前段部は相変わらずFETとのカスコードですが、これは前回のセットで選別した時にもう一組採れた
ので有効活用といったところです。さらにブートストラップも、大出力を狙うからにはドライブがさらに
難しくなるのでこの出力には必須の手法でしょう。電源トランスについては、これも手持ちの有効活用で
30W×2を狙うのには容量的に少々不安ですが、まあ「25W以上出せれば良し」という事で採用しま
した。その代わりSG電源はB電源から定電圧回路で落とすのではなく、別に絶縁トランスを使って供給
するようにしました。これなら容量的に不足気味のB電源が大きく変動しても、SG電源は別トランスで
安定しているので、フルスイング時に「もう一伸び」が期待できると思うのです。さらに50%UL接続
の既存データが無く、事前にニーポイントを合わせる事が難しいと思ったので、1次2次ともタップの付
いた絶縁トランスでSG電圧を微調節して、現物合わせでニーポイントをロードライン上に合わせられる
ようにと考えたのでした。
一方、もしも追試をされる場合には、電源トランスが今では廃品種となっていて入手困難ですが、今回
の電源に最適な電源トランスがOPTと同じ染谷電子から製品化されているので、電源部を以下のように
変更すると良いと思います。
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