天体望遠鏡によるデジスコ デジボーグ
BORG 77EDUバランスプレート作成
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天体望遠鏡で野鳥の写真を撮る。
随分前からこのシステムには注目していました。
そして2007年にBORG 77ED望遠レンズセットを購入しました。
口径77mm、焦点距離510mm相当の天体望遠鏡にデジタル一眼レフカメラを取り付けるシステムです。
このシステムには1.4倍のテレコンが装備されているので、APSサイズのカメラなら1000mm超の超望遠システムとなります。(パナソニックのDMC-G1を使用した場合は1,428mm相当の画角になります。)
購入してから1年以上も経ってしまいましたが、じっくり使い込んでのレビューになります。
このレンズに取り付けるデジタル一眼カメラですが、最初はEOS40Dを使っていましたが、ピントの山が見難い。
別売りのファインダースクリーンも全て使ってみましたが、イマイチでした。
試しにSONYのα200を使用してみたら、ピントの山は良く分かり、成功率が上がりました。
でも液晶が見難いのがイマイチでした。
そこでパナソニックのDMC-G1を使ってみました。
このカメラはファインダーがライブビューファインダーの為、露出補正の結果などが分かりやすく、しかも本体の液晶モニターもライブビューで確認できる為、かなり使い勝手が良いです。
それからMFアシスト機能で被写体が拡大表示されるので、微妙なピントの調整が可能です。

サンプル画像
カワセミ
画像は元画像(JPEG)を50%に縮小、トリミングしJPEGで保存しましたので若干画質が劣化しています。
本来の写りを見てもらいたいのでシャープ等のレタッチは一切行っておりません。
カメラはパナソニックのDMC-G1です。
ヒヨドリ
画像は元画像(JPEG)を50%に縮小、トリミングしJPEGで保存しました。
こちらもシャープ等のレタッチは一切行っておりません。
画面の左側は手前に枝があった為、若干前ボケになっています。
元画像(4000×3000) DMC-G1

ヘリコイドが渋い(汗) プレートの自作
このシステムはピント合わせの方法が独特です。
カメラの望遠レンズのように手軽ではありません。
先ず、本体のドロチューブを前後に移動させ、大まかにピントを合わせ、ヘリコイドを回して微妙なピント位置を決めるという手順になります。
本体の中央部分以降の黒い部分が伸びたり縮んだりする訳です。
伸びるとどうしても本体がたわんでしまいます。すると微妙なピント合わせを行うヘリコイドの動きが重くなるんです。
そんな時はカメラを少し持ち上げてやるとヘリコイドが軽く動くようになります。
と、そんな訳でこの部分をどうにかならないかと思っていました。
Webを検索するといろいろな人がいろんなアプローチを行っていましたが、僕としては、本体をプレートに取り付けて、カメラ部に支えを付ける方法でトライする事にしました。
さて、カメラ部の支えをどうしたものかと思いましたが、鏡筒バンドを使えないかと考えました。
都合の良い事にDMC-G1用のマウントからヘリコイドまでのパーツの直径は全て60φで統一されています。
内径60φの鏡筒バンドを取り付ければそのまま支えられるのでは?
と思いました。
探してみるとBORGの
7061がぴったりです。

という事でプレートは市販の物を使い、(スリック プレートU)そこにスペーサーをはさみ、7061を取り付ける方法としました。
ドロチューブとヘリコイドを最大まで伸ばした状態
プレートから7061の隙間は約10mmだったのでアルミ板でスペーサーを作成しました。
3mmのアルミ板をカットし、3枚重ねてスペーサーとしました。
その上に7061を取り付けています。
7061の内部にはフェルトが貼り付けてありますが、これがあると鏡筒ががっちりはさまれてしまい、動かなくなるのではがしました。
そのかわりに苦肉の策としてカグスベール(笑)を貼ってみましたが、これが大成功でした。
滑りが滑らかになりました。
ドロチューブとヘリコイドの最長と最短の長さに合わせてスペーサーの位置を決めるのに苦労しましたが、スリックのプレートの長さ(315mm)のおかげでなんとか収まりました。
ドロチューブとヘリコイドを最小まで縮めた状態

使用感について。
ドロチューブの移動、ヘリコイドの操作感共にかなり改善されました。
とても軽くなり、微妙なピント調整が可能です。
ドロチューブの移動だけでピントを決める事ができるようになりました。
とりあえず大成功です。
本体のたわみが無くなり、光軸のズレが少なくなったようで画質もちょっとシャープになったような?
77EDUの画質にはかなり満足していますが、改めて101EDの作例を見ると、解像度の違いに愕然とします。
101EDが欲しくなって来ました。