古河藩家老鷹見家屋敷

古河市中央町、鷹見泉石記念館 




 この建物は寛永10年(1633)に古河藩重臣の為の屋敷として建てられたもので、建材に

は古河城三階櫓の余材を使用したといわれています。時代が下った幕末の頃に、この屋敷の主と

なった鷹見泉石も古河藩の家老を務めましたが、彼がここに居住したのは隠居してからの晩年の

ようです。泉石は蘭学者としても知られ多くの貴重な資料を残したのですが、それらは明治以降

もこの屋敷を所有した鷹見家の子孫により守り伝えられてきました。現在この屋敷は市の記念館

として一般公開されていて、武家屋敷の落ち着いた雰囲気を今に伝えています。



   鷹見泉石記念館


 市内でも貴重な武家屋敷な

のですが、当時の建物の規模

は現在の倍くらいあり、屋敷

の敷地も数倍広かったそうで

す。主屋南面の庭が不自然に

狭いのは、後になって削られ

てしまったからでしょう。







    屋敷前の通り


 手前の坂道を下った低地は

元は城の外掘りで、その西に

は古河城があったのですが、

今は河川敷や市街地となって

その面影すら無く、屋敷前の

通り付近だけが城下町の雰囲

気を漂わせています。