愛 宕 山 塁 跡

練馬区上石神井、早稲田高等学院構内 




 愛宕山塁は本格的に築かれた城ではなく、石神井川をはさんで北に対峙する豊島氏の石神井城

を攻略するために、太田道灌が陣を敷いた場所だといわれています。城址は石神井川の湾曲によ

り西と北は川に面し、東は川に続く浅い谷になっていて、三方を低地に囲まれた北に張り出した

台地の先端に位置していますが、現在では高校の敷地や住宅街になっています。




愛宕山の高台


 丘の上は高校の敷地になって

いますが、今でも川をはさんで

北にある石神井城址の丘がよく

見渡せます。手前の崖下に空き

地があって、都の河川事業地と

いう標識が立っています。以前

は崖の際まで石神井川が蛇行し

ていたようです。






愛 宕 橋


 現在の石神井川は城址の丘の

西と北にかけて直線的に流れて

いますが、河川改修前は丘の麓

を回りこむように蛇行して流れ

ていました。今では石神井川に

架かる橋の名に愛宕山の名を残

すのみです。






東側の谷戸


 城址の東側は川に続く浅い侵

食谷になっていて、これを堀切

として利用したようです。現在

は住宅地になっていて遺構など

は認められませんが、もともと

自然の地形をそのまま利用した

一時的な砦だったようです。




    アクセスガイド


  愛宕山塁跡・・・西武新宿線 上石神井駅より北に徒歩約500m(早稲田高等学院)






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