佐倉藩校演武場門

佐倉市下根、鈴木家   




 市内下根の民家の前に建つ門は佐倉藩校の門を移築したものと云われています。佐倉藩校の成徳

書院は佐倉城大手門近くありましたが、建物に隣接して演武場の広場があり、その入り口に建って

いた門のようです。現在の門は長屋門形式になっていますが、以前からの柱材は主柱と冠木部分と

の事で、跡地にある明治初期頃の様子と思われる「千葉縣佐倉集成学校」のリレーフを見ると、外

から広場ヘの入り口に棟門らしき門が描かれていて、現在の門とは少々異なるようです。



    鈴木家門


 移築後に改築されているよ

うですが、丘陵を背に建って

いて堂々と見えます。さらに

佐倉城関連の現存建物は貴重

ですし、現在まで適切に補修

されているようで状態も良さ

そうです。




    成徳書院跡


 佐倉藩校の跡には佐倉市民

体育館が建っていて、敷地の

入り口に「成徳書院跡」の顕

彰碑が立っています。大手門

は斜め向かいの佐倉中学校の

入り口付近にあり、藩校は重

要な施設として大手道に面し

て建っていたようです。





    佐倉集成学校図


 明治になってからの様子で

すが、図の中央上部に教練を

していると思われる隊列が描

かれ、右上の広場入り口には

門が描かれています。演武場

の門というのは、この門の事

ではないでしょうか。