子規の本 「正岡子規の世界」へ    ホームページへ

 子規を論じた書籍等の主なものをご紹介します。 鳴弦文庫蔵のすべてのデータは右をクリックして下さい→ 全データの一覧です。

『件名』 著者 発行所 発行年月 コメント
『俳人子規』 白石南竹 六合館、弘文館 1902年11月 子規の生前から準備をしていたと嫌われた子規論だと復本一郎氏が論じている。確かに子規の没後すぐの刊行である。
『子規追悼集』 高浜虚子 ほととぎす発行所 1902年12月
『俳句はかく解しかく味わう』 高浜虚子 新潮社 1905年4月 虚子の自立の書。子規のパラダイムの上で子規を変形し独自性を確立。
『老梅居雑著』 内藤鳴雪 俳書堂 1907年5月 鳴雪の果たした役割はもっと重視されるべきです。
『月並研究』 高浜虚子編 実業之日本社 1917年11月 日本派にとって旧派とは何であったのか。
『人及び芸術家としての正岡子規』 西宮藤朝 新潮社 1918年6月 角書「人及び芸術/家としての」
『子規全集』 正岡子規 アルス 1924年6月 持っているだけでうれしくなる全集です。
『分類俳句全集』 正岡子規 アルス 1928年3月 あの子規の俳句分類。一度は見てみましょう。1992年日本図書センター復刻。
『芭蕉蕪村子規三聖俳句全集』 木村三樹 金竜堂書店 1928年9月 子規もびっくりの書名。角書「芭蕉/蕪村/子規」
『子規全集』 正岡子規 改造社 1929年4月 9巻の栞(「子規研究」2号)で虚子が「偶像化されんとする子規」と書いている。そういう時期であったことは上段の資料からも分かる。
『子規 節 佐千夫の文学』 黒沢隆信 成光館書店 1933年11月
『子規を語る』 河東碧梧桐 汎文社 1934年2月 表紙肉筆1000部限定。内容は1944の『子規の回想』に所収されている。
『松山に於ける子規と漱石』 景浦直孝 伊予名著刊行会 1934年4月 1974年に復刻されている。
『正岡子規 根岸短歌会の位相』 小泉苳三 立命館出版部 1934年10月
『正岡子規文学読本』 河東碧梧桐編 第一書房 1936年6月 子規選集。1938年4月新装。「春夏」「秋冬」の2冊。
『子規言行録』 河東碧梧桐 政教社 1936年12月 1993年にに復刻されている。
『病詩人の日記』 河村敬吉 日新書院 1940年11月 医学博士の著。子規と広瀬淡窓を論じる。
『子規句集(岩波文庫版)』 高浜虚子編 岩波書店 1941年6月
『子規居士』 柴田宵極 三省堂 1942年3月 子規を論じるには必読。
『俳句の五十年』 高浜虚子 中央公論社 1942年12月 1947年再版。
『友人子規』 柳原極堂 博文堂書房 1943年2月 子規の生涯を論じるには必読。
『正岡子規』 井手逸郎 潮文閣 1943年8月
『正岡子規』 齋藤茂吉 創元社 1943年12月 子規を論じるには必読。
『子規の回想』 河東碧梧桐 昭南書房 1944年6月 子規の生涯を論じるには必読。
『正岡子規』 井手逸郎 弘学社 1945年10月
『子規諸文』 山口誓子 創元社 1946年3月
『柿二つ』 高浜虚子 養徳社 1948年9月 小説です。けっこうおもしろい。
『子規の話』 柳原極堂 松山市文化財協会 1951年9月 1975/5新訂版
『虚子自伝』 高浜虚子 朝日新聞社 1955年4月
『子規居士研究』 茂野冬篝 茂野吉之介伝刊行会 1957年3月
『子規といふ人』 五味保義 白玉書房 1962年11月
『正岡子規』 岡麓 白玉書房 1963年11月 短歌からの子規論
『正岡子規』 楠本憲吉 明治書院 1966年3月
『正岡子規』 福田清人 前田登美 清水書院 1966年3月
『正岡子規』 真下五一 佼成出版社 1966年9月
『子規遺稿散策集』 正岡子規 松山市教育委員会 1966年9月
『俳句の世界』 山本健吉 講談社 1969年8月
『俳句観賞辞典』 水原秋桜子編 東京堂出版 1971年3月
『松山に於ける子規と漱石』 影浦直孝 松山市立子規記念博物館友の会 1974年3月
『少年正岡子規 人間形成と学校教育』 影山昇 青葉図書 1974年9月
『子規の話』 柳原極堂 松山市文化財協会 1975年3月
『近代俳句のあけぼの』 市川一男 三元社・中央公論事業出版制作 1975年4月 明治前期に照明を当てた画期的な明治俳句論。研究者必読。
『子規全集』 正岡子規 講談社 1975年5月 研究者の総力を挙げた力作。再版はされなかった。
『間違いだらけの俳句観賞』 清水杏芽 洋々社 1975年6月 子規の句も扱われている。
『伊予の俳諧 −子規以前の俳書と俳人−』 星加宗一 愛媛文化双書刊行会 1975年7月
『伊予路の正岡子規 文学碑遺跡散歩』 鶴村松一 松山郷土史文学研究会 1975年9月
『正岡子規の研究』上下 松井利彦 明治書院 1976年5月 これまでの子規研究の総括。研究者必読。
『子規と漱石』 和田利男 群馬大学 1976年8月
『子規と虚子』 山本健吉 河出書房新社 1976年10月
『正岡子規 故郷松山の文学風景』 松山郷土史文学研究会 松山郷土史文学研究会 1977年7月
『明治俳壇史』 村山古郷 角川書店 1978/
『子規文学論の研究』 室岡和子 桜楓社 1978年11月 短歌からの子規論。
『正岡子規をめぐって』 景浦稚桃 松山市教育委員会 1978年3月
『伝記 正岡子規』 松山市教育委員会編 松山市教育委員会 1979年2月
『子規句解』 高浜虚子 松山市教育委員会 1979年3月
『子規と碧梧桐』 栗田靖 双文社 1979年7月
『比較俳句論序説』 高橋信之 青葉図書 1980年5月 U章W章に子規が論じられる。
『子規・虚子』 大岡信 花神社 1981年1月
『友人子規』 河東碧梧桐 青葉図書 1981年5月
『子規歳時』 越智二良 松山子規会 1981年6月 松山の研究者の句解が貴重。
『正岡子規』 粟津則雄 朝日新聞社 1982年3月
『正岡子規』 岡井隆 筑摩書房 1982年4月
『明治大正俳句史話』 村山古郷 角川書店 1982/
『子規俳句索引』 松山市立式記念博物館 松山市立式記念博物館友の会 1983年3月 持っていると便利ですよ。
『子規と漱石と私』 高浜虚子 永田書房 1983年7月
『明治の俳句と俳人たち』 村山古郷 河出書房新社 1983年7月
『正岡子規』 桶谷秀明 小澤書店 1983年8月
『子規と周辺の人々』 和田茂樹編 愛媛文化双書刊行会 1983年8月
『春夏秋冬』 正岡子規河東碧梧桐高浜虚子 ほるぷ 1983年8月
『正岡子規と万葉集』 牧野博行 リーベル出版 1983年9月
『子規と漱石』 サンケイ新聞社 1984年10月 サンケイ新聞社主催「子規と漱石」展資料
『正岡子規と上原三川』 宮坂静生 明治書院 1984年6月
『子規・虚子・漱石』 松井利彦 雁書館 1984年11月
『漢詩と俳句』 吉川発輝 教育出版センター 1985年4月
『子規山脈の人々』 室岡和子 花神社 1985年6月
『Masaoka Shiki』 Janine Beichman KODANSHA INTERNATIONAL 1986年 英語による子規の紹介(普及版)
『正岡子規』 和田茂樹 新潮社 1986年1月 新潮日本文学アルバム21
『正岡子規』 和田茂樹 新潮社 1986年1月
『正岡子規 ー人と文学ー』 越智通敏 愛媛文化双書刊行会 1986年2月 愛媛文化双書41 発行所は愛媛県立図書館内
『士魂の文学正岡子規』 松井利彦 新典社 1986年4月
『正岡子規と藤野古白』 久保田正文 永田書房 1986年8月
『子規と漱石』 松井利彦 花神社 1986年11月
『子規随考』 坪内稔典 沖積舎 1987年3月
『拓川と羯南』 子規記念博物館 子規記念博物館 1987年10月
『船長の行方』 林桂 書 麒麟 1988年2月 鶏頭の句を論じるなら必読。
『子規と村上家の人びと』 森岡正雄 近代文芸社 1989年9月
『子規に俳句を学ぶ』 立川淳一 近代文芸社 1989年10月
『正岡子規の短歌の世界』 今西幹一 優精堂 1990年1月
『正岡子規根岸短歌会の位相』 小泉苳三 日本図書センター(創元社) 1990年3月 1934の復刻
『子規 百首百句』 今西幹一 室岡和子 和泉書院 1990年5月
『遥かなる子規』 天岸太郎 近代文芸社 1990年5月
『正岡子規を語る』 粟津則雄 日本放送協会 1991年6月 「NHKこころをよむ」・大岡信の「岡倉天心を語る」と合本
『正岡子規からの手紙』 三枝昂之 五柳書院 1991年3月
『正岡子規』 坪内稔典 リブロポート 1991年8月 子規は個人にあらず!・・・確かに。
『海棠花 子規漢詩と漱石』 飯田利行 柏書房 1991年10月
『俳句で読む正岡子規の生涯』 山下一海 永田書房 1992年3月
『分類俳句大観』 正岡子規 日本図書センター 1992年4月 俳句分類の復刻版。
『なつかしき人々 碧梧桐随筆集』 河東碧梧桐 瀧井孝作編 桜楓社 1992年9月
『子規とベースボール』 神田順治 ベースボール・マガジン社 1992年12月
『子規言行録』 河東碧梧桐編(坪内稔典解説) 日本図書センター 1993年1月
『正岡子規』 国崎望久太郎 日本図書センター(創元社) 1993年1月 1956の復刻
『子規からの手紙』 如月小春 岩波書店 1993年3月 小説。おもしろいですよ。お勧めします。
『正岡子規入門』 和田茂樹監修・和田克司編 思文閣出版 1993年5月
『正岡子規の世界』 寒川鼠骨 六法出版社 1993年11月
『藤村の『破戒』と正岡子規』 亀田順一 ヒューマンブックレット 1993年11月
『正岡子規評伝』 小林高壽 丘書房 1994年1月
『子規・漱石・虚子 その文学的交流の研究』 柴田奈美 本阿弥書店 1995年6月
『子規点描』 喜田重行 松山市:青葉図書 1995年7月
『子規・茂吉の原風景』 伊吹純 六法出版社 1995年9月
『正岡子規・作家論集成』 岡井隆 思潮社 1995年11月
『正岡子規』 梶木剛 勁草書房 1996年1月 梶木さんはその昔、敏の近所にお住まいでした。
『風呂で読む子規』 和田克司 世界思想社 1996年6月
『正岡子規の面影』 塩川京子 京都新聞社 1996年7月
『俳句が文学になるとき』 仁平 勝 五柳書院 1996年7月
『正岡子規歌集』 宮地伸一 短歌新聞社 1996年8月 短歌新聞社文庫
『正岡子規 ベースボールに賭けたその生涯』 城井睦夫 紅書房 1996年9月
『子規秀句考 鑑賞と批評』 宮坂静生 明治書院 1996年9月
『子規と近代の俳人たち』 稲垣麦男 角川書店 1996年11月
『正岡子規の教育人間学的研究 写生観・死生観の生成過程の分析から』 工藤真由美 風間書房 1996年12月
『子規の文友柳原極堂の生涯』 二神將 松山子規会 1997年2月 子規会叢書第25集
『藤野古白 異才の夭折 第35回特別企画展』 松山市立子規記念博物館 松山市立子規記念博物館 1997年4月
『子規庵追想』 阿部正路 創樹社 1997年6月
『子規山脈』 坪内稔典 NHK出版 1997年10月 子規の共同の場を語る
『子規・遼東半島の33日』 池内央 短歌新聞社 1997年12月 俳人かつ地理学者としての視点から。文学散歩前に必見。
『子規の時代』 小林高壽 エーアンドエー株式会社 1998年1月
『子規のココア・漱石のカステラ』 坪内稔典 日本放送出版協会 1998年2月
『子規解体新書』 粟津則雄・夏石番矢・復本一郎 雄山閣出版 1998年3月
『病者の文学』 黒沢勉 信山社 1998年7月
藤野古白と子規派・早稲田派 一条孝夫 和泉書院 2000年2月 古白は劇作家としても再評価されています。
『子規と古典文学』 田村憲治 創風社 2001年8月
『正岡子規と俳句分類』 柴田奈美 思文閣出版 2001年12月 大著。労作です。
『子規の苦闘』 立川淳一 文芸社 2002年2月
『正岡子規の房総旅行 かくれみの街道をゆく』 関 宏夫 崙書房 2002年3月 漢文の隠蓑日記を訓読、解釈。有り難い。
『子規−活動する精神−』 玉城徹 北溟社 2002年4月 なお新しい視点を提示する玉城氏。
『佐藤紅緑 子規が愛した俳人』 復本一郎 岩波書店 2002年6月 NHKで放送されてましたね。


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