この森で、天使はバスを降りた
リー・デビッド・ズロートフ監督/1996年作品


あらすじ

主人公パーシーは、ある事件で刑務所に入って何年かを過ごし、その後の人生をある小さな田舎町でひとりでやり直そうとする。 地元民が集まる古ぼけたレストラン”スピットファイヤー・グリル”で働きはじめた彼女に、街の住民は好奇の目を向けるが、やがて彼女のひたむきで純粋な優しさに街の人々は癒やされていくことに。 しかし、そんな彼女のことを快く思わない人も街にはいた……。

主な出演者
アリソン・エリオット / エレン・バースティン / マルシア・ゲイ・ハーデン / ウィル・パットン


感想

 誰もが純粋な優しさを思い出さずにおれない自己犠牲的な物語。それはそれで素直に感動できる映画なのだが、彼女を陥れようとする人物に対してはどうやっても思い入れることはできず、「オマエ、そんなことして良く平然と生きてられるな!」と怒りさえ覚えたりしてしまう。 逆にそのへんがこの映画の弱いところで、せっかくの感動的な映画なのに観客としてはどうしても納得行かない形で物語が進んでいってしまうところが、逆に感動を妨げる。感動させるために、わざわざこんな展開にしたの?って思ってしまうのがなんだか悲しく思えてしまう映画なのであった。
僕のお気に入り度
DVD買って見た映画です。心が洗われる良い映画って要素も多いんだけど、悪役には見るたびに嫌な気持ちになる。微妙だなぁ……(苦笑)。



(C) Tadashi_Takezaki 2002