も。誰とは言いませんが、むかって左側のあたりの方でした(笑)。終わりの合図はわかばさんで、ラッパでぷぷぷってタカさんに指示、ドラムのキメの入ったあと静かに終わっていきました。 実は筆者、この曲が大好きでして、嬉しくってにこにこ聴いてたら、ステージ右側から視線が。あ、金ちゃんこっち見てる、ってこの瞬間からキョドってしまいました。だってじーっと見てるんだもん、恥ずかしいよ。あたし見てたんじゃないかもしれないけどさぁ(自爆)。 ここで金子さんのMC。BHBは今年、いろんな人と一緒にやったというお話でした。 SAKURAさんの新曲(森さんアレンジ)に参加したりだとか、シアターブルック(タカさんリスペクトぉ)と一緒にやったりとか、Hi-Timezのレコーディングをしたりとか。そしてその中からBUGS UNDER GROOVEというダンスグループのDVDのために作った曲を演奏してくれると。 その曲【Bugs Groove】はなんとホーン5管のファンファーレから始まります。おおっ?と思ったらドラムが入ってホーンが入ってって一気に巻き込まれてくの。なんかうきうきして自然に踊りだしたくなっちゃう。ちょっとチャールストンとか踊ってもいいかも?(踊れないけどさ) お客の大歓声の中、ブッチャーさんとタカさんがパチン!と手を合わせる、とってもしあわせな瞬間を目にしました。ほんとに、ドラムソロもあったしタカさん大活躍だったからね。 あまりの大歓声に金子さん「まるでエンディングのような感じになりましたけど」って。だって楽しかったんだもぉ〜ん。 「(金子)こないだインターネットラジオに行きましたね」「(オリタ)いきなり言わないでよ。」と言いつつ番組の話へ。 ところが「(金子)カップラーメンのことしか覚えてない」との爆弾発言?が。なんか番組中に食べ比べしたらしい。 金ちゃんはオーソドックスにふつうのカップヌードルが好きで、オリタさんはとんこつしょうゆ味がお気に召したらしい。 話はそこからなぜか『トムヤムクンヌードル』へと流れ……。昔限定で発売していたカップヌードルのトムヤムクンヌードルがいたく気に入った金子さん、「みんなに食べさせてやろうと思って」20箱ぐらい買い占めたんだって。でも賞味期限が来てあえなく廃棄 ……「だってさぁカラカラに乾いてるから賞味期限なんてないと思ってた」って、そりゃありえないっしょ〜。 そして次は【Blowin' in Rhythm】。森さんのオルガンソロがすごかった。 どんどんのめりこんでいってごんごん畳み掛けて、途中から立ち上がって弾いてたっけ。 体を揺らしながら弾く姿を見て「森さん髪のびた?」と思ったけど、勘違いかしら? そのソロの間にひそかに譜面を探している金子さん、見てましたよん。 いったん照明が落ちてどうやらMCのよう。ところがフロントメンバーはフッシーを残してぞろぞろ上手にはけていく。 「ちょっとちょっと、休憩じゃないですから」の声も完全無視(笑)。 後ろに残っているバンドメンバーを見て「いいところに残っててくれて」と言ったらこっちも同様にぞろぞろ……。 「ブッチャーさんは残ってくれますよね」と腕をつかんですがるフッシー、もう大爆笑。 むりやりな初恋話にブッチャーさんを引き込むフッシー、「僕、全寮制の男子校で…」の返事に 「あ、そっち系だったんですか」って、お〜い(笑)。 話はラブバラードに移り「BIG HORNS BEEもやればいいんですよねぇラブバラード。大人のエロさをステージ上でかもしだすというか…」 なんて言ったのが命取り。さっそく金子さんがステージに戻ってきてキーボードの前に座ります。 エレピで♪チャーン、これは歌うしかないでしょー! もちろん曲は【You Belong to Me】。 「隣同士で踊ってください」なんて言われてもいきなりは無理だってば。 曲終わりのほうで、なかなか歌いださないなぁと思ったら、フッシーが金子さんに向かってあごをしゃくってみせる。 それを見た金子さんが♪チャーン。場内大爆笑。次のコードを要求してたのね。 ♪You belong〜、とタメまくり(ヒューヒュー)、♪to me〜で終了。 「on keyboard フラッシュ金子」ときちんとコール、律儀なフッシーでした。 まったりしたところで全員が戻ってきます。とはいえメンバーが戻ってくる間もフッシーの口は閉じません。 隣りに来た史郎さんに「初恋は?」と。その話題まだひきずってたのぉ?(大笑い) 「(史郎)小学校のときに。名前も覚えてます」 「(フッシー)お名前は?」 「(史郎)××もと××こさん」 「(フッシー)今日おみえになってます!」 こっからはイケイケドンドンで、まずは【Rain Coat Dance】、わかばさんがバリトンサックスに持ち替え、ギターがシタールみたいなおとがしてたなぁ。 ノンストップで【UHA UHA】へ。このときのオリタさんのアルトサックスソロが忘れられません。 せりあがっていく音、タメ、後半のリズミカルに繰り出されるフレーズ、どこをとってもオリタさん印でした。 そしてここてゲスト登場! KENKENです。まっすぐロン毛におっきな帽子にマント、どことなくスナフキンを感じますが(笑) すごいテクのベーシストでした。若干19歳のKENKEN、金子さんは「人の形をしてないときから知ってる」ということで、なんか息子を見るような目になってます。 ベースマガジンのコンピレーションアルバムを作るということで、KENKEN & BHBで収録したという【BAKI BAKI】という曲を演奏。 この曲がなんというか、とにかくすごくて、音圧で押し倒されそうな感じなんです。 もちろんKENKENのベースもバリバリ入ってますが、ホーンとドラムとベースと…とにかく全部の楽器の最大音量のシャワー、それをを全身に放射されてるみたい。痛たたた、ってぐらいの勢いにびっくり。なにせ史郎さんのハイノートソロまで吠えまくってましたから。 さて次からもKENKENが入ってBHB曲をやるということで、まずは【Vamp Intro】。 これがツインベースだと迫力倍増で、いつも以上に盛り上がります。ホーンが入る前のイントロ?が長くてツインベースの見せ所。KENKENはチョッパーっぽいギンギンした音だし、澤田さんはいつもの調子でバリバリ弾きまくる、すんげー! いつものソロ回しは森さん→わかばさん→史郎さん&フッシー掛け合い→金子さん→オリタさん(バリサク)というぐあい。 2度目のお歌になったところでわかばさん、♪Feel like……clappin'、と歌詞をタメて歌っています。 ちなみにお歌の後半はわかばさん一人になっちゃうんですよ演奏の関係で。筆者ここでいつもいっしょに歌ってるのに、タメられたせいで歌えなかったっす。ちぇ。 最後はお約束の【Party around the Clock】、踊るわ踊るわあっちもこっちも。 フッシー&史郎さんコンビも「次これは?」みたいにしながらニヤニヤ、ニジニジやってる(笑)。 掛け合いは、金子さんvs森さん、わかば(アルトサックス)vsブッチャーさん、フッシーvsタカさん、そしてなんと澤田さんvs KENKEN(火花ビンビン)、史郎さんvsオリタさん、の組み合わせ。 終わりの♪パパパパパパパ!の後も澤田さんとKENKENが交互に弾いててベース対決になってるし、もうすっげー!としか言いようがない、もうメーター振り切れ状態! これにて本編終了。 早々出てきてくれたBANDの皆さん、出てくるなり演奏開始。ミドルテンポの8ビートでデキシーっつったら、あれだよ〜。 【Why can't we be friends?】、続いてBHB5人がそれぞれ勝手に楽器を吹きながら登場。そのなかのひとりは楽器じゃなくお水のペットボトル(空)を吹いてます。わかばさぁ〜ん、それじゃ音出ないから。と思ったらマイクに近づき♪ポ〜、もうひっくり返りそう。 ペットボトルを捨てトロンボーンに持ち替え楽隊(って感じなんだも〜ん)に加わります。 てんでに吹きながらも金ちゃんに注目、「ワン。ツー。ワン、ツー、スリー」で曲へ。この曲は緩むってかなごむってか、いいのよね〜。 テンションの上がる曲も大好きだけど、こういう優しくてほっとする曲があってよかったなぁとあらためて思いながら聴きました。 後半ちょっと変わってて、それぞれが勝手に?吹いてるなかで金子さんだけがメロディを吹いてるって展開もあり、サックスソロがひとりがんばるなか終わっていくという展開もあり。毎回ちょっとずつ変えていってるのがリピーターにはうれしい。 最後は【BLOWZ JOB】。最後まで踊らせようってんだなぁ(笑)。 いや、でもほんとにこの曲はBHBのライブにはなくてはならない曲になってます。最後のひと盛り上がりです。 終わりのタカさんのドラムソロもめちゃくちゃパワフルで2時間半やってるとは思えない。 ほんとーにサービス精神旺盛なBHB & BHB BANDのみなさんでした。 そそ、演奏終了後、わかばさんが澤田さんに「暑いんだよ〜」としきりにアピールしてました。 見たら、白のBHBシャツの下に黄色、その下にモスグリーンのTシャツを重ね着してるんですぅ。 きっとアンコールで出てきたときに脱ぐつもりだったんだわ。ネタを仕込んできたのに披露する場所がなかったのね〜、お気の毒ぅ。 今年はこれで終わりだと聞いてちょっとしょげちゃいましたが、来年もちゃんと計画してくれているようで一安心。 同じ曲でもCDとライブとじゃ違うし、ライブ1回ごとも全然違うから、何回来ても楽しい。 これからも今のオリジナルメンバーで楽しませてくださいませ。 |