![]() |
いよいよ開場し、入り口でメモリアル・グッズのペンダントヘッドを受け取ると、すばやく番号をチェック。
全4種類のうち、何番かチェック。「(5)renze」。5、5番〜〜?????
「そうか、最終日だけど、追加公演だから、追加番号のペンダント・ヘッドなんだー」と納得。
嬉しい演出じゃないですか。
![]() |
ホールに入って、着席。スモークが炊かれ、少々かすんだステージ上には、中央にペインテイングを待つ白い
巨大な顔。BGMとして、川のせせらぎや鳥がさえずる声。そして、開演を告げる鐘の音がなると、
「来場者へのお願い」が始まる。『みなさま、日本は・・・失礼いたしました』
オオッ! 本日は「来場者へのお願い」もスペシャルバージョンだ!! 格調高い今回のステージと合わなさがグー!!
『本日は「TATUYA ISHII 199999999・・・とまりません、ART PERFORMANDE ART NUDEに、お越しいただきまして
誠に有り難うございます。開演につま先立ちまして、お客様にとんでもないお願いをいたします。
場内に、ガメラ、キングギドラ、バルタン星人、テープレコーダーマンなどのお持ち込みはおやめください。
ここは東宝撮影所ではありません。場内での携帯電話、ポケットベル、ジングルベルなどは電源を切ってくんなまし。
場内は禁煙となっております。おタバコは所定の場所で喫ってくんなまし。またご飲食はロビーにてお願いいたします。
場内においてはスペシャルエージェントの指令に従ってください。それでは、まもなく始まります。踊子には
お手を触れぬようお願い申し上げます。』
![]() |
続く【HI TENTION LOVE】セミアコースティックバージョンは、コメホカの今回のお気に入りのひとつ。
ブルーとパープルのライトが、ステージ中央のフェースに降り注ぎ、レッドとイエローの光線がステージから
客席に向かって延び、光線の競演も楽曲とともに、お気に入りのライテイング。
一瞬の静寂、おちる照明もつかの間、ピアノの音が流れだし、ステージ背景に、星空が浮かぶ。
石井のところにだけ、頭上から差し込む一筋のスポット。澄み切った冬の星空のもと、唄うは米米CLUBのバラード
【TIME STOP】。耳元で囁かれるように唄う名曲に、会場中ウットリ。
3曲歌い終わると、いつになくさわやかにハキハキと「こんばんわッ!」吟遊詩人を吹っ切ろうとしているの
でしょうか?(笑)「のっけから、歌詞を変えてお届けした、グランド・フィナーレ ART NUDE2」。
ほら、やっぱ、気にしてる(笑)。MCタイムのはじまり。
![]() |
ということで、来年のアルバムにも入るらしい新曲【シナリオ】。別れの歌。「無常に時は過ぎてくウーウー♪」と
スパッと終わるのも悲しい曲。「タッ!タッ!タッ!タ!」と耳馴染むフレーズと、石井も「懐かしい〜い〜」と
叫び【Sure Danse】(初期バージョン)へ。米米CLUBの頃とは違うスローテンポのアコーステックアレンジだけど、
サビになると、体がフリを覚えてたりする方も多かった筈。ステージ上のフェースに、パープルの光線がゼブラ模様
にあたる。「欲望は〜♪」で、赤いライトも注がれる。
「いい曲ですよね。『ドラガジア』でも、そろそろやってもいいんじゃないかと、思ってます(会場拍手)」
「実は、今回のツアーはメニューが2パターンあって、選曲が微妙にちがってたんですけど、本日は最終日という
ことで、【予感】も聴いていただきます。この曲もアルバムにも入るんですけど、実は妹の「MINAKO」にも
あげて、うたってるんで、是非そちらも聴いてください。「MINAKO」のはボサノバちっくで・・・」といったら
勝又バンマスから、石井バージョンもボサノバと突っ込まれ、「まあ、いいじゃないですか」という一幕も。
【予感】は、男が恋の途中で、予感で結末にきずいてたけど・・・・という曲。「MINAKO」
バージョンでは、どうなるのかしら?
![]() |
【オータム】ではオレンジのスポットが綺麗。葉のシルエットもステージに浮かび上がる。続いて
【Rainy on the Sea】では、石井が人待ち顔で、キョロキョロしたり時計を見たりする小芝居が入るんだけど、
ここで、最終日ならではの、スタッフからの石井ドッキリ企画。気持ちを入れて、芝居を始めた瞬間、三輪明弘風の
麗人が登場。手には、前日終演後に配っていた、東京ビューティセンターの派手な傘を手に持っている。唖然とする
石井を尻目に、シズシズと舞台袖に退場。曲の歌い出しにきて「オー、イエー(ブフッ笑)」と、吹き出す石井。
その後も笑いが止まらない。「曇り空の(ゲヘッ笑)だ、ダメだ」。自らの頬を叩いて、必死に立ち直そうとするが、
このツボは、一番の間、随所で押されまくった模様。観客大喜び。スタッフはしてやったりかな?
歌い終わると「お見苦しいものを、お見せしました・・・」と締めたのが、せめてもの抵抗か。【草原の日−風−】
で照明はグリーンへ。ステージ上のフェースにはゼブラ模様のライトが当たる。本当一曲一曲ごとに、照明が
凝っているなア。
![]() |
10分のトイレ休憩の後、アナウンスが『もうすぐ始まるよ。すてきなお席に戻り、遠くを見ていてください。』と
やられ、第二部開始。起きあがったフェース、石井のオペラ座の怪人が登場。マリオネットの動きのあと、その衣装を
脱ぐんだけど、ここで手間取り、ガードが片足残っちゃったりもしてます(作品製作入る前にチャンと取りました)。
ここでゲストの二人を紹介。中国の楽器「胡弓」の演じてチェンミンさんと、コンポーザとしてお馴染み「マリーザ」。
いよいよお絵描きタイムの開始。しかし、珍しく一筆目を迷う石井。少し離れて、フェースを見つめているかと
おもったら、急に客席に振り返って、ニカッと笑ったりして。この日は、途中で一息入れて、腰掛けて喉を潤したり、
悩んで、ウロウロしたり・・・。そして、出来上がった作品名は『アジアはみている』。スケールの大きい、また
『TATUYA ISHII TOUR 2000 ドラガジア』へのプレリュードとしてもぴったりな作品です。
「これだけで、帰っていただくのも何なんで」と【ひだまり】。間奏で「胡弓」がソロで奏でられると胸がキュと
なった。「胡弓」こんなに合う曲なんて、他にあるかな。大好きで、でも切なくなりすぎちゃう曲。マリーザの
「GOOD NIGHTS・・・」で締める終演のナレーションも流れたけど、当然こんなものでは、帰れない。コールともに
すぐ石井他、全員再登場。
![]() |
『本日の公演はすべて終了させていただきます。はどなた様もかなた様もこなた様も、お年玉を置いていってください。
お忘れ物のないようお帰りください。金目のものはもらっちゃいますよ。よいお年をお迎えください。
あなたにとって来年がよい年でありますように。「ドラガジア」でお待ちしております。ごきげんよう。』