ザ・ショック
マリオ・バーヴァ監督/1977年作品
マリオ・バーヴァ監督が1977年に世に放った最後の劇場映画作品「ザ・ショック」を再見。見るの3回目かな?

夫を亡くしたドーラは息子のマルコを連れて再婚し、前夫と住んでいた家に戻ってくる。しかし、この家に戻ってから立て続けに奇怪な現象が起こり、マルコも挙動不審に。

矢継ぎ早に怖い出来事が起きるというのがこの映画のウリで、だからストレートにタイトルも「ショック」なのだが、舞台はほぼずっと一軒家の中で、割と似たような事が繰り返し起こり、不気味ではあるが同じBGMを繰り返し聞くことになる。

でも、最後にはちゃんと一連の出来事はこういうことでしたーって見せ場が来るのでご安心を!

さすがに1977年ともなれば、昔の霧が立ち込める古風な洋館…みたいのでなく、ちゃんとモダンホラーめいて作ってはいるのですが、どこかしらゴシックホラーな面持ちも。 でも、今見てもそこそこ怖いかな。古めかしいけど。

ドーラを演じるのがダリア・ニコロディ、再婚相手役がジョン・スタイナーと来れば、ダリオ・アルジェント監督の「シャドー」を思い出しますが、そちらは1982年作品だから5年後になるのですね。

往年のマリオ・バーヴァ監督らしさはずいぶんと薄れていますが、遺作がこのレベルで「これでもかっ!」と見せてくるのは素晴らしいと思います。
僕のお気に入り度
監督を回顧していると、やはり最後にこれを見ちゃいますね。



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