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セガスタ9月号
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2000/9/17(日) 激しい雨は続いて

今日も結構ドシャッと雨が降ったりちょっと弱まったり。
不安定な天気の中、外にでかけるのもなぁ……と思った僕は、部屋の整理をして1日を過ごす。

ここ半年ばかりでたまりにたまった雑誌類を整理して、必要な部分だけ切り取って捨てるという単純作業。
そして、瞬く間に増えてラックからはみだしたDVD棚の整理。あ〜んど、PC用ソフトの整理……と。

整理整頓ってけっこう体力使うよね。午後からは雨も弱まり、どんどん気温があがって汗だくになってしまった。もう9月も後半なのにこの暑さ&湿気はなんなんだ!?

やっぱ休みの締めは「整理整頓」かな……。おっと、游遊の原稿書くの忘れてた!(笑)

2000/9/16(土) 雷雨で停電の土曜日

いや〜、今日はすごい雷雨の日だった。特に午後はひどくて、2回ばかり落雷で停電したり。作りかけていたホームページが突然の停電でふっとんで、すっかりやる気をなくした僕は、またもや映画の世界に逃亡……(笑)。

「フランティック」って1987年の映画がありまして。
監督はロマン・ポランスキーで、主演がハリソン・フォード。すごく面白い映画じゃないんだけど、なぜかちょっと心に残る不思議な映画だ。

アメリカの医師が学会に出席するためパリを訪れたところ、ホテルに着いてからスーツケースが取り違えられていたことに気づき、どうやらそれが原因で妻が行方不明となる。言葉も地理も慣習もわからないパリの中、普通の男がとまどいながら、ひとりで失踪した妻を捜すというサスペンス物語。

繰り返すが、そんなに面白い話ではない。だが、パリという都会であっても言葉も地理も知らないで迷い込んだらそこは”迷宮”であるという不思議な感覚を味合わせてくれることと、エンリオ・モリコーネが担当した音楽がとても不思議な魅力を醸し出しているのがこの映画を忘れられなくさせる原因だと思う。

観るたびに「そんなに面白くないよな、この映画……」と思いつつ、オープニングでモリコーネの書いたテーマ曲がかかるだけで不思議な世界に迷い込むような印象を受け、なんだか気持ちが引っ張られて、結局何度も観てしまうわけなのだ……。謎の映画!

途中から登場するエマニュエル・セイナーって女優もなんだか不思議な魅力。完璧な美人ってのじゃないんだけど。

「フランティック」を観て落ち着いた僕は、ふたたびホームページ作成に復帰(笑)。takezaki.netの方で最近観た映画の感想をきちんと書き直してアップする。

で、この前、途中で寝ちゃった(お酒飲んで、最初から寝る際のBGVとして観ていたので……)「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」を今日はちゃんと観る。

ミニシアターで大ヒットして、いつも人がいっぱいだと聞いたためにDVDを待った映画だが、今までに得た情報から自分が想像していたものとは全然違っていた。
まず第1に、画質が、いわゆるフィルムのそれではなく、TVのドキュメンタリー番組やミュージシャンのライブ映像のようなものだったことに驚いた。

しかし、映画が進んでいくとこれはもっともなことだと解る。
この映画はキューバのミュージシャン達が彼等の生き様を語り、自分の音楽を演奏している彼等の姿と、その音楽を観客にストレートに見せてくれる「ドキュメンタリー」であり、「ライブ」である映画だったのだ。

メインで登場するキューバのミュージシャン達は、70歳とか90歳とかけっこう”老人”といっていいほどの年齢に達しているが、彼等は年老いた風でもなく、現役で元気ハツラツ音楽を奏でている。

92歳でなおダンディな老人は、葉巻をくわえながら「人生で大切なものは、女と花とロマンスだ」なんて笑顔で語る。カッコいい!

そんな風な、音楽と人生を愛してやまないミュージシャン達の姿を生き生きと描いていくのがこの映画なのであった。
歳をとるなら、こんな風になりたいなぁ(笑)。

さて、話は変わるが、さっき自分が昔書いたエッセイやら小説やらを読んでいたら、1989年1月22日に書いたものの中にこんな記述を見つけて笑ってしまった。
「情報処理1種に受かって最初は喜んでいたが、考えてみると、俺って学校を出てからも休みは勉強と映画ばっかりだ。資格取りまくって勉強してるうちに30歳になってしまうんじゃないかと思うと、落ち込む」な〜んて、悩んでるわけよ、これが(笑)。

昨日、「オレって仕事とゲームと映画だけの人生かも?」って書いたばかりでこれを発見したので、「うわ、なんて俺って変わってないんだ〜!?」と、驚いてあきれて笑いました。
いやはや、まったくってヤツですな……。

2000/9/15(金) うは、エクソシストだぁ〜!(笑)

相変わらず朝起きたらメールをチェックして、返事して、終わったら映画に臨むというなんだかワンパターンの生活(苦笑)。オレって仕事とゲームと映画だけの人生かも?(笑)

昨日、近々「エクソシスト」の完全版が上映されることを知った僕は、早速買ってあった(でも、観てなかった……)「エクソシスト」のDVDの映像特典であるメイキング・ドキュメンタリー(75分)を全部観たりする。
このドキュメンタリーを観ると、いかに大変な状況でこの映画が作られたか、今のようにCGが発達していない時代にどうやってあんなにリアルな特撮ができたのか、その苦労がよくわかった。やっぱスゴイ映画はスゴイ作りをしてるんだなぁ。

また、原作者のウィリアム・ピーター・ブラッティと監督のウィリアム・フリードキンの考え方の違いや、その間にかなり対立があったことも真っ正面から語られており、非常にしっかりした見応えのあるドキュメンタリーに仕上がっていた。フリードキン、全然譲らないし!(笑)すごく面白いよ! この映像特典だけでDVD買ってもいいと思えるほど。

映画本編も観直したくなったが、ここ10年ほどはちゃんと観てないので、いっそのこと映画館で観た方が良いと思い、今日は見送り(笑)。ドキュメンタリーの中で、”こういった理由からこのシーンはカットした”と言ってる場面がどんな形で完全版に入ってくるのか興味は尽きない。はやく公開されないかな〜。

次に、同じくDVDで「クイズ・ショウ」を観る。
1956年にアメリカで起きたテレビの人気クイズ番組の”やらせ”事件を描いたロバート・レッドフォード監督作品。
封切り時に観損ねて、今日DVDでようやく観たわけだが。

これが、また重いんだけどなかなか素晴らしい作品で、そうとう気に入ってしまった。視聴率をかせぐため、番組を盛り上げるためならテレビは”やらせ”でも何でもする。
しかし、それは「テレビ」という名のエンターテイメントを提供する側からすれば”決して間違っていない”論理なのだ。視聴者を喜ばせ、視聴率をあげて、お金を出しているスポンサーにも喜んでもらう。それが「テレビ」。
真っ正直にやっていて視聴率があがらなければ「テレビ」の存在価値はなくなるわけだから……。
そのへんの描き方が、なかなか面白い。

また、クイズ番組を勝ち抜いた人物が、自分がうだつのあがらない人間であることを忘れ、大金を稼ぐスターになったような錯覚に陥るのも怖いなぁ……って思った。

そんな人間の愚かさやマスメディアの持つ力の恐ろしさをシビアに感じさせてくれる作品。観終わった後、思わず黙っちゃうような映画だけど、観て良かった。
音楽も大好きなマーク・アイシャムで素敵!

で、次に本を読んだ。ホラー文庫っていうと、僕の印象ではハヤカワ文庫が最初にトライしたような記憶があって、そのシリーズは全部買ったものだけど(カバーデザインもちょっと洒落てて、僕の好みだった)、最近いろいろな出版社から出るようになったよね。

昨日、本屋に行ったら角川春樹事務所から「ハルキ・ホラー文庫」ってのがまた創刊されていたので、ご祝儀で2冊ほど買うことにし、ひととおりの作品概要と著者紹介を読んだ上で井上雅彦「綺霊」と鎌田敏夫「うしろのしょうめんだあれ」に決めたのだった。

で、早速「綺霊」を読み始めたのだが、これが文体といい、言葉の使い方といい、話の展開のさせ方から内容に至るまで、ビックリするほど自分に合わなくて、数ページ読んだ時点で読み進めるのがイヤになってきた(こんなの、珍しい……)。でも、もっと読まないと本質的な部分が理解できてないのかも、なんて思って最後まで必死で読み通したが、結局最後までダメだった。本を読むのが苦痛に思える作品ははじめてだ。
う〜、こんなこともあるのかぁ……。お互い、星新一が好きなはずなのに〜、何故なんだぁ……?

それでちょっと気が滅入った僕は、「こんなときにはアッサリ&サッパリした映画しかない!」と、「リーサル・ウエポン」のDVDを出してきて観るのであった。
実は2〜4はLDで観たけど、1作目は初めて観たんだよね(笑)。メル・ギブソンのキャラってこういう設定だったのね……なんて、今頃知るな!って(笑)。

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