呪いの館
マリオ・バーヴァ監督/1966年作品
マリオ・バーヴァ監督を回顧する強化月間ということで、1966年作品「呪いの館」です。

まず、この映画、入りが凄い! ホントに凄い!!! 一気に心を鷲掴みにされます。惚れ惚れするなぁ。

映画としては、滅多に外部から人が訪れない閉鎖的な小さな村にまつわる呪いの物語。ジャンルとしては、典型的なゴシック・ホラーになります。 かなり昔の映画ではありますが、「ゴシック・ホラー」というジャンルで括るなら、これいま見ても大傑作だと思います。

畳み掛けるように展開するテンポといい、とても奇抜なカメラの動きによる映像の面白さ、荘厳な雰囲気を醸し出すセット(ロケ?)、スモークと照明によって生み出される見事な色彩まで、"この手の映画"でここまでの作品を見たことあったっけ!? と、引き込まれてしまいました。

呪いで人はどんどん死にますが、1966年作品だけに今のホラーみたいな残酷描写はありませんので(当時にしては、かなり攻めてると思う)、ぜひ多くのかたに見ていただきたい傑作です。
僕のお気に入り度
これは監督を代表する作品だと思う。名作リストに入れたい。



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