鈴木家屋敷門

羽村市羽、羽村郷土博物館   




  この門は赤門と呼ばれ、元は徳川幕府に仕えた眼科医鈴木家の門で、現在の所沢にありまし

 た。築年は江戸時代中頃と見られ、当初より朱塗りだったそうです。幕府に仕えた医者は御典

 医とも呼ばれ、最高位の典薬頭は千石取り以上、奥医師は役高200俵、番医師や寄合医師は

 持高勤め、その他小普請医師など上下の差はありましたが身分は旗本としての士分でした。こ

 の門の詳しい由来は不明ですが、当初より朱塗りとのことで江戸城下にあって身分の高い旗本

 屋敷の遺構建物になるものと思われます。



    鈴木家屋敷門


 昭和になって小説大菩薩峠

の作者として知られる中里介

山が譲り受けて、介山も赤門

と称していたそうです。その

後の介山記念館閉館にともな

い羽村郷土博物館内に移築さ

れました。