スロベニア紀行   秋尾敏の世界俳紀行『地球の季節』に戻る


 ブレッド湖

 ラテンの風スラブの風に梨たわわ


 ブレッド湖
 糸杉が揺れる中世の鐘が鳴る


  SKOFJA・ロカの古い町並み
 岩燕明日のことは分からない



スコッチテリアが階段を登る僧侶の知恵を持ち


 トルミンカの町はずれ
ハングライダー黄色い秋が降りてくる


 ダンテの洞窟の下を流れる清流
ダンテよ私の胸の燠が消えぬように

 首都リュビリャーナの象徴
 ドラゴンが潜む街角月見草


 詩人の像
惜別へ青い蝋燭揺れる秋


 リュビリャーナからフランクフルトへ
もうひとりを待っているフランクフルトの雲


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