Title: 8.4G 以上の大容量 HDD を認識、インストールできませんか Writer: 宮田 信彦 ブートローダ( LILO 等 )が、デバイスをチェックして取得したパラメータをカーネルに 渡して Linux が立ち上がります。 Vine 1.1 の LILO は、1024シリンダ以降を自動では認識できない場合があります。 そこで、次のようにブート時に HDD の C,H,S パラメータを与えてやることで容量全体 を認識します。 boot : linux hda=1869,255,63 注意) 106(109)キーボードを使っている場合、「0」のとなりが「-」「=」になって います。 liloの段階では、104キーとして認識されているので、そのさらに 隣「^」マークが「=」key になります。 BIOS が LBA モードで認識しているパラメータを確認して入力してください。 インストーラからも同じ様にして立ち上げると、容量全体を対象にパーティションを作 成できます。 ただし、カーネルのブートイメージが 1024 シリンダ以内にあるパーティションになけ ればならないという制限があります。 2.2 系カーネルとアップデートした util-linux では、自動認識され大容量 HDD 対応 になっています。 ※) Windows の fdisk のバグなのか仕様なのかわかりませんが、MBR の特定の場所に 「0」を書き込みます。 Linux の fdisk ではこれをしないので、Windows 領域を 作成する場合は Windows の fdisk からしてください。 また、両 OS の fdisk の使用により MBR 、パーティションテーブルの整合性が とれなくなってしまう場合があります。 Windows から fdisk /mbr コマンドを実行後、bootdisk より Linux を立ち上げ /sbin/lilo を実行して LILO をインストールしてください。 以下に、手順例をあげておきます。これは、vine-users-ml の有志の方から実例として 提供していただきました。 (1) HDD に Windows が既にインストールされていて、そこへパーティションを切って インストールする。(BIOS で Normal 又は AUTO ) 1. パーティションを変更できる Tool(Fips,parttion-magic,etc) で Windows 領域を縮小し、Linux の領域を確保する。 2. (2)の手順に進む。 (2) HDD に 新規に fdisk をかけ Windows と Linux をインストールする。 (BIOS で LBA、Normal 選択可) 1. 新規にVineインストーラのfdiskを用いて、DOS領域とLinux領域を作成。 (このさい、DOS領域は先頭にくるようにpartitionを設定。 Linux領域は8.4G以内に収まるように区切ってpartitionを設定。) 2. Windowsをインストール 3. Vineをインストール (この際、hda=2055,255,64 のようにCHS情報を渡してやる。) 4. インストール終了後 DOSのfdiskを使用して MBR を消去 Linuxブートディスクで立ち上げて LILO を再設定。 (どうも、DOS v.s. Linux でブートローダが衝突しているらしい。) (3) HDD に 新規に fdisk をかけ Linux のみをインストールする。 (BIOS で LBA、Normal 選択可) 1. Vineをインストール (この際、hda=2055,255,64 のようにCHS情報を渡してやる。 /dev/hda1 partition は 1G 程度。 その他は8.4G以内に収まるように 区切ってpartitionを設定。 2. Vineのインストール終了後 kernelを2.2.xにアップ 3. fdiskで/dev/hda5,hda6 … partitionをひっつける mke2fs で再フォーマット (mke2fs /dev/hda5) (4) スレーブ HDD に Linux をインストール、マスター HDD(8.4G over) にある Windows パーティションをマウントしたい。 1. Linux のインストール後、/etc/lilo.conf に append="hda=1869,255,63" を追加 /sbin/lilo を実行 2. /etc/fstab にマウント設定を追加する。 (例) /dev/hda1 /mnt/win vfat noauto,user 0 0 この他にも、フリーのディスクユーティリティを使ってできます。 EZ-Installというユーティリティを使った例です。 (1) EZ-Installをインストールする。 EZ-Installが適当にパーティションを切ってくれる。これはそのままOKと して後でfdiskで切りなおすことにする。 BIOSでのIDEのモードはNORMALに設定する。 (2) Ctrlキーを押しながらリブートするとメニューが出るので、Windowsの FDISKが入ったFDを入れてAドライブからのブートを選ぶ。 (3) FDISKでWindowsのパーティションを確保してWindowsをインストールす る。 (4) (2)と同じようにリブートして、Vineのインストーラを起動する。 fdiskでLinuxのパーティションを確保する。このときWindowsパーティショ ンのブートフラグを消して、Linuxのパーティションにブートフラグを立て る。 この後続けてVineをインストールする。 LILOは「ブートパーティションの先頭セクタ」にインストールする。 ブートの手順は以下のようになります。                                  ROM BIOS --(MBR読み出し)-> EZ-BIOS -> LILO -> Windows or linux フリーのディスクユーティリティの所在は次の場所です。 これらは、Windows または dos のユーティリティです。個人の責任において実行してく ださい。 IBM http://www.storage.imb.com/techsup/hddtech/welcome.html Maxtor http://www.maxtor.com/library/index.html http://www.maxtor.com/maxblast/index.html Western Digital http://www.wdc.com/service/ftp/drives.html Seagate http://www.seagate.com/support/disc/drivers/discfile.shtml Quantum http://www.quantum.com/support/csr/software/csr_software.htm