安 藤 家 長 屋 門

神奈川県川崎市中原区小杉陣屋   




 中原街道に面して建つ安藤家の表門は、江戸時代の中頃、江戸の代官屋敷より移築されたと

伝わる長屋門です。戦国時代の安藤家は小田原北條氏配下の武将でしたが、北條氏滅亡と共に

土着して、江戸時代になると代々この地の名主を勤めました。なお小杉陣屋の町名にもなった

陣屋は、江戸時代の初めこの地域の代官小泉次太夫が二ツ領用水掘工事の為に当地に陣屋を構

えた事に由来し、安藤家近くの陣屋跡には陣屋稲荷が祭られています。



    安藤家長屋門


 代官から賜った門との事で

安藤家に関わりのある代官と

いえば、小杉陣屋を構えた小

泉家ですが、何れの代官かは

定かではないようです。







    小杉陣屋稲荷


 安藤家の北西300m程の

路地の奥にひっそりと鎮座し

ています。このさらに西隣り

の地は、徳川家小杉御殿の跡

で、この地域は多摩川の渡河

拠点として古くから要衝の地

だったようです。