Art Pepper 「Living Legend」


 A 1 Ophelia

   2 Here's that rainy day

   3 What Laurielikes

 B 4 Mr.Yohe

   5 Lost life

   6 Samba MOM-MOM


  Art Pepper   alt sax
  Hampton Hawes piano
  Charlie Haden  basss
  Shelly Manne  drums


  1975年、アートは15年間の沈黙を破り、このレコードを制作する。
  このレコードには、アートの復活に意味を持たせるための細心の注意が払われている。
  この曲目を見ただけで、これが特別のレコードであることはすぐわかるはずだ。
  まず、サン・クエンティンの刑務所で女性の面影を慕う「Ophelia」。
  次の「Here's that rainy day」もまた暗示的な曲名である。
  3曲目の「Laurie」は彼を支えた妻の名で、「Mr.Yohe」もまた、彼を復活させた人の名である。
  そして「Lost life」。このレコードは「文学」作品でもある。

  さらに、このパーソネルは、いったい誰が選んだのだろう。ピアノとドラムの二人の達人は、アートの
 過去のキャリアをすべて分かった上で支えてくれる人たちだし、チャーリーは、アートに、この15年間
 でJAZZがどう変わり、だからどうしなければならないかを示し得る人なのだ。

  録音もすごい。復活前の「Intensity」とこのレコードを続けて聞くと、15年間の録音技術
 の進歩がすぐにわかる。実は、このレコードには「ステレオ・ラボラトリ・シリーズ」という別版があっ
 て、これはレコードの溝を広げて、1から4までの4曲だけを収録したものだが、シンバルのアタックや
 管楽器の余韻は、今でもCDに勝る。  

  長いブランクのせいだろうか、アートのリップコントロールが十分でないと感じられる部分もある。で
 もそんなことを越えて、このレコードはひとつの「作品」としてすごいのである。

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