晴耕庵の談話室

NO.100



標題:旅行記のサイト立ち上げ



REQUEST

2003/12/19

ロンドン憶良様


初めまして「My Fair Travels」なるサイトをつい先日 立ち上げま
した「bellegrace」 と申します。旅行記のサイトですが、ロンドン
憶良様のページをリンクさせて戴きたくこうしてメールさせて もら
っております。

そちらのサイトに出会ったのは、いつだったでしょうか。
あまりに多岐に渡る内容のため、感想を書くのは難しいのですが
読ませていただいていて、本当に楽しくて 自分のサイトが出来たら、
必ずリンクさせてもらうのだ!と硬く決心したものです。

リンクはすでに張らせて戴いて、アップしておりますので 事後承諾
になってしまい、申し訳ありませんが、なにか、不都合なり、ご指摘
なりございましたら仰ってくださいませ。
"Links" の「英国関係」 の箇所に張らせて戴いております。

お忙しい時期だと思いますので、不都合が無い限りお返事は結構
ですが、とりあえずは以上の件、宜しくお願い申し上げます。

                     かしこ
                  My Fair Travels
                  bellegrace 拝
                  
YOUR WELCOME

2004/1/21

bellegraceさん


遅くなりましたが、本日当方も「国際相互理解」の箇所にリンクし
ました。
貴ホームページを拝見し、ビジネスマンの往時を懐かしみました。


(1)クライストチャーチ・カレッジの「The Hall」

まさかハリー・ポッターの撮影ゆかりの場所になるとは思いません
でした。

今から約30年前、1973年の7月14−27日、学生が夏休み
の間、英国銀行協会主催の国際銀行夏季学校に派遣され、2週
間寄宿生活を経験しましたので懐かしく拝見しました。三度三度
(夜は背広にネクタイ)、多くの肖像画に囲まれ食事をしました。
このときの経験はロンドン憶良見聞録「ハイ・テーブル」に書きま
したのでご覧頂いていると思います。

「The Hall」の壁に架かっている肖像画は「クライストチャーチ・
カレッジ卒業の著名人」(たとえばグラッドストーン首相ほか13名
の首相経験者や有名学者など)には、圧倒されますね。
日本の学生食堂には比すべくもありません。


(2)ナイヤガラからトロントの旅の想い出と急逝の友人

私たち夫妻は15年ほど前、ヴァンクーバーから大陸横断鉄道で
バンフ・スプリング・ホテルに泊まり、カナディアン・ロッキーを楽し
んだ後、ナイヤガラからトロントへ出てカルガリーから帰りました。

ナイヤガラの壮大さは、霧の乙女号でも満喫しました。
トロントではツアーから離れ、終日同地に住んでいた級友夫妻の
市内案内を受け、また閑静な住宅で接待をされました。
ご存知の通りカナダはコモンウェルスの一員ですから、いたるとこ
ろ女王の肖像あり、母国志向の住宅街など、国民性がよくわかり
ました。

S商事をやめ、同地で34年間国際コンサルタントとして、日本カナ
ダの架け橋役をしていた友人は昨年末なくなりました。
奥様は熱心なイヌイット文化の保護者でしたので、私の手元には
イヌイットの絵やおもちゃや石彫りの絵などが、彼の訳書や著書
とともに思い出に残されました。
今朝(1/21)未亡人から葬儀の様子など手紙が届いたところです。

ご参考までに故人の訳書や著書をご紹介します。
H.L.キンリーサイド著岩崎 力訳「東京の空にカナダの旗を」サイ
マル出版会、岩崎力著「日本を向くカナダ」サイマル出版会


(3)ピンク一色のロイヤル・ハワイアン

出向したGD社は日米大手広告代理店の合弁会社でした。
P&Gを世界で扱うG社の世界戦略会議がNYであり、一週間ウォード
ルフ・アストリアに宿泊しました。この巨大企業の会議のスケールは、
日本の大企業の会議の比ではありませんでした。
日中のスケジュールから夜のパーティ(夫妻帯同・ある夜はロックフェ
ラー・センターのレインボールーム借りきりでタキシードのダンスパー
ティ)。仕事は仕事、遊びも一流どころでというアメリカンスタイル。
日本のビジネス界にはないホスピタリティは、欧米大企業には徹底し
ています。(ロンドン時代タキシードにエナメルシューズを作っていた
ので助かりました)

この帰途個人的にハワイへ立ち寄り、ロイヤル・ハワイアンに二泊し
ました。折しも本館は全米銀行家協会の大会で満杯で、別館のスイ
ートを一人占めといううれしい経験をしました。しかしこのときは一人
旅で、広い応接間やトイレが二箇所(来客用と宿泊者用)など、いさ
さか日本離れした広さをもてあましました。
旅をすると時々安い料金で破格のサーヴィスを受ける幸運がありま
すね。ロイヤル・ハワイアンはその典型的な事例でした。

こうした思い出の日々が、あっという間に過ぎていることを思います
と、「光陰矢の如し」とは、けだし名言です。


                       ロンドン憶良



晴耕庵の談話室(目次)へ戻る

ホームページへ戻る