晴耕庵の談話室

NO.42


REQUEST

2000/4/9
標題:英国観を根底から変えたWalesでの滞在経験


ロンドン憶良様


はじめまして。 M.F.と申します。
某電機メーカーに勤めております。
昨年7月から、WalesのPencoedにあります工場でNew Productの
生産を立ち上げる仕事をすることになり、その準備のため、昨年は、
7月、9月、10月、12月に2〜3週間の出張で4回、Walesを訪れ
ました。
今年は、1月の初めから3月中旬まで、現場での陣頭指揮のため
に、Wales Pencoedに行っておりました。

過去、出張、旅行で4回程、ロンドンを訪れたことはありましたが、
今回の延べ150日間のWalesでの滞在は、私の英国観を根底から
変えただけでなく、UKについていかに知らないかということを認識
させ、よりUKを理解したい、UKについて知りたいという機会を与え
てくれました。

まず最初に認識したのは、イギリスという国名はないということ、
United Kingdomの中に、England, Scottand, Walesの
3 countriesが存在していることでした。
そして、Scottand, Wales、Irelandはケルト人が、Englandはアングロ・
サクソン人が中心となってCountryを構成していることでした。

今までの私の英国理解は、高校の世界史で学んだチューダー王朝、
マグナカルタ、エリザベス女王程度で、ローマ帝国がケルト人を
Britain島へ追いやったこと、ローマ人がBritain島から引き上げるこ
ろからアングロ・サクソン人がBritain島にきたこと、その後のケルト
人との攻防、ヴィキングの上陸、1066年のノルマン人Williamの
英国征服などほとんど知りませんでした。

Walesに滞在中、Caerphilly Castle、Warwick Caste、
Windsor Castle、Bamburgh Castle等を訪れる機会がありましたが、
知れば知るほどノルマン人の築城が基にになっており、UKの出発
点は、ノルマンであると考えるようになっており、このころの歴史を
より詳しく知りたいと思っておりました。
そういう時にインターネットで訪れたのがロンドン憶良様のHome
Pageでした。

是非「見よ、あの彗星を(ノルマン征服記)」を読ませて頂きたく思
います。
振込先を教えて頂ければ、代金を振り込みますので、一冊お送り
願えないでしょうか。

ローマ帝国崩壊のCeltとBritshのかかわりに興味を持ちましたの
で、少しずつ勉強しようと考えております。

長くなりました。この辺で失礼します。

                             M.F.



2000/4/10

THANKS


M.F.様

メールありがとうございました。
ノルマン・コンクェストの英国社会経済文化宗教への 総合的な
影響が、今なお続いていることをご理解いただき うれしく思います。

ウェールズでの工場のお立ち上げで大変ご活躍の趣承りました。
私は最初の銀行勤務時代の駐在と、退職後勤めました先の現地
法人がピータボロにありましたので、その出張の経験をしています
が、 よきにつけ悪しきにつけ、英国の懐の深さを感じました。

ビジネスマンや留学生や主婦が、少しでも現地の歴史に触れれば
相互理解が早く、かつ深くなると信じて、ホームページのアップロ
ード を楽しんでいます。

本は本日発送します。本代と郵送料で1,400円を下記口座へ
お振込み頂ければ幸甚です。

これをご縁に、ウェールズのご体験などを「晴耕庵の談話室」 に
ご寄稿頂ければ、更に他の方々にもご参考になると思います。

こんごともどうぞよろしくお願いいたします。

              ロンドン憶良


2000/4/10


WITH INTENTION


ロンドン憶良様

早速のご返事ありがとうございます。

ノルマンがBritain島を征服した頃の歴史の本を書店で探していた
のですが、見つからないので、あきらめておりましたところ、「見よ、
あの彗星を(ノルマン征服記)」に出会うことができ、感激です。
「見よ、あの彗星を(ノルマン征服記)」を読むことができることを楽し
みにしております。
1400円は、住友銀行藤沢支店の口座に、明日振り込みますので、
よろしくお願いします。

1983年から1993年まで、NewYork(6年半)とFloridaのBocaRaton
(3年半)に赴任をしておりましたが、今回の英国滞在は、私に英国
の奥の深さとアメリカを見るだけでなく欧州、米国をバランスよく見る
ことの大切さを教えてくれ、自分自身が忘れていたものを思いだす
良い機会を与えてくれました。

添付は、英国滞在中に読んだ本からと訪ねた土地のパンフレット
からの抜粋ですが、自分の知らなかった知識を行き帰りの飛行機
の時間つぶしにまとめたものです。
まだ途中で、エンジニアの拙文ですが、、、、

これをベースに訪れた土地の歴史、その時、感じたことなどを文章
にまとめて、「晴耕庵の談話室」への寄稿できるよう頑張ってみます。
幸い今週13日から21日まで米国出張ですので、飛行機のなかで
構想を練ってみます。

今後ともよろしくお願いします。

M.F.



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