みやぎの高校演劇20号 |
高校演劇の魅力をもっと身近に | 光井 正 |
平成14年度活動報告 | 安保 健 |
リーダー研修会を終えて | 江村 重孝 |
充実した「第12回演劇総研」 | 斎藤 信夫 |
生徒実行委員長として | 竹田さん |
東北大会に出場して | 澤野さん |
ありがとうございました | 高橋さん |
1.「新しい試み」 14年度の活動を振りかえってみると、前年度から引き続き、新しいことが幾つか なされました。まず、14年度開催された第40回県中央大会が南部地区中心に名 取市文化会館で開催されたことです。平成12年度から県大会を仙台市だけでは なく、仙台地区と他地区(北部、東部、南部)で一年ごとに順番に開催されること になり、12年度の東部地区の多賀城市文化センターでの開催に続いて南部では 初めての県大会開催となりました。15年度は仙台地区の主管となり仙台市青年 文化センターで開催されますが、平成16年度は北部地区が中心に小牛田文化 センターで開催されることとなります。県大会が六地区で行われることは観客を 仙台市中心ではなく、いろいろな所から観劇に来て貰うことができ、特に、高校 で演劇をやろうとしている地元の小中校生には良い機会であったと思います。ま た、生徒たちも南部地区の生徒中心に自発的に活躍してくれました。 また、14年度から仙台地区では地区大会が、三地区に別れて分離開催されま した。これも初めての試みでした。例年は一会場で三地区合同で行われていまし たが、経費と規模の適正化から分離開催となりました。三地区合同でないので、 観客動員が少なかったように思えましたが、自分達の地区だけなので、自主独立 して行い、地区内の親睦が深まり、県大会へ出場できた学校は地区の代表である という認識を強くしました。 しかしながら運営面で、この分離開催によって課題が生じました。同じ日程で三 地区が行われたので、審査員になれる顧問にお願いすることが大変であり、中に は部活の大会前の最後の貴重な土日に審査負になった方もいました。今後、外 部の方に審査員をお願いすることが多くなるかもしれません。 全体を通して、今年も大きな事故もなく生徒の自主性に基づく大会が運営されま した。生徒が自分たちのやらなければならない役割をしっかり自覚し、活発に活動 していたと思います。顧問の先生方のご指導の賜物だと思います。前年度の東北 大会での全顧問団と全生徒の一致が生かされていると思います。今後、これまで 築き上げられてきた成果を踏まえて努力していく必要があると思います。 2.「大会各種」 @地区大会(6地区合計参加45校) 泉・宮城野(8)、青葉(9)、若林・太白(6)、北部(7)、南部(6)、東部(9)。 仙台地区は今年度より地区別3会場(青葉・広瀬文化センター、若林太白・若林 文化センター、泉官城野・仙台青年文化セン ター)で分離開催されました。 A第40回県中央大会 11月下旬、名取市文化会館で開催。 6地区代表各2校が出場。亘理、角田女子、多賀城、鼎が浦、古川女子、迫桜 仙台育英、仙台自百合、三女、仙台東、宮城広瀬、明成の12校が参加しました。 最優秀は古川女子高、優秀賞一席は明成高、優秀賞二席は仙台育英高、創作 脚本賞は古川女子高、審査委員特別賞は三女高、舞台美術賞は多賀城高が、 それぞれ受賞しました。 仙台3地区と他の3地区との交五開催が定着し、今年度は名取市文化会館で 行われました。前年度の東北大会の運営が生かされました。また、生徒審査員 制度はしっかりとその定着を見たようです。しかしながら、県中央大会における 顧問審査員制度につきましては前年度から運営上の問題や方法等の問題が理 事会で検討されてきました。 B第35回東北大会、 12月 一関文化セン夕ー。 各県代表2校、本県から古川女子高等学校と明成高等学校が出場し、古川女 子高等学校が優秀賞を受賞する成果を上げました。次年度以降も宮城県の代 表校が活躍されることが期待されます。 C高文連県総合文化祭 10/18 県民会館 14年度は代表として泉宮城野地区の仙台育英高等学校がパワーフルな劇を 上演し好評を博しました。 3.「研修会各種」(全県的事業) @第12回総合演劇研修会 仙台市青年文化センター 7/24〜26 のべ950名の参加申込みがあり、9割以上の生徒が意義深かかったと感想 をアンケートに記しています。 A第14回演劇リーダー研修会 パィラ松島 7/21〜22 23校74名の参加を見ました。今年も当日の取り消しがあり、係を慌てさせまし た。内容については今年から新しく東放学園の5名の講師の方に指導をお願い し、好評のうちに終えることかできました。 B第3回舞台技術研修会 教員対象 仙台市広瀬文化センター 8/l 青葉地区の先生方を中心に15名の教員の参加がありました。講師は鞄喧k 共立の田中氏。照明技術の実践を体験でき、有意義な研修でした。 4.「諸会議」 総会(1回)、理事会(7回)、全県顧間会(l回)、県大会実行委員会(2回)、他。 5.「その他」 |
昨年の12月21日、岩手県一関市で行われた東北大会に明成高等学校演劇部は、23年振りに出場する事ができました。私達は今まで大きな大会を経験した事がなく、しかも他県での開催という事で細かい勝手が地区・県大会とは違い、はじめは緊張し自分達のぺ−スを掴めませんでした。けれどもリハーサルや打ち合わせ、会館での練習などをこなしていくうちにそれも無くなり、あっという間に本番当日となりました。そして上演6に「標〜しるべ〜」を上演しました。この劇は部員の創作劇で昨年の四月頃から本格的に作り始めてきたのですが、途中実に様々な事があり、私達は多くの事を学びました。創作だったからこそ、自分達の納得のゆくものを作ろうと意見の衝突があったり、進路や学業の事で人が揃わない日が続いたりもしました。しかしそれらを皆で乗り越え、とことん納得ゆくまで頑張った結果、東北大会まで進むことができたのです。 今回東北大会まで進む事ができたのも、陰ながら応援して下さった先生方、部員の家族の皆様のおかげです。本当に有り難うございました。それに何より部員のみんなの頑張りがあったからこそだと思います。 最後になりますが、私にとって演劇部は家族以上のものでした。不安だった時期や楽しかった思い出もみんなと一緒に過ごせた事、なによりひとつの舞台を共に作る事ができたのを私は誇りに思います。 |
私達古川女子高は、昨年十二月に岩手県で行われた東北大会に出場し優秀賞を受賞しました。そこに至るまで、文化祭に地区大会、そして県中央大会と、上演を重ねることができました。その中で一番忘れられないのは、県中央大会です。出場校もスタッフも実行委員も観客も一人ひとりが大きな意気込みを持っているのが感じられ、大会は活気溢れるものでした。まずはその雰囲気自体に感動を覚えました。それと同時に、そういう場にいる一人ということでますます気合いが入りました。 私達の作品、創作劇「レストルーム」。地区大会で大きな反省が残った分、とにかく悔いのないよう全力で楽しんでやろうと努めました。その一時間はあっという間に過ぎていましたが、一番私達が覚えているものは劇中で客席から起こった大きな歓声と拍手です。この上なく嬉しく思います。私達にとって最高の上演が出来たのも、会場の雰囲気が良かったのが大きいと思います。 そして東北大会でも、沢山の宮城の人に声をかけていただきました。それが大きな力になりました。宮城の高校演劇の絆を感じました。私達がここまで来られたのも、多くの方々の応援と支えがあったからこそです。本当にありがとうございました。心から感謝申し上げます。 |