フランティック
ロマン・ポランスキー監督/1987年作品


あらすじ

アメリカの医師が学会に出席するためパリを訪れたところ、ホテルに着いてからスーツケースが取り違えられていたことに気づく。そして、その後、妻が突如として消息を絶つ。警察からも大使館からも前向きな協力を得られない主人公は、わずかな手がかりを元に、言葉も地理も慣習もわからないパリの中、ひとりで失踪した妻を捜しはじめるのだが……。

主な出演者
ハリソン・フォード / ベティ・バックリー / エマニュエル・セイナー


感想

 「フランティック」って1987年の映画がありまして。 監督はロマン・ポランスキーで、主演がハリソン・フォード。すごく面白い映画じゃないんだけど、なぜかちょっと心に残る不思議な映画だ。 アメリカの医師が学会に出席するためパリを訪れたところ、ホテルに着いて途中でスーツケースが取り違えられていたことに気づくのだが、どうやらそれが原因で妻が行方不明となってしまう。警察からも大使館からも前向きな協力を得られない主人公は、わずかな手がかりを元に、言葉も地理も慣習もわからないパリの中、ひとりで失踪した妻を捜しはじめる……そんなサスペンス物語。 繰り返すが、そんなに面白い話ではない。だが、パリという大都会であっても、言葉も地理も知らないで迷い込んだらそこは”迷宮”であるという不思議な感覚を味合わせてくれることと、エンリオ・モリコーネが担当した音楽がとても不思議な魅力を醸し出しているのがこの映画を忘れられなくさせる原因だと思う。 観るたびに「そんなに面白くないよな、この映画……」と思いつつ、オープニングでモリコーネの書いたテーマ曲がかかるだけで不思議な世界に迷い込んだような印象を受け、なんとなく先が気になって結局何度も観てしまうという……謎な映画! なんなんだろう、この映画の魅力は!? 途中から登場するエマニュエル・セイナーって女優もなんだか不思議な魅力を持っている。完璧な美人ってのじゃないんだけど。なぜか気になる女性って感じ(笑)。
僕のお気に入り度
面白くないとか言いながら不思議な魅力に負けてLDもDVDも買ってしまっている自分に唖然。そして、やはり、また見てしまうのです。



(C) Tadashi_Takezaki 2002