昔の三高演劇部

ここには、新聞部が発掘した昔の「仙台三高新聞」から、

演劇部に関する記事を掲載します。

昭和39年10月24日発行

仙台三高新聞 ・ 第二回三高祭号外

演劇

 第一回の公演にあたって我々演劇部は、「現代学生の弱さ」と、

「生」への意義を劇中に含んだ、内木文英作「ある死神の話」を

取り上げました。この脚本は死神を我々学生のadvisorとして抽

象的に登場させ、学生の弱さを人間全体の問題として考えたと

ころに意義と良さがあるものです。これを念頭におき、役作りを

し、テーマの訴えを演技に出そうと思っております。この 公演を

成功させることによって、演劇部の一大飛躍をと、部員全員張り

切って演技、その他に励んでおります。尚、公演終了後、東仙台

中学校で合評会を開きますので、その際には、恐縮ではござい

ますが、是非ご参加ください。

スタッフ  演出・内海和夫    舞台監督・日下芳城

       照明・志賀祥一、大泉友雄   装置・大泉友雄
 
       効果・内海和夫    衣裳・三高演劇部

       メーキャップ・佐々木薫子(聖和)、沼沢洋子(聖和)

キャスト  死神A・ 栗原清孝
       
       死神B・ 川井昭夫

       死神C・ 佐藤 昭、太田 貢
冒頭記事より
 第2回三高祭は、尚志ケ丘の紅葉美しくなる10月

31日・11月1日の2日間にわたり、本校と東仙台中

において行われる。本校(第1会場)においては大部

分のクラブが研究発表し、東仙台中(第2会場)では、

演劇、合唱、講演、弁論大会、ブラスバンドなどが

行われる。今回の初公開にあたって、全クラブは、今

までの研究の成果を思う存分発揮するであろうし、ま

た、新設クラブも若々しい力で、古いクラブに負けじと

発表するであろう。昨年はなかったバザーも今年は

開設され、盛大な文化祭になりそうである。各クラブ

の発表内容を紹介し、皆様のおいでをお待ちしたいま

す。

 

昭和42年8月30日発行

仙台三高新聞 ・ 第五回三高祭号外

演劇

 舞台はある高校の演劇部の練習風景。この演劇部の部長が、

「天国と地獄」という脚本を書いた。この脚本を媒介として部員同

士に対立、批判が起こる。しかしそこには演劇部という個性があ

り部員のエゴイズムがあった。クラブ内の人間関係に鋭くメスを入

れたこの脚本。同じ演劇部員として深く考え、統一見解ごときもの

を出してみた。しかし舞台には出さない。皆さん自身で出してもら

いたい。

スタッフ  演出 ・ 佐藤喜志夫、大沼 実

       舞台監督・衣裳 ・ 佐藤 潤

       照明 ・ 外田孝志、今野正和、大町鉄男、竹鼻 真、

             菊池修一  

       小道具 ・ 全員

キャスト  鈴木 ・ 斎藤 慈        山形 ・ 中村 隆
       
       小林 ・ 吉川和幸       佐々木 ・ 狩野 潤

       曽我 ・ 菅井公子       村上 ・ 菅原公宇

       佐藤 ・ 門脇裕悦

           制作責任者・・・大沼 実
冒頭記事より
 今年で第五回を迎える三高祭は、九月一日を前夜

祭として、ニ・三日、本校において開催される。「躍進

三高」の名に恥じないように、各クラブは一生懸命研

究してきた。研究内容にも特色が見られ、三高祭も

一段と発展しようとしている。
バザーの内容  すし70円         サンドウィッチ70円
 三高まんじゅう50円  おはぎ50円
 みつ豆40円       アイスコーヒー35円
学校の住所 なんと、仙台市原町小田原安養寺中14 なのだ

 

昭和45年9月2日発行

仙台三高新聞 ・ 第八回三高祭号外

演劇

 今年は昨年までの演劇部の型を破った、新しいものをと願ってい

る。今年も昨年同様、創作劇であるが、今までのように演劇部主体

の公演ではなく、観客主体の公演に持っていきたいと考えている。

観客主体はいうまでもないが、そこが三高演劇部の演劇部たる所

である。そこで今回は、自分達を厳しく見つめ、我々に直接関連し

た問題を取り上げてみた。部員も少なく、ひじょうにきびしい条件で

あるが、なんとかやりとげたい。
冒頭記事より  恒例の三高祭が、4日の前夜祭を皮きりに五、

六の二日間開催される。今回で8回目を迎え、

各クラブとも、より一層充実した三高祭にしよ

うとはりきっている。今回は統一テーマを廃止

し、自主的な三高祭をめざし、又、前夜祭の一

環として行われる市中行進など、マンネリ化を

打破しようと努めている。積極的な三高祭にし

たい。
語学部の記事より
 今年も例年通り「英語劇」一本でいきたいと思

う。今年度の台本は「THE RISING OF THE MO

ON」というものであり、五人の配役で行うのであ

る。昨年までの反省は、練習時間が少なくて、劇

の流がつかめなく、発音、イントネーションにも少

し疑問の点があった。今年は練習時間を多くし、

以上のような欠点を早く直し、劇の流れを各人

が、早く身につけるように、部員一同張り切って

います。今年の語学部の発展をみなさんに見て

ほしいと、部員一同願っております。

バザーの内容  だんご60円         サンドウィッチ80円
 三高まんじゅう60円    おはぎ100円
 おでん50円         やきそば60円
学校の住所  仙台市鶴ケ谷1丁目19 になっている

                                                          つづく
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