Windows2000でのPalmDesktopを制限ユーザで使う
作成日:2000/02/20
更新日:2000/05/10
Windows2000が発売されて、インストールorアップグレードされた方も多いのではないでしょうか。
Windows2000ではNT4.0と比べ一般ユーザの権限が低くなっており、一部アプリケーションが
権限不足で実行できない場合があります。
PalmDesktopでも同様で、まずインストールができませんので、レジストリなど必要な
情報が記録できませんし、インストールフォルダの書き込み・更新権限が不足しており
Adoministrator権限でインストール済みのHotSyncマネージャや、PalmDesktopも
正常に動作できません。
そこでいくつかAdministrator権限で設定を変えてやる必要があります。
設定の方法はいくつかあるのですが、いったんユーザにAdministrators権限を与えて
インストールした後、Administratorsグループを除外する方法と、次の方法があると思います。
Administratorsグループを与えてインストールする方が簡単そうですが、
私の場合英語版に日本語化パッチを当ている関係で、再インストールすると英語版に戻ってしまうためと、
設定をセーブする意味で、以下の方法を採りました。
サーバとして使用していていろいろインストールするのをためらわれる場合は
インストール専用のアカウントを作成する方がよいかもしれません。
- Administratorで一度HotSyncを行う。コンジットなど追加などもしておく。
- "HKEY_CURRENT_USER¥Software"の"U.S.Robotics"のリジストリの設定を、レジストリエディタで
ファイルに落とす。
- パームデスクトップのインストールフォルダの、ユーザフォルダ以下のアクセス権を
通常使用するユーザに与える。
- 通常使用するユーザでログインし直し、ファイルに落としたレジストリをインポートする。
- PalmDesktopを実行して確認する。
上記の方法では、ユーザごとのデータがPalmDesktopのインストールフォルダに
保存され、アクセス権の設定などが必要なのですが、
Windows2000ではユーザごとの設定やデータは"Documents and Settings"フォルダに
保存されていますので、個人のデータはここに集めるようにすれば、
バックアップなども容易になります。
PalmDesktopのデータをこのフォルダに保存するようにするには、
"HKEY_CURRENT_USER¥Software¥U.S. Robotics¥Pilot Desktop¥Core¥Path"
をシステムドライブの"Documents and Settings"配下のユーザ別フォルダに変更します。
ただしこのままでは正常に動作しません。
レジストリを変更する前に一度ホットシンクをし、Palmをインストールしたフォルダに
USERS.DATファイルを作成させ、これをレジストリで指定した"Documents and Settings"配下の
フォルダにコピーしておく必要があります。
- 一度もHotSyncをしたことがなければ、一度行いPalmDesktopインストールフォルダ
直下にUSERS.DATファイルを作成させる。
- "Documents and Settings"配下のユーザ別フォルダ以下にpalmなどのフォルダを作成する。
- "HKEY_CURRENT_USER¥Software¥U.S. Robotics¥Pilot Desktop¥Core¥Path"を
上記で作成したフォルダ名にする。
- PalmDesktopインストールフォルダよりユーザデータが入っているフォルダを丸ごとと
USERS.DATファイルをコピーする。
- PalmDesktopを立ち上げて確認する。
上記方法で制限ユーザでも使えるようになると思います。
"Documents and Settings"配下のユーザ別にコピーすると、アクセス権などは
上位フォルダのものが継承されますので設定は必要ありません。
なおレジストリの変更は危険が伴いますので、できるだけサーバ管理者などに
相談して行ってください。作業前には必ずバックアップをとるようにしてください。
このページで紹介した方法により何か不都合が生じてもいっさい責任を負えませんので
ご了承ください。
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