アンドレイ・タルコフスキー監督/1975年作品
 アンドレイ・タルコフスキー監督が1975年に撮った「鏡」を見ました。

静かに美しい映像がじわじわと胸に迫りますが、お話的には正直なんだかよくわかりません(^^;;

解説を読むと、本作は監督の自伝的作品で、監督の少年時代に家族の元を去っていく父と、残された母との暮らし。現在の自分と離婚協議している妻、その間にいる息子との関係。この2つの時代を行きつ戻りつ、その時代の歴史的事件のドキュメンタリー映像を挟み込み、父で詩人のアルセニー・タルコフスキーの詩を自ら朗読するというスタイルで映画は構成されているようです。

解説を読んでいなければ、ここまでのことはわからないのですが、モノクロとカラーの美しい映像が行ったり来たりする最中に突如ニュース映像のような異質なものが割り込み、さらに突然、朗々と詩が読み聞かせられるという、なんとも不思議な体験ができる108分ということで。
僕のお気に入り度
よくわからないし、ともすれば眠くなるけど、それを超えたとてつもない魅力があるのもこれまた事実。



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