パニック・ルーム
デビッド・フィンチャー監督/2002年作品


あらすじ

離婚して娘と二人暮らしになったメグは、ニューヨークのお屋敷に引っ越す。この 屋敷には非常時に逃げ込むための「パニック・ルーム」という重装備の秘密の部屋 があった。果たして二人がこの屋敷に引っ越したまさにその夜、怪しい男達が屋敷 に侵入してきたのだ。

主な出演者
ジョディ・フォスター / フォレスト・ウィティカー / ドワイト・ヨーカム / ジャレッド・レト


感想

 予告編でもイヤというほど強調されていたように、この映画のポントは「絶対に侵 入不可能なパニック・ルームとは!?」ってことになるのだが、実はこの映画、その なんとなく面白そうな仕掛けがあるだけで、後は何にもない映画なのだ(ガガーン!) 。 いつも僕がフィンチャー作品に感じるのは「ハッタリ映画」ってこと。なんだか面白そうな設定が用意されて、予告編まではいいのだけど、蓋を開けてみると非常につまんない、観客をガッカリさせる映画。ただ、その中で「セブン」や「ファイト クラブ」はまだマシな方で(途中までは見れるから)、「ゲーム」や「パニック・ルーム」はホントにひどい。 今回も映像の凝り方はある程度評価できるし、ジョディ・フォスターの緊張感みなぎる演技には好感が持てる。でも、それ以外がひどすぎてフォローしきれないのですよ。脚本に何の緊張感もないもんだから、逆にジョディーの熱演がだんだんと浮いてきさえする。 本質的には深刻ぶっただけの「ホーム・アローン」。笑うことさえできないのだか ら、悲しい。
僕のお気に入り度
まるでダメ。予告編だけで充分。それでも劇場に足を運ばせただけ立派(笑)。DVDはもちろん買いません。



(C) Tadashi_Takezaki 2002