STARDUST REVUE meets BIG HORNS BEE
NO BALLADS in 28 October 2001 at Zepp Tokyo
LIVE REPORT

 ツアー名になっている'No Ballads'を聞いたときから「ナマで見たい、聞きたい」と思い続けていたスターダストレビューとBHBのコラボレーション、見て、叫んで、踊ってまいりました。

 ステージはというと、上手側にパーカッションブースと、ちょっと引っ込んでドラムセットが配置され、下手側にキーボード、ベースとアンプ、真ん中(当然)にギターがセッティングされています。そして下手奧には『ひな段』が!! そうです、我らがBIG HORNS BEEのブース、山本公樹さんを加えて6管だからマイクが6本、あぁ〜早く始まらないかなぁ。

 ステージに全員が登場、初っぱなからがんがん行きます。まずは曲名不明なインスト曲(根本さんのスキャットあり)アップテンポでかっこいい。【Beatに愛をこめて】のファンファーレにシビレ、CDとは違うフッシーTpソロ、オリタAsソロにシビレ、光田さんのキーボードソロにシビレ……ているうちに最初のMC。

 そそ、ここでみんな衣装チェック。BHBは基調色オレンジ、ってことでまとめています。公樹さんはオレンジのシャツに黒パンツ、金ちゃんは黄色のTシャツにオレンジのシャツを羽織り、オリタさんはオレンジTにそれより明るめのオレンジシャツ、わかばさんも黄色いTにオレンジのシャツ、フッシーは赤に近いオレンジTに真っ赤なブルゾン、下ちゃんはオレンジのバンダナに、えんじ色のT、胸には白抜きででかでかと『怪獣』と書かれています(笑)。

 対してスタレビの皆さんはというと、とくにそろえてはいない様子。キーボードのミツダさんはピンクのシャツに白のテンガロンハットだし、ベースのカキヌマさんは赤のシャツだし、根本さんはグリーンのシャツで、パーカッションのハヤシさんは赤のピタピタタンクトップだし、ドラムのテラダさんは黒だったっけ?

 MCに戻って(笑)、根本さんいわく、「今夜は2曲ずつ区切ってやりますから。なんでかというとビッグホーンズビーの人たちが疲れてしまうんで。『世界一疲れやすいバンド』と言われてますから」だそうです。そう言われているときのBHB&公樹さん、みんなしゃがみこんだりして「疲れた〜」を演出。お約束です。

 一通りメンバー紹介のあと、♪We want〜、とシャウト。歓声が上がりかけますがなんとそこで終了。しゃべりにもどる根本さん(笑)。どうやらプロモーショントークを忘れたようで東京FMの番組の話やらなんやら。気を取り直して再び♪We want〜。しかし今度も不発。今度はなぜかツアーパンフの話、その中のメンバーの自筆が全員きたない(笑)ということで、「日ペンの美子ちゃんに入らなきゃ」ということ。

 たしかこのあたりで、根本さんに「近頃の話題を?」とふられた下ちゃんが、「高校時代のバンド友達の○○(名を伏せる)ってやつが、こないだいきなり電話してきて『おまえ、スタレビやるんだって?』っていって。それまでそんなこと言ってきたことないのに『見たいからチケット都合してくれよ』って…」って話をしてました。そしたら2階席に向かって根本さんが「○○さーん」(笑)、○○さんの見事なリアクションに、根本さん「じゃ、これは○○くんにあげて」とツアーグッズのタオルを下ちゃんに渡してました。あのタオル、無事に届いたのかなー?

 で、再々度仕切りなおして【KEEP ON ROLLIN'】【月光列車(ムーンライトロコモーション)】を演奏。
 今度の話題は『担当楽器で聞く有名曲』(これはメンバーに書かせたアンケートからいくつかを発表するという企画。優秀者にはツアーグッズが進呈されます)ってことで、全員順番に一節ずつ演奏するのですが、さすが芸達者なスタレビ&BHB、全員変化球を放ってきます。では以下に列挙。

 ・オリタさん=(バリトンサックスで低音)♪ブォ〜〜、♪船が出るぞぉ×3回
    (これは先日の『大江戸ウィンドオーケストラ』でのネタよね)
 ・フッシー=(ミュートをつけて)『笑点』のテーマ、それもほとんどフルコーラス
    (根本さん、これを聞いて倒れてました)
 ・カキヌマさん(bs.)=ヒゲダンスのテーマ、リピート続きで終わり時がわからず困っている(笑)
 ・ハヤシさん(Per.)=サザエさんで♪(歌う)タタンタンタタン、タタンタンタタン、タタンタンタタン、タン ♪コン!(カウベルを一発)
    (「コン、だけかよ〜」とつっこまれてました)
 ・わかばさん=(8時だよ、全員集合のオープニングテーマ)♪(走りまねしながら歌う)チャンチャカチャンチャンチャンチャンチャーン……チャンチャンチャッカチャッカチャーン ♪プ!(ここだけトロンボーン)
 ・ミツダさん(Key.)=太田胃散のテーマ
    (言わずと知れたピアノ曲、「ありがとう、いーい薬です」つきでした、たしか)
 ・テラダさん(Dr.)=水戸黄門の最初、♪ダン、ダダダダン、ダダダダン、ダダダダダダダダダを叩く
 といった具合。いやぁいいもん見せていただきました(笑)。

 そして【Danger Lady】【Synchopation Love】へ。'Danger Lady'はCDには収録されていない曲ですが、かっこいい。途中キーボードのチャタヌガ・チュチュみたいなフレーズがハネていてイイ!

 ここでホーンセクションはちょっとお休み。6人が退場した後は「ライブハウスでやっていた頃の懐かしい曲」ということで、【ブラックペッパーのさくさんついた私の好きなオニオンスライス】【アーバンストリート(だと思う)【SUGER】と3曲。『ブラックペッパー…』は、会場内が一体になる揃ったフリで、おもわずまねしてしまいました。

 No Balladsツアー唯一のバラードタイムが次の2曲【思い出にかわるまで】【あいたくて】。『思い出…』はフッシーのミュートトランペットが泣かせます。いえ、歌詞でも思わず涙ぐんじゃったんですけどね。『あいたくて』は公樹さんがソプラノサックスで参加。ハヤシさんのトーキングドラムも目新しい、なんとなくオリエンタルなイメージの1曲でした。

 さて、BHB再登場です。ここでの話題は『あなたの携帯電話に登録してある有名人』ということで、カキヌマさんは『根本要さん』(笑)、テラダさんは『サムシングエルスのダイスケさん』、わかばさんは『大津年金手帳さん』(爆笑)。

 ところが年金手帳さん、どうやら誰もわからなかったらしく、あえなくスベってしまいました。あーあ、パパイヤさんぐらいにしておけばよかったのに(ちなみに大津年金手帳さんというのはオヤジダンサーズのやせ型ポマードぴっかぴかのダンサーの方です)。

 続いてはメンバーの持病という話題、列記すると
 ・下ちゃん=脂肪肝
 ・テラダさん=ピロリくん(胃潰瘍を起こす菌)
 ・オリタさん=恋の病(ヒューヒュー)
 ・フッシー=無気力、赤面症(だっけ?)
 ・モンジャ(カキヌマ)さん=下血(っておいおい!)
だそうです。

 でようやく【Sweet Hermony】【WHAT A WONDERFUL NIGHT】を演奏。
 お次の話題はさっきもやった『担当楽器の有名曲』

 ・公樹さん=(ソプラノサックスで)マイムマイムを演奏するも途中で失敗
 ここから根本さんが「マイムマイムの最後、年によって言い方違うんだよ。おれんときは『マイム、レッセッセ』だったんだけど」ということで何人かに聞きます。金ちゃん「マイム、ベッサッソン、でした」、下ちゃんは?と聞かれてニヤニヤしはじめる。スタンドマイクに近づいて「うふっ(含み笑い)…マイムマイム×2、マイム、マイマイマイ」ってやたらうれしそうに歌ってくれます。これに対しての根本さんのリアクションは「クラスに一人はいますよね、こんな子」(笑)。続いて

 ・下ちゃん=タブーを演奏。後半からミツダさんがタンタタタンタン、タンタンタンと伴奏を(笑)
 ・金ちゃん=(下ちゃんに対抗してか)ハーレムノクターンをおもいっきりヤラシく演奏。
 (どういう傾向なのかよくわかりますよね、この人たち、とは根本さんの弁)
 ・根本さん=なぜか「CMのあとでね」ってことで逃げる

 さあさあ、とうとう終盤のもりあがりになってきました。「お客さんから苦情をいただいた曲(根本さん談)」【Baby,とりあえずもっと】、途中♪マイムマイムを挟み込みながらの演奏。

 続いてキーボードのソロ、CDでは曲名が【Intermezzo#511】となっていた部分ですが、ミツダさんめいっぱい遊んでくれます。途中に挟み込まれるのは『マイムマイム』『ピンクパンサー』『太陽にほえろ』『ルパン三世』『トルコ行進曲』とさまざまです。続いてはCDどおり【Help Me】、金ちゃんとわかばさんの掛け合いソロに鳥肌、下ちゃんのソロ、ミツダさんのキーボードソロとソロづくしで大興奮のうちに終了。

 ここでスタレビのCDインフォメーション、『My Love』というマキシシングルの話でした。特に2曲目の『Deeper Kind of Love』がMy Loveの英語バージョンで、すばらしい出来だと強調されておりました。(後日これを購入した筆者はシビレました、はは)

 「はい、休憩終わり!」ということで【Whisky A Go-Go】【Crazy】【Back to 1981】とアップテンポな3曲。吹いていないときのBHBはそろってステップを踏んでいたりしてあっちこっちで真似する人を発見し、わくわくの筆者。やっぱりノセ方がうまい。本編ラストは【Get Up My Soul】盛り上がりまくって本編終了!全員退場されました。

 アンコールに応えて出てきたのはスタレビの5人、真ん中のスタンドマイクを中心に並びます。曲は【For the Longest Time】、鳥肌の立つようなすてきなコーラスに会場もシーンとなって聴き惚れます。

 ここで終わっても、ってことでしょう。BHB&公樹さんを呼び入れます。が、おいおい、その格好は……絶句。それぞれツアーグッズのタオルを使っているのですが、首に巻くだけじゃなくて頭に巻いている人や、なかにはズボンの前に垂らして、まるでふん○しのようになっている人(フッシー)まで。最後まで気を抜けません。

 再び全員での【Good Time & Bad Time】【と・つ・ぜ・んFall in Love】と定番曲を披露。『Good Time…』には客席のフリがあるんですねぇ、♪グッドタイムでパー、♪バッドタイムでグーを掲げるっていう。即座にまねして『むかしっからのスタレビファン』を装う筆者、我ながらセコイです。でも楽しかったぁ。

 退場するも、再びの要請で登場したメンバーは、それぞれの位置にはつかず中央のマイクのところに集まります。もちろんBHB&公樹さんも。なんと全員でアカペラ【ふるさと】を歌ってくれました。美しいハーモニーに身体が熱くなって、心から「来てよかったぁ」と思いました。

 終わってみれば時刻は夜の9時を大きく回っています。3時間以上の長丁場ライブでした。