上記の画像は、フランス・ノルマンディー地方の小都市のバイユー市
に保存されているタペストリー(本来は織物を指すが、これは薄手の
麻地に毛糸で刺しゅう)の一部です。
バイユー市の位置
このタペストリーは、世界的にも有名で、11世紀のノルマンディー公爵
ウィリアムが英国を征服する様子を、幅50cm、長さ70m以上にもわ
たって再現したものです。
ところで、左上のハレー彗星ですが、西洋や中国をはじめ、この彗星
は不吉の象徴とされることが多く、ウィリアムが英国を征服した1066
年4月にも出たとされています。
中央の人物は後にヘイスティングズ(ヘスティングズとも言う)の戦い
でウィリアムに敗れるハロルドで、即位したばかりのなのに不吉の星
が出た、との報を受け、恐れおののく様子が描かれています。
私の著作「見よ、あの彗星を」の題名は、ここから引用しました。
富士通「世界の車窓から」より「バイユー」
富士通「世界の車窓から」より「バイユーのタペストリー」
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「バイユーのタペストリー」複写刺しゅう
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