2001/1/18(木) わくわくすること
「セガガガ」プロジェクトをやっていていろいろ思ったことがありまして。
たとえばメガドライブの時代、海外でGENESIS用に発売された「ポピュラス」が他機種版より出来がいいらいい……なんて聞いたとき、そしてそれが秋葉原メッセサンオーで売られているらしいと聞いたとき、僕は「おお! スゲーぜ!」な〜んて思って、「こりゃすぐに秋葉原に買いにいかねば!」と行動したものだった。ちなみに当時は神戸に住んでいました(笑)。
PCエンジンが出た当初、あの「R−TYPE」がアーケードでもない家庭用TVで動いているのを見たとき、「こんなもんが家庭で遊べるの!?」ってビックリした。
メガドライブ「テトリス」が発売中止になったとき。「テトリスはすでに完成していたからアジアではコピー品が売られているらしい」と聞いて、とりあえずシンガポールに飛んで、ゲームショップを探し回った(笑)。
大学生のとき、ナムコの新作テーブルゲームが出るたびに「どこの店に何が入った!」と聞いては、そこに駆けつけ、「おおー、今度はこうきたか!」って仲間と盛り上がった。
「ドルアーガの塔」「ドラゴンバスター」「ギャプラス」……そんな時代。
「スペースハリアー」を初めて見たとき、「こんなものを作っちゃうセガってサイコーだ! もう遊園地なんていらないじゃん。こんな会社で働きたいな〜!」なんて思った(笑)。
そんな風に僕にとって「ゲーム」と「ゲームを取り巻く環境」というものはいつだって刺激的で「わくわくするもの」だった。
「セガガガ」のマーケティング企画をやっていて久々に感じたのは、まさにその「わくわく感」だ。もともとが「究極の同人ソフト」みたいなノリで始まったプロジェクトであり、コンセプトは「キミの手でセガを立て直せ!」。
これ以上わかりやすい、こんなにおかしな企画が他にあっただろうか?
もともとそんな大げさなプロジェクトじゃなかったので、D-DIRECT専売で欲しい人だけに買ってもらえればいいってことになって。だけど、それならいっそのこと「セガガガ」をセガファンのお祭りみたいにして、みんなで楽しんじゃおうってことになって。だったら、ただ単にソフトを売るだけじゃなくて面白い企画をいろいろやろう!
……そんな風にヒットメーカーとD-DIRECTの数人のスタッフが集まってワイワイガヤガヤやって、初回限定版、メガドラ風VM、ペーパークラフト、信者募集と、いろんなことをやっているわけで。
「こんなことしたら面白い!」「あんなことしたらセガファンが喜んでくれるんじゃない?」って、みんなで考えていても「わくわく」するし、それが実現していくのも「わくわく」する。でもって、いつの間にか消費者(お客?)としての自分も「セガガガ」の予約開始を楽しみに待っていたりするのだ。
全部ネタは知ってるし、ソフトも冒頭はプレイしてるんだけど、今日D-DIRECTで予約が開始されたらすぐにアクセスしてしまい(笑)、「うわ、なんかWebが重いぞ〜。みんな予約しに来てるのか!?」てな風に思いながら自分でも予約し、受注確認メールが来てそれを印刷して部屋に貼ってたりする(爆笑)。
なんだかよくわかんないけど、そこに参加する楽しさ。
出来がいいのか悪いのかわかんないけどとにかく手に入れたい衝動。
とにかく待ち遠しい発売日。
わくわくする。
昨夜、厳しい仕事の精神状態からなかなか眠りにつけず、何か楽しいことを考えようって思ってたら、そんなことが頭をかけめぐった。
やっぱ、「ゲーム」や「ゲーム業界」は、それを受け取る人をわくわくさせてくれなきゃいけないよね。
かつて、GENESIS版「ソード・オブ・ソダン」にだって、わくわくしたんだよなぁ(笑)。
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