(原因なんて言われても…^^;)
Project Vine のメンバの方は「ヴァイン」と読んでいるそうです。
To install or upgrade a system running Vine Linux 0.9 or later, press the < ENTER > key.
「新規インストール」または「Vine Linux 0.9 以降が動いているシステムをアップグレード」する場合は、< ENTER > キーを押してください。と書かれています。Vine Linux 0.9 がインストールされるわけではありません。
この表記は Vine Linux 1.1 から修正されました。
Vine Linux のベースとなっている RedHat Linux のインストーラのバグです。
基本的に、ローカルハードディスクの Windows 領域からのインストールは避けたほうが無難でしょう。ただし、出来ないわけではありません。ML の過去ログの [03617] でソフトバンクの渡辺さんが書かれています。(ちょっと長いので、別ファイルとしてリンクを張っておきます。)
Slackware と違って Vine Linux (および RedHat Linux) では System V 系の方式を採用しています。
各スタートアップスクリプトは /etc/rc.d/init.d 以下に置いてあります。新しくスタートアップスクリプトを書く場合は、既存のスクリプトを参考にすると良いでしょう。しかし、/etc/rc.d/init.d 以下にスクリプトを置いただけでは起動時に実行されません。それらのスクリプトを実行したい run level に合わせて、/etc/rc.d/rc?.d (? は run level) 以下にシンボリックリンクを張る必要があります。この作業は chkconfig というコマンドによって行うことができます。この際、スタートアップスクリプトを chkconfig で扱える形式にすることが必要です。詳しくは man chkconfig を。また、「Red Hat Linuxのシステム起動スクリプトを解剖する」が非常に参考になります。
Vine Linux では、起動時のデフォルト run level は 3 (フルマルチユーザモード) になっています。
デフォルト run level の設定は /etc/inittab で行います。起動時に xdm を自動的に立ち上げるには、デフォルト run level を 5 にする必要があります。run level については、/etc/inittab の先頭に下記のような解説があります。
Default runlevel. The runlevels used by RHS are: 0 - halt (Do NOT set initdefault to this) 1 - Single user mode 2 - Multiuser, without NFS (The same as 3, if you do not have networking) 3 - Full multiuser mode 4 - unused 5 - X11 6 - reboot (Do NOT set initdefault to this)詳しくは jman inittab をご覧下さい。また、Vine Linux 1.1 からは Xconfigurator によって起動時に xdm を使うかどうかの質問が出るようになりました。Vine Linux 1.1 をお使いの場合は、Xconfigurator 上からの設定をおすすめします。
Vine Linux はデフォルトでは shadow password 化されていません。
shadow password 化するのは非常に簡単です。スーパーユーザ権限で pwconv コマンドを実行してください。shadow password 化を元に戻すには pwunconv コマンドを実行します。詳しくは jman pwconv をご覧下さい。
インストール時に発生する不具合を回避するために、Vine1.0 からカーネルはデフォルトでは APM (Advanced Power Management)機能をオフにするようになりました。
もっとも簡単な解決法は /etc/lilo.conf の append 文に append="apm=on" の様に記述することです。Vine1.0 にデフォルトでインストールされるカーネルは、APM 機能をサポートしているハズです。その際に、/sbin/lilo を実行して変更を反映するのを忘れないようにしてください。もしくはカーネルを再設定してコンパイルするという手段もあります。しかし、こちらの方が明らかにめんどうです(^^;)。