ロード・トゥ・パーディション
サム・メンデス監督/2002年作品


あらすじ

1931年、アイルランド系ギャングの殺し屋マイケル・サリヴァンは、父親のような存在であるルーニーの片腕として働いていた。しかし12歳の長男が、ルーニーの息子の殺しの現場を目撃したことから、妻と次男が殺されてしまう。生き残った父と息子は復讐と救済を求めてパーディションという町へ旅立つが、その二人をルーニーに雇われた殺し屋マグワイアが追う……。

主な出演者
トム・ハンクス / ポール・ニューマン / ジュード・ロウ


感想

 「ロード・トゥ・パーディション」は、トム・ハンクスが主演とか、ポール・ニューマン&ジュード・ロウが共演とか、「アメリカン・ビューティー」のサム・メンデスが監督とか外見的には箔があってそれなりに取りつくろってあるんだけど、その本質は”中味が脆弱な映画”だと感じた。この映画、こういったネームバリューなしで純粋に映画として観ると、相当ダメな映画なのではないだろうか? 確かに映像はきわめて美しく、それらしいストーリーがある……ような気がするんだけど、この淡々としたストーリーを観客は2時間ずっと退屈せずに観ていられるのか?  「アメリカン・ビューティー」で見せたサム・メンデスのちょっと底が見えない力はフロック(まぐれ)だったんじゃないか!? …そんな風にさえ思えてくる2時間でした。こういう淡々とした映画が好きな人には好意的に受け止められるのだと思いますが……果たしてみなさんはどうでしょう?
僕のお気に入り度
もう2度と観ないでしょうねぇ……。雨の銃撃戦は美しくて好きな場面ですが、それだけです。



(C) Tadashi_Takezaki 2002