ゴルフするならキャディから
(前頁より)



山友君がティー・アップして素振りをし始めた。会話が止み静かになっ
た。ところがこのとき別グループの誰かがスパイクの音をたてて歩いて
来た。すかさず山友君から一声あった。

「プリーズ・ビー・クワイェト!」(静かにしてください!)
 
人は立ち止まり、シーンとした時山友君がショットを放った。
「グッド・ショット!」
「サンキュー」
「諏訪村君、分かったろ。プレーヤーが立ったら動かないこと、どのよう
な声も音も立てないこと。プレーヤーが精神を集中しようとしているから
ね。日本ではこれほどシーンとしてないだろ」




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