今に残る中世の城 T
初期の隅櫓の姿を推測すると
前章の一国一城令にもかかわらず、大大名の中にはいざという時には城としての役目をする寺 院を建立する大名もありました。そんな寺院には中世の城の名残を思わせる建物があります。仙 台の伊達藩が松島に建てた瑞巌寺は城としての役目も持っていたようで、伽藍の上に小さな二層 目の建物が載っていて物見台になっていました。初期の頃の隅櫓はこのような望楼から始まった と思われます。 | ||
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屋根の上に 小さな望楼のある 松島の瑞巌寺 | |
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箱根湯本の 温泉旅館らしき 建物の望楼 城とは関係のない建物です が、初期の頃の天守閣はこの ような姿だったのではないで しょうか | |
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