晴耕庵の談話室

NO.73



標題:ニューカスルから(2) 当地と日本のかかわり

REPORT

2002/5/26

ロンドン憶良様

早速の返信を頂きありがとうございました。

今年はクイ−ンの在位50周年とあってTVもラジオもショピング
モ−ルも宣伝がスゴイです。

ところで1952年のエリザベス2世の戴冠式には今の天皇も来
英してるんですね。(弱冠19才)
そしてア−ムストロング卿の故郷でもある別荘(クラグサイド)に
8日間も滞在しています。

生憎ニュ−カスル訪問は労働党のニュ−カスル支部や極東戦
争捕虜協会の支部、労働組合の支部支部からの強い反対意見
がでて、中止になったようですが、ダラムには立ち寄っています。

私が住んでいるのが北東イングランドなので、ここと日本との歴
史的なつながりに大変興味があります。
幕末の1862年、その10年後には維新政府の岩倉具視遺外
使節団がここニュ−カスルを訪れています(炭坑、大砲、(ア−
ムストロング砲)等の視察)大変な歓迎を受けたようです。

その後は日本の主要軍艦多くが、ここで作られたようです。
(高千穂、龍田、八島、初瀬、鹿島等々)日本の海軍と、ここタイ
ン河は強いつながりを持っていたようです。それに伴って多くの
日本人も来英し、ここでなくなった人地のお墓等もあるようです。

ジブラルタル問題も最近話題になってますね。両国での統治は
住民の反対で、難しいようですね。両国からの独立をのぞんで
いるとか。もちろん完全独立というわけには行かないでしょうね。

ノルマン人の侵入などはまだ良く知らないので今後の課題です。
ロ−マ時代に作られた要塞(万里の長城の様な)でしたら何キロ
にも渡って今でも残っています。まだ見ていませんがそのうち行
こうかなと思っています。

ジンバブエの事情も大変良く理解できました。ありがとうござい
ます。

今、こちらはW杯で大変な盛り上がりを見せています。(大人も
子供も)BBCなども民間も漢字を使って日本の雰囲気を出して
いますよ。是非勝って欲しいものです。(日本もですが)

今後とも宜しくお願いします

                             MI(in Newcastle)


ANSWER

2002/5/26


MI様

メール有り難うございました。
女王在位50年記念の準備の様子やニューカスルと日本の結び
つきが面白いので他の方々にも参考になると思います。

> ロ−マ時代に作られた要塞(万里の長城の様な)
> でしたら何キロにも渡って今でも残っています。
> まだ見ていませんがそのうち行こうかなと思っ
> ています。

ヘイドリアン・ウォール(ハドリアヌス帝の防壁)でしょう。
私たちもスコットランド・ドライヴの途中立ち寄りました。
(「君知るや、スクーン石の嘆き」をご参照ください)
「万里の長城」のような規模と長さではありませんがそれでも
ブリテン島の東岸から西岸まで防壁を築いた古代ローマ帝国
の土木工事力には驚きますね。当時もそれほどスコットランド
人の南下侵略を恐れたと言うことでしょう。
その後石はエンクロージヤなどの工事に持ち去られ、現在残っ
ているのは完全ではありませんが当時の面影は十分想像でき
ます。ご一見をおすすめします。

                   ロンドン憶良



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