ヒヨケムシ目

ナミビア 2007アラブ首長国連邦 1998
ヒヨケムシの一種
Ceroma pictulum
(ヒヨケムシ科)
ヒヨケムシの一種
Galeodes sp.
(ヒヨケムシ科)


ヒヨケムシは、クモ、ダニ、サソリと同じクモ綱に属する分類群であり、10科1100種類あり、アフリカ、中東、アジア、ヨーロッパ、米国の熱帯から亜熱帯の砂漠地方に生息します。頭部の前の端から前向きに突き出す巨大な鋏角を持ち、体長5cm程度の大型種が多く、活発な捕食者で昆虫等を捕食しますがハツカネズミや小鳥まで食うことがあります。歩脚はよく発達し毛に覆われ先端には吸盤があります。第四脚が最も大きく基部の下面にはラケット器官と呼ばれる小さな突起状の構造が並びます。呼吸器官はクモ綱では他に例がない程よく発達した気管をもっています。配偶行動では、雄が雌に触れれば雌は体を倒し雄は精包を鋏角を使って雌の生殖孔へ受け渡すといわれています。産卵を迎えると雌は深く穴を掘って産卵します。卵は母親の体内で発生を進めており産卵後二日ほどで孵化します。刺激を受けると触肢を高く上げ腹部を立てる威嚇動作をします。人間が噛み付かれると場合によっては激しい炎症や目眩や吐き気などを引き起こします。

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