酒 井 家 屋 敷 門

文京区向丘   




  徳川譜代の酒井家の屋敷から当地に移築されたという門ですが、酒井家は大名家でしたから

 表門は長屋門形式になっていたはずで、この門は脇門として建てられたようです。(注1)

  それでも当初から赤門だったようで、明治7年に移築された当時は瓦屋根だったのですが、

 震災後に銅葺きに補修されたとのことで、区の有形文化財に指定されています。



    西教寺表門


 夕方だったのでフラッシュ

を焚いたのですが、朱塗りの

門扉が浮かび上がり、小規模

な門にもかかわらず何やら武

家の格式を漂わせるかのよう

でした。




  注1・・姫路藩酒井家は第11代将軍徳川家斉の時に将軍家の姫君を奥方に迎えたので、その

    格式を表すために、東大赤門で知られる加賀藩のように朱塗りの門が建てました。ただし

    姫路藩の場合は御住居門と称されたそうです。