ロンドン  秋尾敏の世界俳紀行『地球の季節』に戻る


 漱石の鬱が漂う霧の街

 テームズに鐘の細波涼新た

 

 楸(きささぎ)の古木セント・ポールより若い

 

 夏深し雲の隙間に塔の闇

 

 帝国の炎暑に撃たれたる帰心

    秋尾敏の世界俳紀行『地球の季節』に戻る