Phil Tippett: Mad Dreams and Monsters
アレクサンドル・ポンセ、 Gilles Penso監督/2019年作品
映画「スター・ウォーズ」「ロボコップ」「ジュラシック・パーク」「スターシップ・トゥルーパーズ」等でモンスターや宇宙人を生み出し、リアルに動かしてみせた稀代のストップモーション・アニメーター、フィル・ティペットの数々の偉業を振り返るドキュメンタリー映画「Phil Tippett: Mad Dreams and Monsters」を北米版Blu-rayで見ました。

仕事のアウトプットも素晴らしいですが、その舞台裏における弛まぬ努力と創意工夫が素晴らしい! 

ストップモーション・アニメーションとは、ご存知の通り静止している物体を少しずつ動かしてはカメラで撮影し、あたかもそれ自身が動いているように見せる技法で、先駆者であるレイ・ハリーハウゼンに魅せられてこの世界に入ったフィル・ティペットが、自身もこの世界で第一人者となったものの、「ジュラシック・パーク」の際にCGの恐竜が登場して降板となり、「もう、俺たち失業だ!」と一時は挫折した中から再び自分たちの経験とノウハウを新しい形で転用して第一線に復活する彼の人生はドラマチックでもある。 とはいえ、とにかく真面目な職人! そんな彼らの姿をじっくり楽しめる85分。
僕のお気に入り度
モノ作りへの情熱を感じたいときに再び見ることになるであろう一作。



(C) Tadashi_Takezaki 2021